缶詰が好きだ。安いしウマイし保存がきく。貧乏1人暮らしが長かった私(中澤)は、何度缶詰に命を救われたことか知れない。缶詰を愛している。特に「サバ缶」は、誰もが一度は通る道。
そんなサバ缶で最もウマイものとは? 缶詰の品揃え日本一の酒屋の店主に聞いてみたところ迷わず1つの缶詰をオススメされた。
・缶詰の品揃え日本一の酒屋
今回話を伺ったのは、三ノ輪にある酒屋・鈴木酒販の店主である仲川さんだ。缶詰が異常に充実しているこの酒屋。100種類以上にも及ぶ品揃えは仲川さんの趣味によるものだ。
仲川さんは豪語する。「缶詰の品揃えなら負けません。多分日本一缶詰を置いている酒屋だと思う」と。そんな彼がオススメする最もウマイサバ缶とは?
仲川さん「高木商店ですね。サバ缶ならココは間違いないです」
──初めて聞く名前なんですが、どういったところが違うんでしょうか?
仲川さん「高木商店は茨城県にあるんですが、利根川があって対岸が銚子港なんです。なので、銚子で揚がったらすぐに持ってきてその日のうちに調理するんですね。そのため凄く新鮮で」
──なるほどコレください。
話を聞いているだけで食べたくなってしまったので食い気味に購入してしまった。ちなみに、購入価格はひと缶310円(税込)である。さっそく編集部に持ち帰り缶詰を開けてみると、ゴロッとした身が缶詰から転がり出した。よく缶詰に収まってたなコレ。
仲川さんいわく、マニアの間では、開けた時に身がギッシリ詰まっていて感動するこのような缶詰を「快缶(かいかん)」と呼ぶのだとか。いや知らんけど。
・食べてみた
それはさて置き、缶詰の味にそこまで差が出るものなのだろうか? マルハンとかコンビニに売ってるような缶詰でも十分ウマイんだけど、そんな私にも分かる違いなのかどうかが重要である。そこで食べてみたところ……
なんじゃこりゃァァァアアア!
口に入れた瞬間トロける身! その柔らかさはパサつきが一切なく非常になめらかだ。さらに、続け様に舌を襲うのはジューシーな旨み。強烈なサバの旨みが舌全体に広がり体中が叫ぶ。俺にご飯を食わせろーーーーーー!!!!
特に、驚いたのは水煮のウマさだ。缶詰の水煮と言えば、多少臭みがあって当たり前と思っていたが、高木商店のサバの水煮缶詰には臭みが一切ない。醤油なんておよびじゃないくらいそのままで激ウマなのである。これが新鮮ということか……ッ!
・みんなの感想
正直、1人で食べようと思っていたが、ウマすぎるためロケットニュース24編集部のメンバーにも分けてあげることにした。みんなご飯だよ~! サバに貪りつく編集部一同。その結果……
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> めちゃくちゃウメェェェエエエ! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
田代大一朗「これ凄いですね! 本当に臭みが全然なくてサバの旨みがグッと来ます」
P.K.サンジュン「味噌煮が超絶ウマイ。トゲトゲしさが全然なくて、味噌もこだわりを感じる。店で食べてるみたい」
佐藤英典「ウメェなあ……特に水煮は魚の旨みが感じられて好きだ。いや、これはガチでウメェなあ……」
──などなど感動の声でどよめき立つ一同。これが快缶……! こんなサバ缶があったなんて!!
1年を通して最も脂が乗り美味しい秋冬に水揚げされる寒サバのみを使用したというこの缶詰。その素材のポテンシャルを最大限に引き出した逸品と言える。
セットの購入は高木商店のWebサイトなどでも可能だが、鈴木酒販三ノ輪本店には角打ちもあるので、とりあえず1個食べてみたいという人はそこで食べてみるのも良いかもしれないぞ。
・今回紹介した店舗の情報
店名 鈴木酒販三ノ輪本店
住所 東京都台東区根岸5-25-2
営業時間 11:00~21:00
定休日 水曜日
参考リンク:高木商店
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼こだわりの缶詰が目白押し