ていねいに作ってくれて美味しくて、ちょっと提供スピードは遅めな気がするものの、定期的に行きたくなる大戸屋。そう感じるのは、ほかでは出せない味だからではないだろうか。

唯一無二なのよ……とか思っていたら、随分前から大戸屋がYouTubeでレシピを公開していた。そんなに簡単に教えちゃっていいの? あの味を?? 


・一度は頼んだことがあるアレ

大戸屋の公式YouTubeチャンネルは7年も前(2025年現在)、つまり2018年に開設されていたらしい。アップされている動画は多くないが、気合いを感じる内容のものばかり。

冒頭に書いた通り「そんなこと簡単に教えちゃっていいの?」とびっくりする、定番メニューの作り方もアップされている。例えばチキンかあさん煮定食に彩り野菜と炭火焼きバジルチキン、香味唐揚げなどなど。

大戸屋をそれなりに利用している人であれば、一度は頼んだことがあるメニューが目白押しなのだ。これまで全くチャンネルの存在に気付かなかったことが悔やまれる。

失礼ながら、それほど積極的に運営をしているようには見えない。よって、100%善意でレシピを教えてくれているとしか思えない。ありがとう、やはり大戸屋は私たちの味方だね。

実は残念なことに、記者が住んでいる県では店舗が消滅してしまった。そんな時に、このチャンネルと出会えたことは、ある意味渡りに船。手始めに、ド定番メニュー「鶏と野菜の黒酢あん」を作ってみることにした。



・作ってみる

ざっと動画を見た感じ、それほど複雑ではなさそうだ。大まかな流れは肉に下味をつけて野菜を切って、肉と野菜を別々に炒める、という感じである。

【材料】
鶏もも肉:1枚
なす:1本
たまねぎ:1/4
じゃがいも:(小)1個
にんじん:1/3
れんこん:1/4
さやいんげん:4本
サラダ油:大さじ2
片栗粉:大さじ2
サラダ油:大さじ1

鶏肉の漬けダレ
醤油:大さじ1/2
酒:小さじ1
しょうが汁:小さじ1/2
にんにく:擦りおろし少々

黒酢あん
黒酢:大さじ2
りんご酢:大さじ1
酒:大さじ1
水:大さじ1
砂糖:大さじ3
醤油:小さじ2
みりん:小さじ2
片栗粉:小さじ1


【作り方】

1. 鶏モモ肉の余分な脂肪を取り除いて厚みを均一に。8等分にしてから、下味(醤油大さじ1/2・酒小さじ1・しょうが汁小さじ1/2・にんにく擦りおろし少々)の材料をもみ込む。


2. 野菜を切る。なすは乱切りにして水にさらす。


3. 黒酢あんの材料(黒酢大さじ2・りんご酢大さじ1・酒大さじ1・水大さじ1・砂糖大さじ3・醤油小さじ2・みりん小さじ2・片栗粉小さじ1)を混ぜ合わせる。


4. ジャガイモとニンジンを耐熱皿に入れ、600Wで3分加熱。続いてレンコンとインゲンを加え、600Wで約1~2分加熱する。


5. フライパンに油を引き、なすを中火で焼く。しばらくしたらインゲン以外の野菜を加え、全体に色が付いたら取り出す。


6. 鶏肉に片栗粉大さじ2を入れて全体になじませる。油を敷いたフライパンに入れて中火で焼き、全体に焼き色が付いたら取り出す。


7. 黒酢あんをフライパンに入れ2~3分煮詰める。


8. とろみがついたあんに、鶏肉と野菜を加えて手早く混ぜて完成。

※わかりにくいところは、公式YouTubeでご確認を。



・落ち着く味

実際に作ってみると、意外なことが見えてきた。例えばてっきり肉は揚げてあるのかと思っていたが、焼いているだけだったようだ。片付けのことを考えると、これはありがたい。

そのほか、お店で食べる時よりも自分が好きな具材を気持ち多めに入れられたりして嬉しい。いつも玉ねぎがもう少し入っていればと思っていたので、食べたいだけ入れたらこんもりしてしまった。


そして気になる味はと言うと、レシピ通りに作ったのだからもちろん美味しい。美味しいだけでなく、お店のあの味で落ち着く。

また、お店では何の気なしに食べていたが、肉に下味がしっかり付いているところがポイントだと判明。ニンニクがしみ込んだ肉と黒酢あんがよく合っていて、モリモリいけてしまうのだ。


野菜もゴロゴロ入っていて、入れすぎたかなと思うものの、店でいただくよりも食べ応えがあって最高だ。

大戸屋さんの大盤振る舞いな無料レシピ公開なおかげで、家にいながらにしてあの味を楽しむことができて大満足。これほどまでに有益な情報が詰まったYouTubeチャンネルも、めずらしいのではないだろうか。

ほかのレシピも、順番に作ってみようと思っている。まずは「チキンかあさん煮」かなー。

参考リンク:大戸屋ごはん処YouTube公式チャンネル
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

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