秋葉原の昭和通り沿いにあった「がっつりうどん」が、いつの間にか『秋葉原ラーメンセンター』になっていたのは今年10月下旬のこと。遠目から見る限り、特に夜はそれなりに人が入っているようだ。

つい先日のこと。『秋葉原ラーメンセンター』の前を通りかかると、どうやら「醬油ラーメン」の提供が始まったらしい。このご時世、1杯500円の醬油ラーメンの実力とは? ひとまず食べてみることにした。

・うどん屋からラーメン屋へ

2024年9月にオープンした「がっつりうどん」が画期的だったのは、なんと言ってもプレハブ式の店舗だったこと。キッチンはコンテナ、客席は半屋外で、それが「1杯300円のうどん」と絶妙にマッチしていた。

行列などを見る限り「がっつりうどん」は繁盛しているように見えたが、オープンから1年ほどで『秋葉原ラーメンセンター』に様変わりしていたのは以前の記事でご紹介した通り。

その際、販売していたのは「豚骨ラーメン」のみで、2大メニューの1つ「醤油ラーメン」に関しては「Coming soon」の扱いになっていた。そしてつい先日、どうやら醬油ラーメンの販売が始まったらしいのだ。

・醬油ラーメン開始

価格は豚骨ラーメンと同じ1杯500円で、トッピングは別料金で追加していくシステム。豚骨ラーメン同様「替え玉」も150円で注文可能とのことであった。

物価高がエゲツない昨今「ラーメン1杯500円」はちょっとした奇跡と言っていいだろう。ましてや東京のど真ん中・秋葉原である。これで味が良ければ最高オブ最高だ。

というわけで、発売開始から間もない「醤油ラーメン」を食べてみることに。今回はあえて何もトッピングせず、シンプルな「醤油ラーメン」を注文した。

・実食

で、注文から5分ほどでやってきた醬油ラーメンは、クリアなスープというよりドロッと粘度を感じる半濁系。麺は豚骨ラーメンと同じ、極細麺が仕様されている。

さっそく食べてみると……なるほど。スープは動物性の旨味とそれなりに強い塩分が特徴的で、とろみが麺に良く絡む。豚骨ラーメンが濃厚ならば、醬油ラーメンは「エッジが効いた味わい」といったところだろうか?

とはいえ、正直に言えばこれより美味しい醬油ラーメンはたくさんあるし、味的な満足度は「それなり」といったところ。少なくとも私は「ラーメンを食べにまた来たい!」とは思わなかった。

一方で1人前500円だと思えば余裕の許容範囲であり「とりあえず腹を満たすラーメン」としては十分な気もする。シチュエーションによっては、再度利用することもあり得るだろう。

・500円は魅力的

要するに『秋葉原ラーメンセンター』は安さと気軽さをウリにした立ち食いそば的な位置付けで、特に飲んだ跡の〆などにはおあつらえ向きなラーメンかもしれない。いずれにせよ500円は魅力的だ。

というわけで「500円」と「24時間営業」を兼ね備えた『秋葉原ラーメンセンター』は、いざという時に心強い存在になるかもしれない。アキバをよく利用する人たちは、ぜひご記憶あれ。

・今回訪問した店舗の情報

店名 秋葉原ラーメンセンター
住所 東京都千代田区神田平河町4-1
時間 24時間営業
定休日 無休

執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.