
以前紹介した試食BAR「アサクサ」。
全国各地の隠れた名品を集めたショップで、無料で色々と試食できるのだ。
ラーメンからキングポークといったお食事系から、シャインマスカットやパイナップルケーキといったスイーツ系まで舌鼓を打ち、ちょっとした試食のフルコースを楽しんでいた中で、ある缶詰と目が合った。
それが「翻車魚のコチュジャン煮(864円)」。
翻車魚……初見ではなかなか読めない人が多いと思うが、なんとマンボウ!
水族館で大きさとゆるさがウリな人気者を食べることができるらしい。これはきちんと向き合いたいと購入したため実食レビューしていく。
・そもそもマンボウって食べられるの?
帰宅してから、まず「マンボウ 食用」で検索してみると、意外な事実が判明した。
三重県など古くからマンボウが捕獲される地域を中心に、昔から食べられているそうだ。ちなみに、専門的に狙って獲る魚ではなく、他の魚を獲る際に「たまたま網にかかる」珍客。
それもあり、なかなか一般的に出回らないのだろう。
……といっても、最初に食べてみようと思った人すごい。(タコとかもそうだけど)
ちなみに、私は岐阜県出身なのだが、三重県から割と近いのに、そんな文化があることを全く知らなかった。日本はまだまだ広い。
そんなマンボウを気軽に缶詰で楽しめるなんて、偶然の出会いに感謝。
・三重県が詰まった缶詰
缶詰の製造業者「カンヅメラボ(Can-Dume Lab)」は、地元三重県で獲れる魚を中心に缶詰加工をしている会社。
パッケージに記載されている、原材料名に記載されている「マンボウ(国産)」の文字が、なんともシュール。
ちなみに、マンボウだけでインパクト大だが、タレもこだわりらしい……。地元の糀屋さんが特別に調合した秘伝のコチュジャン。マンボウの身はあの塩顔同様たんぱくとのことで、タレが決め手になるのだろう。
漁師町である三重県紀北町、「漁師気分で翻車魚をお楽しみください。」とのメッセージもなんか良き。
……と前置きが長くなったが、正直、私は珍味と呼ばれるものがどちらかといえば苦手なほうだ。食べられないわけではないが、どうしても先入観が勝ってしまうことがある。
果たしてマンボウは、苦手な食べ物なのか、それとも意外といけるのか。そもそもどんな味なのか見当もつかない。頭の中では「マンボウを食べる」というイメージだけが先行してぐるぐると回ってしまうが、いつまでも熟成させておくわけにもいかない。
思い切って、缶詰のふたを開けてみよう。
・いざ実食だボウ!
開封すると、真っ赤なコチュジャンベースの煮汁が目に飛び込んでくる。
香りは意外にもマイルド。コチュジャン特有の甘辛い香りはするものの、マンボウ臭(?)なども全くない。
魚というよりお肉のような、繊維質な質感が見て取れる。
ここまでは、全然問題ない。食べられそうな気がする。
ただ、あの水族館のゆるキャラ・マンボウの缶詰。私はマンボウを食べるのか……。
頭にチラチラと泳ぐマンボウが浮かびつつ……。
勇気を出して一口。
……おお、これは!?
正直食感は、鶏肉っぽい。言われなかったら、鶏肉と答えてしまいそう。
コチュジャンの甘辛い味付けがしっかりと染み込んでいて、淡白なマンボウの身を見事に引き立てている。
サバのようなホロホロとした柔らかさでもなく、ツナのようなパサパサ感でもない。あえて言うなら、やはり「魚なのに肉」という不思議な食べ物。この唯一無二の食感は、一度試してみる価値があるだろう。
周りくどい感想を伝えたが、とてもおいしい!! 昔、オーストラリアで食べたワニ肉とちょっと似ているかも。
・マンボウに惹かれたあなたへ
公式HPを見てみると「コチュジャン煮」はネットからも購入可能とのこと。
他にも、「マンボウの味噌和え ゆず風味」などがあるため、辛い物が完全に苦手な方はこちらに挑戦してみるのもいいかもしれない。
水族館で優雅に泳ぐマンボウを見るのも良いが、缶詰で味わうマンボウもまた不思議で特別な体験となり格別であった。
参考リンク:カンヅメラボ
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.
▼日本酒とも相性抜群でした
夏野ふとん











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