以前、カニチップについて紹介したが、他にもオススメしたい地元・岐阜グルメがある。

それが岐阜県各務原市の「各務原キムチ」だ。

1999年の日韓親善協会発足以降、話題になったご当地キムチで、過去にはB-1グランプリでブロンズグランプリを受賞したこともある。

地元ではスーパーでも当たり前のように売られているが、他県の人には、ほとんど知られていないのではないだろうか。

ただ、キムチは冷蔵品なので県外ではなかなか手に入りにくい。

そこで登場するのが、自宅で手軽に作れる専用の素

これは私も気になる! 通常のキムチと共に購入して、その味を確かめてみた。

・冬ソナロードもあるぞ

岐阜県各務原市では、1999年から毎年キムチ漬け講習会が開かれ、家庭で漬ける文化が根づいてきた。

転機は姉妹都市・韓国春川市との交流。

2004年の「冬のソナタ」関連イベントで手作りキムチが話題となり、翌年「各務原キムチ」が誕生した。

特産のにんじんと春川の松の実を必ず入れるのが特徴だ。

2008年にB-1グランプリで入賞、2011年にはNHKドラマ「恋するキムチ」としてドラマ化もされているのだ。

ちなみに私が小学生のころに毎日通っていた道は、現在「冬ソナロード」として整備され、ちょっとした名所になっているほど、韓国とはつながりが深い。


・まずは通常のキムチを紹介

前置きが長くなったが、本題へ。

各務原キムチは、市内のスーパーに行けば大体購入できる。

メーカーやサイズなど、いろいろあるが今回購入したのはこの3つ。

・カネミツ 各務原キムチ(409円)
・ヤマサン 各務原キムチ 極うま(322円)
・カネミツ 各務原キムチの素(627円)

きちんと、各務原キムチの認定印が記されている。


それでは早速食べていこう。

まずはカネミツ。

フタを開けた瞬間から、強めの香りがする。

ひと口目から「おっ、結構辛い!」という印象だ。

口コミでも「濃い味」「パンチがある」という感想が多く、確かに納得。どちらかと言うと大人向けの本格味でお酒にも合いそう。


一方、ヤマサンは比較的食べやすい。

酸味がやや強めで、辛さは控えめ。

あっさりしていて、後味も軽い。

どちらも本場韓国のキムチに寄せているように感じるが、我が家の好みは、ヤマサンのキムチだった。


・キムチの素を試してみた

そして、一番気になっていたのが「カネミツ 各務原キムチの素」

冷蔵品は、持ち帰るのに不便という人でも、これは常温でOK。


白菜ときゅうりを切って、先に塩漬けしたのち、一晩漬けてみる。

これが正しいのか不安だが、完成した見た目はこんな感じ。

少し水っぽい(?)各務原キムチといった雰囲気かなぁ?

購入した商品と同じ味とは言えないが、味の方向性として、再現度は高いと思う。これはこれであっさりしておいしい。


・寒くなる季節にキムチ鍋もいいね

ちなみに容器の裏面のレシピ例には、キムチ鍋も紹介されていた。

まだ鍋という季節でもなかったので、今回はキムチうどんにしてみた。

ピリッとした辛さと酸味がうどんとの相性もよく、おいしかった。これからの寒い季節には、ぜひ鍋でも試してみたい。


キムチ好きの方は、岐阜に行く機会があれば、ぜひスーパーをチェックしてみてほしい。

冷蔵品の持ち帰りが難しい人は、各務原キムチの素を土産にいかがだろうか。常温で持ち運べるので、地方土産としてもおすすめだ。

参考リンク:各務原キムチ
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.