
この記事の目的は一つ。最高にうまいビールが飲みたい。ただそれだけである。よって今回は、東京・高尾山のビアガーデン「高尾山ビアマウント」に行ってみようと思う。
実は去年も行ったのだが、少し後悔しているのがリフトを使ったということ。本当にうまいビールを飲みたいんだったら、自分の足でビアガーデンまで歩くべきではないか?
というわけで、ハチャメチャに猛暑日だけど高尾山を登ってみたい。
・7月のビアガーデン
去年、初めて「高尾山ビアマウント」に行ったのが9月。気候的には最高だったが、ビアガーデンの記事を出すタイミングとしては少々遅かったような気もする。やはりハイシーズンは7~8月だろう。
そこで今年は7月上旬にやって来たのだが……この日の東京・八王子の最高気温は、まさかの35℃。高尾山口駅に着いた時点で、すでに33℃に到達していた。ふぅ……やっぱり帰ろうかな。
清滝駅に辿り着く頃には、いよいよ息も絶え絶えに。おい、何なんだよこの容赦ない暑さは……! まだ午前中だぞ……!!
・行き方
ではここで改めてビアガーデンまでのルートをまとめておこう。「高尾山ビアマウント」に行くには以下の3通りの方法がある。
・徒歩(1号路)
・ケーブルカー
・リフト
去年は往路にリフトを使ったが、今年は徒歩で行く! 行きたくはないが徒歩で行くぞ!! これもすべてうまいビールを飲むためなのだ。というワケで、いざ1号路へ。
・初徒歩
運動不足のアラフォーなのでビビりながらスタートしたのだが、1号路はしっかり舗装されていて思った以上に歩きやすい。日陰が多いのも助かる。何だ、けっこう余裕じゃないか。ビビって損したわ!
と思ったのも束の間……。
徐々に傾斜がキツくなってきたぞ。いくら舗装されていても、それなりに足腰に負担がかかる。やはり山は山である。しかし、それ以上にキツかったのが気温と湿度だ。
・汗地獄
スタートから15分ほどで、私(あひるねこ)の体からは「岩盤浴でも行ったのか?」ってくらい大量の汗が流れ出していた。
大げさでも何でもなく、荒地の魔女(ハウルの動く城)が階段を登っているシーンみたいな状態だ。マジで自分でも引くレベルの発汗量。
ちょっと待ってくれ、夏の高尾山って1号路でもこんなにキツいの? それとも私だけか? と思ったが、近くにいたカップルが暑すぎてやや険悪になっていたので、どうやら私だけではないようである。
そこからさらに坂道を登り……
ようやくリフトの駅が見えてきた。
去年は記念撮影をする余裕があったが……
正直、今はそんなのどうでもいい。
展望レストランが見えても何とも思わん。
私が欲しているのは “アレ” だけなのだ。
・ビールくれ
出発から約40分……。ついに目的地の「高尾山ビアマウント」までやって来たぞ! ミイラ寸前まで干からびた私の体を癒せるのは、あの金色(こんじき)の液体しかない……!!
さあ、今すぐ次のページに進んで、共に乾杯だァァァァアアアア!!
参考リンク:高尾山ビアマウント
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:Yahoo! 天気(iOS)
【気温35℃】最高にうまいビールが飲みたいので、高尾山の「ビアガーデン」まで歩いて行ったらヤバイことになった 2ページ目(1ページ目はコチラ)
「高尾山ビアマウント」の料金は去年と変わらず。前払い制の2時間食べ飲み放題で大人1名5000円(税込)となっている。クレジットカード等も利用できるぞ。入口で支払いを終えたら……
約1年ぶりに場内へ!
シーズンとはいえ、ド平日なのでさすがにガラガラ……いや、そんなことよりビールだ! 食べ飲み放題のシステム? 去年の記事を読んでくれ!!
カウンターでジョッキを受け取り……
展望スペースまで移動して……
はあ、はあ……
……ッ!!!
結果……
– 完 –
・目的達成
五臓六腑に染み渡るどころの話ではない。逆にこっちが液状化してビール内に溶けるかと思ったぞ。リフトを使った去年とは、ビールのうまさの切実度がまったくもって違う。
この猛暑の中、標高488mまでわざわざ歩いてきた甲斐があったというものだ。もう何も思い残すことはない……。ところで、いったん冷静になってふと気づいたことがある。
ここ暑っっっつ!!!
ということで冷房が効きまくりの屋内席に移動した……のだが、やはり平日でも中は混雑している。おまけに予約で座れない席が多い。少し休んだら、また外の席に戻るのがいいだろう。
料理を取って……
ようやく一息。
ちなみにこの日、私は史上最強の汗対策インナー、ミレー「ドライナミックメッシュ」の上に、さらに速乾吸収タイプのインナーを着て、その上からオーバーサイズのTシャツを着ていたのだが……
改めて自分をよく見たら、信じられないくらい汗をかいている。Tシャツも、もはや濡れていない部分の方が少ないではないか。コインランドリーで乾燥を待ちきれなかった人みたいになってるぞ。
・水の如し
なるほど、どうりでさっきからビールが水みたいに感じられるわけだ。
私は別にビール党ではないのだが、スマホのメモによると、滞在中に黒ラベル3杯、一番搾り2杯、スーパードライ1杯、ハートランド1杯、計7杯を飲み干していた。植物に水をやるように、ただひたすらビールを摂取していたのである。
料理もいろいろ食べたが……
一番おいしく感じられたのが、から揚げでも麻婆豆腐でもラーメンでもなく、サラダだったあたり、やはり特殊なコンディションだったのかもしれない。いやぁ、うまかったな。あのサラダ。
・至高の体験
冒頭でも書いたように、この記事の目的は最高にうまいビールを飲むことにある。そして結果的に、その目的は完璧に果たされた。あれは最高にうまいビールどころか、最高にうまい水分だったような気もする。
穂波ゆれる麦の海、それは大地が編んだ生命の詩。まさに命。命の水としてのビールが、私を体の心を隅々まで満たしたのであった。
ただ、結論を述べると、夏の「高尾山ビアマウント」へはリフトで行った方が間違いなく快適でいい。で、飲んだらケーブルカーに乗って速やかに帰る。これ以外の正解は存在しないのではないか。
なぜならリフトで登っても歩いて登っても、夏に飲むビールは大体MAXうまいのだから──。
・結論:リフトで行け
どうしても徒歩で登りたい場合、ビアガーデンは2025年10月26日まで開催しているので、9月か10月に行くのがいいだろう。登山が趣味の方ならば話は別だが、私のような運動不足のアラフォーは、文明の利器を頼るのがあらゆる意味で正解のようである。
参考リンク:高尾山ビアマウント
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼酒気帯びなので帰りはケーブルカーで。
▼ガチでカラスが来るので要注意。
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