ビーック! ビックビック!! ビックカメラ!!! のテーマソングでおなじみ「ビックカメラ」。その新業態店舗が東京・吉祥寺にあることをご存じだろうか?

2025年7月24日にオープンした「お酒屋」は、ビックカメラグループのお酒コーナーを運営する「ビック酒販」初の単独路面店だ。にわかに話題になっていたため気になっていたのだが、今回ようやく行ってきたぞ! さあ乾杯!!

・ビックカメラの酒専門店

JR吉祥寺駅北口から徒歩3分ほど。ダイヤ街商店街の西端に「お酒屋」はある。ビックカメラの「B」というロゴが書いてはあるものの、見た目は普通の酒屋そのもので、ビックカメラ系列だと気付く人は少ないだろう。


中に入ると酒販店らしく様々なお酒が並んでいるが、圧巻なのがウイスキーの量。画像には収まらないほどの膨大な数の瓶が、棚一面にずらっと陳列されている。


しかもこれ、なんと試飲もできるのだ! 銘柄によって1杯(10ml)100円、200円、300円とランク分けされており、一人につき3杯まで飲むことができるという。素晴らしいシステム!!


といっても実は私(あひるねこ)、ウイスキーにはあまり明るくない。そのため棚の前でウロウロしていたら、珍しく店員さんから声をかけてくれた。そうだ、ここってビックカメラ系列だった。

当然ながら店員さんはお酒にめちゃめちゃ詳しく、こちらの好みを聞きながら親切に解説してくれる。

・気軽に試飲

初心者向けに挙げてもらったオススメのシングルモルトから、私が選んだのが100円の『グレングラント アルボラリス』と、200円の『グレンフィディック 12年』だ。

レジカウンターで料金を支払うと、酒の棚の間にある小さなテーブルにカップと瓶を用意してくれた。たった300円なのに、ここまでしてもらえるのありがたい。


『グレンフィディック 12年』はフルーティーな香りとまろやかな口当たりが実に私好みだが、それ以上に『グレングラント アルボラリス』はコスパが素晴らしく、正直こっちで十分な気もする。結論、どっちもうまい。


空腹時に立て続けにくいっと飲んだせいか、たかがカップ2杯でもかなり足腰にきてしまった。立ち飲み屋としてのコスパが強すぎる。が、もちろんこれで終わりではないぞ。

「お酒屋」は全部で3フロアあって、2階には角打ちコーナーもあるのだ。仕方ない……行くか。



・2階へ

角打ちというと、ビールケースをテーブル代わりにおっちゃん達がくだを巻いているイメージだが(昭和すぎる)、さすが新店だけあって「お酒屋」にはオシャレなバーカウンターが設置されている。


メニューはウイスキーにブランデー、焼酎、テキーラと豪傑揃い。1杯20ml程度で、一人につき3杯まで注文できるようだが……


やはり気になるのがこの機械だ。

・試飲メカ

こちらは500円の専用メダルを買って、自分で注ぐタイプのセルフ酒サーバーである。試飲で500円は高すぎないか? と思いきや……


税込6980円!


税込9900円!!


そう、高額な日本酒やワインもちょい飲みできるのだ! というワケで、さっそくメダルを購入して試してみた。まずは『ル・マルキ・ド・カロンセギュール 2021』。


うん、なんていうか……


うまいな。


続いて『SAKE HUNDRED 弐光』。


もはや果汁だな。

・試飲でもべろべろ

もうお気付きかもしれないが、ウイスキー、ワイン、日本酒を短時間に高速チャンポンしたせいで、この記事もすでにべろべろになりつつある。ただ一つ言えるのは、めちゃくちゃ居心地が良いってこと。



地下1階から2階まで(3階はセミナールーム)、余すことなく酒と酒グッズで埋め尽くされている「お酒屋」は、世の酒飲み達にとってまさに天国だろう。買い物だけでなく遊びに行く感覚でも足を運べる、最高に楽しい酒屋さんであった。

・今回ご紹介した店舗の詳細データ

店名 お酒屋 吉祥寺店
住所 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-7-6
時間 11:00~21:00

参考リンク:ビックカメラ
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼「お酒屋」1階。

▼ここで買ったつまみは2階の試飲カウンターで食べることができる。

▼2階はビックカメラらしく、お酒関連の家電も。

▼地下1階はワインと日本酒。