編集部のメンバーがおすすめ商品を持ち寄り、当サイトの編集長GO羽鳥がジャッジする「おすすめ○○選手権」。今回のお題は「牛丼」である。それぞれがおすすめ商品を持ち寄って、羽鳥にジャッジしてもらう。

カレーに続いて、今回も日本の国民食のひとつといえる「牛丼」での勝負は、一体どうなるのか!?

先にお伝えしておくぞ、今回は神回だ! まさかの展開に参加メンバー全員、心が震えた! 文字と写真では伝えきれない感動があるので、ぜひとも動画も観て頂きたい! 魂の牛丼バトル、開幕です!!

・牛丼で勝負!

食の偏りがハンパではない羽鳥にとって、牛丼はカレーと並んで特別な食べ物である。気合いを入れるときにはカレーを食べ、元気を出したいときには牛丼を食べる。ようするに、牛丼に対する信頼は厚く、期待して食べる料理らしいのだ。

さて、改めて戦績を見ると、私(佐藤:6勝)は変わらず。前回の「カレー」で中澤が初勝利。御花畑3勝、Yoshio・砂子間・古沢2勝。あひるねこ・サンジュンがそれぞれ1勝ずつである。

残る勝ち星なしは、和才と原田の2人となった。最近参加人数が少ないので、ここらで1勝をもぎ取りたいところ……。

牛丼といえば、甘めの割下でたまねぎなどと煮込むのが定番である。しかしながら、牛丼チェーンの果敢な商品開発により、季節ごとにバリエーション豊富なメニューが提供されている。定番の味付けのものを選ぶか、それとも変わり種でインパクトを演出するか迷うところ……。

もしくは邪道と言われようと、牛肉を使った他の料理を持ち込んで牛丼と言い張るのもアリである。無制限1本勝負なのだから、戦い方は自由だ。はたしてメンバーはどんな戦略で挑んでくるのか?

では、さっそくメンバーの購入商品を紹介していこう。なお、メンバーの名前のあとについている星印は、1位を取った回数を示している。


◆Yoshio☆☆ 柿安「牛丼」(冷凍) 税込592円


Yoshio「最近スーパーライフに行くんだけど、冷凍食品はすごく充実してて、この柿安の牛丼も、そんなライフの商品のひとつ。柿安はデパ地下の総菜売り場でお馴染みなので、味は間違いない。それをアツアツの状態で食べてもらったら、勝利間違いなし! 食べたことないものをUberで頼むとか、マジであり得ない」



◆佐藤英典☆☆☆☆☆☆ ISETAN MITSUKOSHI THE FOOD 「牛丼の具」 税込529円


佐藤「前回、原田とオーベルジーヌで被った上に負けたんだよね。人と被るのはもうイヤ! だからみんなが思いつかなさそうなものとして、冷凍の具を選んだ。だいたい冷めた料理が負ける傾向にあるので、これをしっかりあっためて、羽鳥さんに食わせます。とにかく被りはイヤ!」



◆和才雄一郎 すき家「月見すきやき牛丼(並)」 税込750円


和才「僕はあえて定番を選びました。牛丼3社の中でも、すき家は味付けが甘めな気がするんですよね。羽鳥さんは甘い方が好きだろうと思って。ちょうど期間限定の月見すきやきがあったので、これを選んでみました」


◆あひるねこ☆ 牛丼弁当「牛肉どまん中」 税込1620円


あひるねこ「牛丼といえば牛丼弁当ってことでこれにしました。この対決は、だいたい待ってる間に冷めるんですよ。そうしたら、冷めても美味いものを選ぶべきかなと思って、これです。味は間違いないので勝つでしょう」


◆中澤星児☆ なか卯「チーズ牛とじ丼」 税込760円


中澤「今回、勝ちましたね。僕はなか卯の牛丼を選びました。それも牛とじ丼のチーズです。たしか羽鳥さんはチーズ牛丼好きだったはずなんすよね。なか卯の甘い割下とチーズがバッチリあって、「ずるいな~」って言うはず。勝ちます」


◆御花畑マリコ☆☆☆ オリジン「肉W盛り牛ハラミ焼肉弁当 瀬戸内レモン使用ネギ塩だれ」 税込 1566円


御花畑「どうせみんな、甘い割下の牛丼を選んで来ると思ってました。なので、私は牛ハラミの焼肉弁当です。ご飯をお茶碗に盛って、肉を乗せれば牛丼です。レモンを使ったネギ塩ダレなのでさっぱりして、甘い牛丼の味に飽きた頃に食べてくれれば、かなりのインパクトを与えられるはずです」


