
中毒性が高いグルメは往々にして刺激的なものが多い。いま流行りの「麻辣湯」などはその最たる例と申し上げていいだろう。麻辣湯、思い出すとメッチャ食べたくなっちゃうよね。
さて、現在私がドハマりしているカレー「ポークビンダルー」も中毒性が高い刺激的なカレーである。今回ご紹介する下板橋『八仙花』は、その中でも中毒性がハンパないポークビンダルーであった。
・ポークビンダルーとは?
まずはご存じない方のために「ポークビンダルー」について説明しておきたい。ポークビンダルーとはインドのゴア地方発祥のカレーで、最大の特徴は酢(ワインビネガー)を使用していることだ。
簡単に言えば “すっぱからいカレー” で、そのインパクトはカレーの中でも最高レベル。酸味ですら受け止めてしまうカレーの奥深さに改めて感嘆している次第だ。
どうかこの素晴らしきカレーを多くの人に知って欲しい! ポークビンダルーは本当に美味しいから!! もし美味しいポークビンダルーをご存じの方は、ぜひこちらから教えてください。
・11食目
さて、ここでこれまで食べて来たポークビンダルーを振り返っておこう。
東京駅「エリックサウス」
酸味は弱めでニンニクがガツンとインパクト系。ポークビンダルーはレギュラーメニューではない。
渋谷「ポークビンダルー食べる副大統領」
強めの酸味。ビネガーキレキレ系のポークビンダルー。
高円寺「くじら」
突き抜ける酸味と辛さ。高円寺らしさ全開の尖ったポークビンダルー。
中野「レインボウスパイス」
まろやかな酸味と強い旨味。誰が食べても絶対に美味しいビギナー向きのポークビンダルー。
代々木公園「スパイスポスト」
とてもとても淡い酸味と辛味。まるで聖母のような優しいポークビンダルー。
高円寺「negombo33」
まるでフルーツのような爽やかな酸味。現在のところポークビンダルーのド真ん中的な位置づけ。
末広町「モチヅキカレー」
辛さ控えめ & 主張の強いスパイス。思い出すだけでヨダレが出そうな酸味しっかり系ポークビンダルー。
大塚「カッチャルバッチャル」
信じ難いほど芳醇なスパイス。まるでオーラをまとったかのような甘酸っぱいポークビンダルー(レギュラーメニューではない)。
中野坂上『SpiceCurry FIFTY』
ほど良い酸味に加え、独特のビターな風味が特徴的なポークビンダルー。ダルとの相性も抜群。
西荻窪「カレーショップ フェンネル」
やわらかな酸味とまろやかな口当たり。それでいてメッチャ辛くて肉が美味しいポークビンダルー。
どのポークビンダルーなのに個性が全然違う! それでも「めっちゃウマい」と感動を禁じざるを得ないのがポークビンダルーのすごさなのである。
・下板橋へ
そして今回訪れた『八仙花』は東武東上線「下板橋駅」から徒歩3分ほどのところにお店があった。私が訪れたのは土曜日の昼時だったが、イートイン以上にテイクアウトのお客さんが多いようだ。
営業日は月・水・金・土・日とやや変則的である一方で「人形町」「高輪」「雑司が谷」「下落合」にてフードトラック販売しているのが最高。詳細は公式インスタグラムを確認して欲しい。
で、その『八仙花』のポークビンダルーはそれなりに酸味と辛味が強い。辛さに関しては「激辛」までは行かずとも「大辛」くらいはあるのではないだろうか。
・中毒性
それだけでも刺激的なのに『八仙花』のポークビンダルーは “スパイス感” がヤバい! ポークビンダルーの説明書きには「少し癖の強いスパイスを配合した」とあったが、強めの酸味と辛味にヒケを取らないほどスパイスが主張している。
それぞれ主張が強めの酸味・辛味・スパイスのトライアングルは、結果的にとんでもない中毒性を生み出していた。思い出すとヨダレが出そうになる記憶に焼き付くポークビンダルーと言っておこう。
なお、ポークビンダルーは960円で、他のカレーとのあいがけも可能。下板橋まで行かずとも、近所にフードトラックがあればぜひ1度お試しいただきたい。
・今回訪問した店舗の情報
店名 八仙花
住所 東京都豊島区池袋本町4丁目17-6
時間 11:30~14:00
定休日 火・木
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.