2025年11月26日夜、中国大使館がSNSで日本への渡航自粛を呼びかけた。中国外務省の渡航自粛呼びかけから2週間、「近年、日本の治安が悪化している」と改めて渡航自粛を呼びかけた形である。

航空機キャンセルが約50万件発生したことも報じられている渡航自粛。先日お伝えした呼びかけから1週間の浅草では普通に中国人もいたようだが、場所によってはいなくなったという声も聞こえてくる。そこで最初の呼びかけから2週間経った今の渋谷メガドンキの様子をお伝えしたい。

・普段の渋谷メガドンキ

渋谷のメガドンキと言えば、日本人より多いくらいの勢いで外国人客がいるスポット。店からあふれ出した外国人が店の前のスペースに溜まってることもしばしばである。

あらゆる国籍の人がいるので、普段利用している印象を述べると特別中国からの観光客だけが多いというわけではない。が、意識するまでもなく普通にいることは確かだ

・中国人客が多いフロア

特に、サプリコーナーと化粧品・スキンケアフロアと衣料品フロアは、サッと歩くだけで中国語が聞こえてくる。フロアにも中国語対応のスタッフが配置されてるくらいだからやっぱり中国人客は多いのであろう。しかし、11月28日渋谷メガドンキに入店してみたところ……

中国人と思しき客はいなかった。海外客はいるから雰囲気は普段通りなんだけど、意識してフロアを歩いてみると、中国人っぽい人がいない。中国語も聞こえてこない。中国語対応のスタッフが暇そうだ。

入口はもちろん、サプリコーナーでも化粧品・スキンケアフロアでも衣料品フロアでも中国人らしき人とすれ違うことはなかった。そんなことあるんだなあ。

・店員さんに聞いてみた

普段よく利用している店だけに、個人的には渡航自粛呼びかけの空気感をリアルに感じた。しかし、客足は時間帯とか日にもよると思われるので、たまたまメガドンキ渋谷本店に中国人客が少ないタイミングで、私がすれ違わなかっただけの可能性もある。

そこで買い物ついでに渋谷メガドンキのスタッフさんに肌感を聞いてみた。やっぱり中国人客って減ったんですか?

スタッフさん「そうですね。最近はやっぱり減ったように感じます。レジをやっててのただの感覚ですけどね」


──とのこと。少なくとも、私の気のせいというわけではなさそうだった。

なお、冒頭の通り、中国政府が渡航自粛を呼びかける理由は「近年、日本の治安が悪化している」との主張。この主張に対して日本外務省は11月21日に公式ページで『被害者の国籍が中国となっている凶悪な犯罪の認知件数の推移』を発表し、中国の主張を否定する声明を出している。

参考リンク:TBS日本外務省、中国大使館X公式アカウント「@ChnEmbassy_jp
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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▼中国語が聞こえなかったメガドンキ渋谷本店

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