◆P.K.サンジュン☆ 人形町今半「黒毛和牛すき焼丼」 税込1242円


サンジュン「はっきりいって、牛丼3社以外で今半しか浮かばなかった。それでもっと高いモノもあったけど、牛丼って高けりゃいいってもんじゃないだろうって思って、1番手頃な値段のこれにしました」


◆原田たかし 大阪くり田「ガーリックビーフ丼」 税込1383円


原田「これはビーフなので、牛丼です。いろいろ言いたいことがお有りの方もいらっしゃるかもしれませんが、牛丼です。これ、全国丼グランプリの肉丼部門、金賞を獲得しています。実力は間違いないので、今日は勝たせて頂きます」


以上、8名で被りなしの8品が出揃った。ここのところ、揃う商品のレベルが高く、どれが勝ってもおかしくない状況が続いている。今回もまた、かなり熾烈な争いになることは間違いないだろう。勝利をつかむのはどの商品なのか!?



……実は今回、メンバーの間で羽鳥のジャッジについて、ある疑義が持ち上がった。


「結局、羽鳥さんは高いモノに弱いんじゃないのか?」


たしかにその傾向は否めない。実際サンドイッチの回では御花畑選出の「長太屋 松阪牛コロッケサンド」(税込972円)を選んだり、チャーハンの回では砂子間選出の「銀座アスター 海老炒飯」(税込1080円)を選んでいる。

高いモノを美味いと判断している節はある。素材が違えば、美味いに決まっているのだが、牛丼に関して言えば、「チープな良さ」もあるはずである。メンバーはジャッジ前にその結論に行きつき、ひそかにある商品の1位獲得を全員一致で望んでいたのだった……


そんなわけで、ジャッジ羽鳥の入場です!


佐藤「はい、今日もお願いします」

羽鳥「お願いしま~す!」


Yoshio「……」


中澤「羽鳥さんは、どこの牛丼をよく食べますか?」

羽鳥「自分で作っちゃうかなあ。最近吉牛食べたけど」


サンジュン「羽鳥さんは子どもの頃、牛肉好きじゃなかったんですよね。吉野家で牛肉好きになったんでしたっけ?」

羽鳥「そうそうそう」

全員「へ~」


羽鳥「どれから行こうかな~」


羽鳥「じゃあ最初に、これは牛丼か? っていうコレから行きます。ローストビーフ丼じゃないの?」

原田牛丼です。牛肉のどんぶりですから」


羽鳥「まあ、食えばわかるよね」

原田「そうです、食えばその実力がわかります」


羽鳥「ああ、美味しいっすよ。美味しいっすけど、コレは牛丼では~……」

サンジュン「牛丼ではない?」

原田牛丼です


羽鳥「次はこの駅弁みたいなの行きます」

あひるねこ「有名なヤツですよ」

羽鳥「あ、そうなんだ」


羽鳥「食べますよ」


羽鳥「牛そぼろ弁当だね。やっぱ駅弁でしょ、冷めても美味しいね」

あひるねこ「温かいだけが牛丼ではないですからね」


羽鳥「次はコレなんだけど、コレはごぼうが入ってるのかな?」

佐藤「ISETANの冷凍のヤツかな」


羽鳥「牛丼にごぼうねえ、どうなんだろう……」


羽鳥「ああ~、美味しい美味しい。ごぼうの香りがいいね。意外と合うもんだね」

中澤「ごぼう入ってても牛丼なんすね」

佐藤「ローストビーフ丼が牛丼で通ったのに、ごぼう入ってるだけで牛丼じゃないって理屈はおかしいだろ」


羽鳥「次はその隣の丼ぶりに入ったヤツね」

Yoshio「柿安の冷凍ね」


サンジュン「それは味が濃そうな色してますね」

羽鳥「たしかに。実際どうかな?」


羽鳥「あ~~……」

サンジュン「やっぱ濃かったか」

Yoshio「その反応は良い反応ではなさそうだね……」

あひるねこ「一瞬でテンション下がった」


羽鳥「次、次はこれ行きます。吉野家の丼ぶりだけど、吉野家じゃないよね」

御花畑「オリジンですね」

羽鳥「へ~、肉がテカテカしてる」


中澤「コレは牛丼なんすかね?」

羽鳥「肉的にも牛丼っぽくないけど」

佐藤「いちいち牛丼かどうか聞くなよ」


羽鳥「肉々しくて美味いんだけど、ちょっと肉が硬いかなあ。肉が苦手な人は食べられないかも」


御花畑「今は肉苦手な人のことは考えなくても大丈夫だと思います。そもそも苦手な人はコレを頼まないと思うし」

佐藤「ごもっとも。だいたい牛丼勝負してるんだしね」

羽鳥「あ、そっか、牛丼勝負だった」


羽鳥「続いてはこの牛すき丼だね」

和才「すき家です」


羽鳥「生卵がのってるけど、まずはそのまま行きます」


羽鳥「美味しいね。牛丼は美味しいんだよねえ」

中澤「羽鳥さんは牛丼に卵はアリ派ですか?

