現在、日本列島は「忘年会シーズン」の真っ只中。特に商社や大手企業にお勤めの方は、連日連夜の忘年会にお疲れのことだろう。ホント、何年分の年を忘れるんだろうねぇ~?

それはさておき、ロケットニュース24の短期集中連載企画『ぼっち忘年会最強プラン決定戦』の4番手は、私、P.K.サンジュンが史上最強のぼっち忘年会プランをご提案したい。ズバリ、テーマは「ありえない」だ。

・1番の問題点

社会人になって今の会社が4社目である私からすると「忘年会」は環境によって大きく違う。社内だけで済ませる場合もあれば、客先に招待されたりしたりの「接待忘年会」がメインの会社もあった。

いずれの忘年会にも共通しているのは「就労後の時間が使われる」ということ。致し方ない部分はあるかもしれないが、コンプライアンス & プライバシー重視の現代にマッチしていない側面はあるのだろう。

・トリプルありえない

さて、それを前提に今回はテーマを「ありえない」に設定し、ぼっち忘年会の最強プランを完成させた。名付けて「三本のあり得ない忘年会」である! まず第1のあり得ないは……


仕事中にやっちゃうこと!!


就労後がイヤならば、勤務中にやっちゃえばいいじゃない! 私は全員がリモートワークで空っぽだった事務所に潜入し、コソコソとぼっち忘年会をスタートさせた。

これなら「プライベートな時間を奪われている感」はゼロ。なんなら「勤務時間に飲み食いできるなんてお得」まである。開催時間については完璧と申し上げていいのではないだろうか? そして第2のあり得ないは……


オリジナルチキンを独り占めしちゃうこと!


経験上、KFCのオリジナルチキンはどうしても誰かと分かち合うシチュエーションが多い。そのオリジナルチキンを独占できちゃうなんて最高オブ最高。ぼっち忘年会ならば誰かにオリジナルチキンを奪われることもない。そして最後のあり得ないは……


モスチキンも食べちゃうこと!!


基本的に同時にブッキングされることがないKFCの「オリジナルチキン」とモスバーガーの「モスチキン」の共演は、安室ちゃんと宇多田ヒカルが同じステージで歌ってるようなもの。まさに夢のコラボレーションである。

それをいとも簡単に実現できてしまうのは「ぼっち忘年会」ならでは。あとは乾杯用のアルコールを準備すれば「三本のあり得ない忘年会」の準備は完了だ。というわけで……


宴(うたげ)、開幕……!



・最高

誰もいないオフィスで昼間から飲むビールのウマさたるや。キリン一番搾りが “ゼロ番搾り” くらいまで昇華しているではないか。背徳感も相まって一口目のウマさは今年最高だったかもしれない。

当然ながら「オリジナルチキン」と「モスチキン」の共演も期待を裏切らない満足度。どちらか片方だけだと飽きてしまうこともあるが、ローテで食べると無限に食べ続けられる気さえした(大げさに言うとね!)。

何よりこのプランのいいところは「非日常」が堪能できるところ。


上司のデスクでチキンを食べ……


同僚のデスクで一杯やる。


好きなタイミングでタバコを吸い……


眠くなったら横になる。


チキンの油でベタベタになった手でこの記事を書いているのも、ある意味では風流なのかもしれない。ぼっち忘年会最高すぎィィィィイイイイ! ……と言いたいところだったが。


誰もいないオフィスか……。


同僚たちにチキンを差し入れしたら喜んだだろうな……。



・意外な到達点

実のところ、気を遣わない関係であれば私は忘年会が嫌いではない。むしろ余裕で楽しい。ぼっち忘年会も悪くは無かったが、そもそもの性格的に私はワイワイやる方が楽しい人間なのだろう。

なお、今回使った金額はKFCの「トクトクパック8ピース(2940円)」とモスの「モスチキン(320円)」×5、そしてキリン一番搾り(234円)。合計金額は4774円であった。

最後に4774円とおよそ3時間の就労時間費やして辿り着いた今回の結論をお伝えしてこの記事を締めたい。私にとって「ぼっち忘年会」は……


ちょっと、さびCかった。


~Fin~


執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.