「東京ごまたまご」。東京駅を歩いているとよく見かけるお土産の1つだ。

先日何気なくお店を覗いてみたところ……え、なんだこの異色のパッケージ。

見慣れた「ごまたまご」のロゴの隣にゴジラがいる。調べてみたところ、どうやら2025年7月から取り扱われている「ゴジラ」とのコラボ商品のようだ。

興味を引かれて購入してみたら……メインであるはずのごまたまごの存在を忘れかけるという事態が発生した。


・仕込まれすぎ

商品名は「東京たまご ごまたまご ゴジラパッケージ」。今回は新幹線の南のりかえ口付近にあったお土産屋さんで購入し、価格は6個入りで税込み1512円だった。


パッケージには、映画のタイトル風に「ゴジラ対ゴマタマゴ」と書かれている。心なしか「ゴマタマゴ」が怪獣の名前に見えてくるような気も。


実は筆者、「ごまたまご」の存在は知っていたけれど、実際に口にするのは初めて。いったいどんな味なんだろう、とわくわくしながら箱の蓋を開けてみると……


_人人人人人人人人人人人人人人_
> ギャオーーーーーッッッ!!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ Y^Y^Y ̄


えっ何!?!?!?

突然立ち上がったゴジラと共に、大きな咆哮が鳴り響いた。


どうやらこの穴の下に光を感知するセンサーがあって、箱の蓋を開けるとゴジラが吠える仕組みになっているようだ。

お菓子の箱についているとは思えない愉快なギミックに、思わず笑ってしまった。

「箱を開けたらゴジラが吠えるようにしましょう」って提案した人もすごいし、それを実現させちゃう技術力もすごい。


ちなみにこの咆哮は、蓋を開け閉めする度に何度も聞くことができる。箱の裏に書いてあった説明文には、ごまたまごを食べ終わったら小物入れとしても使えると書かれていた。


さらにもう一回蓋を開けると、ようやくごまたまごが現れる。


食べてみようと取り出してみると……ん、なんだこのカード?


公式サイトによると、このカードは「平成・VSゴジラシリーズオリジナルカード」というらしい。

全部で7種類の絵柄があり、そのうちの1種類がランダムに入っているそうだ。筆者が引き当てたのは「ゴジラVSデストロイア」という絵柄だった。


ちなみに裏側には怪獣のプロフィールが記載されている。デストロイア、身長も体重も桁違いすぎる。


・初ごまたまご

パッケージに仕込まれた要素が多すぎて、すっかりごまたまご本体のことを忘れかけていたな……本来はこっちがメインのはずなのに。

それでは満を持して、人生初のごまたまごを味わっていこう。


袋から中身を取り出してみると……た、卵だ~~~!!!!


現れたのは、どこからどう見ても卵にしか見えない真っ白な物体。

カステラ生地ホワイトチョコレートでコーティングされているそうだが、「本当にお菓子なんだよね……!?」と疑ってしまうくらいに卵の再現度が高い。


しかし半分に切ってみると……黒っ。

中には真っ黒な餡がぎっしり詰まっていた。餡の中に入っているとろっとした部分は、黒ごまのペーストだそう。

表面の色と真逆すぎて動揺しつつも、ひと口かじってみると……


わ、おいしい!!

正直「ホワイトチョコと餡子って合うのかな?」と思っていたのだが、洋風の甘さと和風の甘さのバランスが絶妙でぴったりとマッチしている。

そこに濃厚なごまの風味が加わって、他のお菓子とはひと味違う唯一無二の味に仕上がっていた。食感はふわふわで、ケーキを食べているような感覚だ。

これは長い間東京土産として愛されているのも納得だな……何度でも食べたくなってしまうおいしさだった。


・ゴジラの咆哮を是非

お菓子がアニメや映画とコラボしていることはよくあるけど、ここまでギミックにこだわっているものを見たのは初めてかも。

ゴジラが好きな方はもちろん、お子様からご年配の方まで幅広い人に喜んでもらえるんじゃないかな。

皆さんも是非、甘くておいしいごまたまごと共にゴジラの咆哮を楽しんでみてはいかがだろうか。


ちなみにこちらの商品は、「大丸松坂屋」のオンラインストアで購入することができる。

楽天市場に出店している東京土産のお店「HANAGATAYA」などでは通常の「ごまたまご」は取り扱われているようだったが、本記事を執筆した2025年9月3日時点ではゴジラパッケージのものは販売されていないようだった。

参考リンク:銀座たまや
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.

▼センサーがなかなか高性能で、写真を撮ったりごまたまごを出し入れする度にゴジラが吠えまくっていた

▼箱の裏面はこんな感じ