最近私(佐藤)はGO羽鳥と、スーパー「ライフ」の洋服売り場で5000円コーディーネート対決を行った。勝負については記事をご覧頂くとして、その時のコーディネートをSNSに投稿したところ、各方面から「ジャミロクワイに似てますね」との声を頂いたのである。

そう言われてみると、自分でも似てる気がしてきた。そこで! ジャミロクワイといえば名曲『バーチャルインサニティー』! バーチャルインサニティーといえば、床を滑るように移動するミュージックビデオ! ってことで、そのMVのマネをして撮影したら、意外と上手くいったので、みんなにもそのやり方を教えちゃうぞ!

・あのMVをやりたい

まずは、ライフのコーディネートをご覧頂きたい。似ているとは言われたものの、あらためて着合わせを見てみると、帽子だけがジャミロクワイの雰囲気を出している程度だ。

冷静に考えると似てないな……。


が、もうやると決めたので、バーチャルインサニティーやります! それで再現したいのは、このMV。2010年に公開されたYouTube動画は、現在3億3000万回視聴されている。曲も良いがこのMVもいいんだよねえ。

これは床が動いているのではなく、壁を動かして、ジャミロクワイが床を滑って移動しているように見せているそうだ。



さすがにそんな大がかりなセットを用意することはできないし、壁を動かすだけの人員を確保できないので、私はカメラを動かすことにした。それで撮影場所には、ちょうどお誂え向きの廊下が、当編集部の目の前にある。ここでやるとしよう。


台車に三脚を固定してスマホをセット。これを前後に動かして、背景を撮影する。


廊下は若干暗く、そのままだと明暗のムラが出来るので、照明を一灯立てました。


それでまずは背景の撮影。台車を前後して、壁が動いている様子を再現。


続いて、私単体の撮影。不安定なポーズで、バランスをとっているような動きを撮る。


撮影が終わったら編集だ。私はMetaの「Edit」という編集アプリを使っている。人物の切り抜きがしやすいので、これを使うといいだろう。

編集の大まかな仕組みをお伝えすると、先ほど撮影した背景動画を下の階層(レイヤー)に置き、その上に人物を重ねるのである。そうすれば、あたかも床が動いて人物が移動しているように見える……はずだ。


それで人物動画は、背景なしの人物だけで使いたいので、アプリの編集項目「背景を削除」を使用する。これをタップして使用する動画を選択する。


動画を読み込むと、自動で対象の人物を選択した状態になるので、あとは「オブジェクトをトラッキング」を押すと、人物のみの背景は削除した動画の完成だ。

背景削除に関して、注意して欲しい点がある。暗い場所で撮影した動画や、人物が複数いる動画はスムーズに切り抜くことができないので、その場合は手動で人物を選択しなければならない。



さて人物動画と背景動画を重ね、テキトーなテキストを載せ、最後にBGMにバーチャルインサニティーを入れて完了だ。完成した動画がこちら!

どうでしょう。素人なりにそこそこ再現できている気がするのだが……。使用した台車が大き目のタイヤの2輪車で、前後を行き来する際に、ガタンと振動が出てしまうのが難点だった。

なので、もしもこの撮影に挑みたい人は、スムーズに移動する4輪の台車を使用することをおすすめする。それから、できるだけ影ができないように、照明はいっぱい使用した方がいい。一灯だとやっぱり影ができてしまうので、合成感を隠せなかったなあ……。

いずれにしてもこの撮影は楽しいので、お友達と、ご家族で、また友人知人と一緒に楽しんでおくれ!


参考リンク:YouTube『Virtual Insanity(Jamiroquai)
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼色褪せない名曲だ