
ここ数年を振り返ると自分に一番ハマったブームはサウナだ。サウナ室に入って汗をかくだけのものと思っていた自分に入り方を教えてくれたのは友達で、入り方を知ったらその心地よさに一気にハマった。時は『サ道』ブームの真っただ中。ゆえに、私(中澤)は完全にミーハーファンなわけだが……
2025年に入ってそんなサウナブームの終焉が色んなメディアで繰り返し報じられている。当時話題だったスーパー銭湯は今……? そんなわけで「関東最大級」と話題になり大混雑だった『スパジアムジャポン』に行ってみた。
・当時ぎゅうぎゅう
スパジアムジャポンのブーム真っただ中の様子については砂子間記者が以前の記事で伝えているが、その広大さが分かる反面、入口の大行列からすでに混雑が伝わってくる内容となっている。事実、湯舟もぎゅうぎゅうだったようだ。
当時、私も都内の人気銭湯でサウナ室や湯舟が順番待ちになることはあったので、これだけの話題スポットならそうなっていても不思議じゃないと思ったものである。まさしくブームだけど、それゆえブームが終焉したと言われる今どういう状況になっているのか気になるところだ。
・スパジアムジャポンへ行く時の注意点
そこで西武線の東久留米駅に降り立った。スパジアムジャポンは東口側なので駅前のロータリーに行ってみると、スパジアムジャポン方面と大きく書かれたバス停がある。だが、先に言っておくとこれは罠だ。
スパジアムジャポンから東久留米駅には無料のシャトルバスが出ているのだが、このスパジアムジャポン方面のバス停は西武バスのもの。ゆえに、ここから乗ると乗車料金がかかる。無料シャトルバス乗り場はこのバス停を越えた先のロータリーの外にあるのだ。
ちなみに私は間違えました。西武バスで行ったら乗車料金は180円です。
・行列は
そんなこんなでスパジアムジャポンに到着。遠くからでも分かる広大な敷地に、スタジアムみたいな建物が建つ外観は噂に違わぬ存在感を放っている。デッカイな~!
大地に根差すようなそのデカさ。5階建てでドーム状に見えるところがまず凄い。高さがあるのに面積がそれ以上に広いのである。3階の入口に行ってみたところ……
行列はなし。券売機のところも全く並んでなくて、入館チケットもスパッと購入することができた。入館料のみは950円でタオルセットをつけると1250円である。
・ガラガラなわけではない
かと言ってガラガラかと言うと全くそういうわけではないことはすぐ分かった。3階入ってすぐは広大なフードコートとリラクゼーションスペースになっているのだが、フリーの席は探さないと飽きが見つからないくらいには賑わいがある。
行列になっていた当時はここの混雑ももっと凄かったんだろうか。ちょっと結論の出せないまま4階に行った。
・開放感があるが
4階はまるまる風呂階になっていて、脱衣所のロッカーは番号が500番台くらいまである。浴場もその分大きくて、さらに内湯と露天の間にしきりがないデザインのため内湯でも開放感があった。
さすがは内湯に風呂が5つとサウナが2つあって、露天風呂に風呂が6つあるだけある。露天風呂も広いなー! だがしかし……
湯舟はぎゅうぎゅうでした。
湯舟の縁に沿ってきっちり1人分ずつ敷居があるみたいに埋まっている。スペースの使い方がマンガ喫茶みたいだ。広い露天風呂ではその中を子供がゴーグルをつけて泳いでいる。嘘やろ。
・ととのってる人めっちゃいる
そのため、余裕で順番待ちしてる人がいる状況。ゆえに、「サウナ室→水風呂→外気浴」の流れは様子を見た上で運が良ければ待たずにいけるという感じであった。
サウナ室は広くて10分ごとにロウリュがあるし、水風呂(16℃)と氷風呂(13℃)の2種類あるし、露天風呂は広いので待たずに行けたら最高。ぎゅうぎゅうでも意外に外気浴でととのうことができたことに、場所自体の機能のポテンシャルが伺えた。
なお、砂子間記者が聞いたという「ウキー!」という叫び声については私も聞いた。
まあ、こんなに広い風呂だ。自分の子供の頃を思い出すとテンションが上がるのも分かる。叫び声はするものと考えるとあまり気にならなかった。1つ言えるのは……
今も変わらず賑わっているということ。そう言えば、入口の3階まで上る途中にあった広大な駐車場も全部の階パンパンだったしなあ。
どちらかと言うと満員感がなくなり快適に利用できることを期待して来たけど、その思惑は外れた。サウナブームが終わったと言われ4カ月ほどが経過した2025年8月現在、少なくとも『スパジアムジャポン』の中の状況はあまり変わっていない。
・時代の変化
一方で、若者や小さい子供がいる家族が多く見受けられることにはスーパー銭湯のエンタメ化が感じられる。チルというよりプレイスポット。例えるなら身近な遊園地みたいなノリで来てる人が多いように思う。
若い人は男女のグループで来てたりして、特にその目線の違いが垣間見えた。時代と共に変化するエンタメの所在。『スパジアムジャポン』の遊園地化はブームが行き着いた新たなエンタメの在り方なのかもしれない。
参考リンク:スパジアムジャポン
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼無料シャトルバスの時刻表はこちら
▼間違いに気づいた瞬間