羽鳥アリ派です! 完全にアリ派です! 絶対にアリ派です!


※アリ派を豪語しながら、卵に一切手をつけずに置いた。


御花畑「結局卵食べないんですね(笑)」

サンジュン「みんな今思ってましたよ。いつ食うんだろうって(笑)」

羽鳥「あ、そうか。じゃあじゃあ」


羽鳥「やっぱり、卵がないとねえ~」

サンジュン食わずに置いたのに、どの口が言ってんだか


羽鳥「卵があるといきなりパワーアップですよ」

佐藤「危うくスルーするところだったクセに(笑)」


羽鳥「さて、次はわざとらしく今半の箸が置いてあった、コレ行きます」

中澤「箸が置いてあるだけで、今半じゃないかもしれないですよ」

羽鳥「え~、そんなことないでしょ」


羽鳥「じゃあ、食べるよ」


羽鳥「ああ~美味いねえ」

サンジュン「やっぱ、今半はねえ」


羽鳥たけのこなんて入れてやがるよ

佐藤「なんで時々、「べらんめえ口調」になるんだか(笑)」

サンジュン「気に入らないわけじゃないでしょ」

羽鳥「もちろん、褒めてますよ」


羽鳥「それで最後はこのセパレートのヤツね」

サンジュン「それ牛丼なんすか?」

中澤「牛丼ですよ」


羽鳥「かけるってことだよね。わ~、コレはやっちゃってるねえ」

原田コレ、スンゴイ

サンジュン「原田さん、誰かのモノマネしてます?」

原田「え? あ、いや……」


羽鳥「食べます」


羽鳥「俺の知っているチーズ牛丼ではないな。親子丼の味がするんだけど……」

中澤「それ牛肉のところを食ってないからですよ」

羽鳥「あ、そうか」

このあと確認のために、2周目の試食を行ってジャッジタイム終了。いよいよ運命の結果発表だ!



羽鳥「はい、決まりました。いや~、今回は危なかった。危うくジャッジを間違うところだった。じゃあ行きますよ」

佐藤「お願いします」

羽鳥「発表します。1位は……」


ドックン、ドックン、ドックン……


羽鳥「1位はこちらの牛すき丼です」

一同「おーーーーーー!」


鳴りやまない拍手! メンバー全員歓喜! 19回目にして初めて生まれた、全員がひとつになる瞬間だった!

それぞれの勝敗を超えて「すき家を1位に選んで欲しい」というメンバーの願いが通じたのである。羽鳥は高いモノを選んでいるわけではなく、安くても美味いモノを評価している。それがわかって、メンバーも安堵した。ジャッジ羽鳥を信じていいんだと。


佐藤「いや~、よかったよかった。ちょっと感動した」

和才「ベタだけどすき家を買ってきてよかったですわ」

中澤「牛丼対決だから、ちゃんと牛丼が選ばれてよかった」


羽鳥「で、2位は総合力で今半です」

Yoshio「1位がすき家ならそれでいいんです」

サンジュン「負けても今回は悔しくない」


羽鳥「それで3位はコレですね。牛そぼろのヤツ」

あひるねこ「さすが、冷めても美味い。牛肉どまん中」


羽鳥「4位はコレを牛丼というかわからないけど、ローストビーフのヤツ」

原田牛丼です

佐藤「まあ違うけどいいんじゃない。すき家が1位だから」

中澤「もう何でも許せる」


羽鳥「それで5位はごぼうのヤツ」

佐藤「今回は温かいものが負けるパターンだな。毎回冷めたものが負けるのに」

Yoshioすき家1位だからもう何でもいい


羽鳥「次はムズイんだけど、この硬めの肉のヤツかな」

御花畑「すき家1位は喜ばしいけど、ビリはイヤだったのでセーフ!」


羽鳥「残り2つ。7位はこっちのチーズのヤツかなあ」

中澤「僕もビリはイヤだったのでセーフ」


羽鳥「それで味濃いヤツが最下位です」

Yoshio「マジか~。すき家1位なら何でもいいとか言ったけど、ビリにはなりたくなかった……


ということで、今回は和才がすき家で劇的な初勝利をつかんだ。今までメンバーは自分の勝利を願ってきたけど、おそらく初めて心がひとつになる瞬間を味わうことができた。マジで感動しました! まさしく神回。その発表の様子は、ぜひとも動画でご覧ください。この感動をより深く味わって頂けると思います。

さて、次回はロールケーキ以来の単品スイーツ勝負「チーズケーキ」を予定しております。ではまた次回、お会いしましょ~!


執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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