
気になるけど行ったことはないお店って誰しもあると思う。「余裕がある時でいいか」「今度でいいか」と先延ばしにするうちになんか知ってる気持ちになってたけど、よく考えたら行ったことはない……私(中澤)にとって高井戸の『美しの湯』はそれだった。
高架になった京王井の頭線高井戸駅のホームに立つと街並みから突き出して見える『美しの湯』の看板。この看板しか知らないまま、気づけば20年、初めて行ってみた。
・20年前当時
上京当時、久我山に住んでいた私。高井戸を通る度「いつか行きたい」と思いながらも、貧乏すぎてスパなんて行く余裕はなかった。なんなら、京王井の頭線に乗るのすらキツイくらいの時もあったので、途中下車して街を見る余裕すらなかったのである。ゆえに、『美しの湯』にはセレブが行くスポットみたいなイメージがあった。
そんな生活苦時代の思い出が強すぎて、久我山を離れてからは京王井の頭線は避けていたくらい。しかし、渋谷に引っ越してきて1年、高井戸まで15分で行けることに気づいた。
・こんなに近かったのか
高井戸ってこんなに近かったのか。なぜか高井戸まで遠いイメージを持ってたけど、当時派遣バイトに行くために乗る電車の印象が強すぎたせいかもしれない。明け方に集合して、行ったらゴミみたいな扱いを受けて、とにかく行きたくなかったことを覚えている。
初めて降りた高井戸駅は、出入口が道路のオマケのようだった。ホームからの景色の良さから想像したよりもずっとそぎ落とされた駅前である。駅を出るとすぐにマンションが建ち並んでいて、全体的に機能的だ。高井戸ってこんな場所やったんか。
・真実
駅前から道路沿いを歩くと2分くらいで『美しの湯』が見える。ああ、はるかなる『美しの湯』。そんな『美しの湯』は入ってみると、入館料が1300円だった。
安ッ! 今回は土・日・祝料金だけど、平日なんて1100円だ。ちなみに、レンタルタオルセットは400円なので、手ぶらで来ても2000円かからない。東京のスパ銭相場からしても大分安めと言える。
館内は1階に大浴場があって、地下に食べ飲みどころやリクライニングソファ、マッサージコーナーがある。ひと昔前の雰囲気が漂う地下は、セレブというよりむしろ庶民的である。こんな場所だったのか、『美しの湯』。
・広い
浴場に入ってみると、お湯は地下1600mから湧き出ている温泉であった。琥珀色のお湯はトロみがある良いお湯。浴場内には、他にもジェットバスなどがまとまったアトラクション風呂やサウナがあって、どれもしっかり広い。
サウナ室は88度で、水風呂は18度。露天風呂に出てみると、こちらも温泉2つと高濃度炭酸泉とロウリュサウナがあって広かった。
ロウリュサウナも88度くらいだけど、20分に1回オートロウリュされるシステムなので体感はこちらの方が熱い。2つのサウナが、普通と温度低めのスチームサウナ的なものではなく、普通とより熱い方という選択なのが良かった。
露天風呂が広めのため、開放感もしっかり感じられる。ととのい椅子に座ると、優しく体を包むような外気と陽の光。セレブどころか完全なる憩いの場であった。ととのったー!
・銭湯の輝きは夜空の星
渋谷から15分のところにこんなに全てととのってる温泉があったとは。渋谷に住んで1年、フラッと行けるスーパー銭湯が近場にないのが悩みだっただけに、ここが最強と言っても過言ではないだろう。
そんな『美しの湯』のオープンは2003年。私が上京したのもその頃なので、当時見ていた『美しの湯』の眩しさは最新の輝きもあったのかもしれない。その思い出の中の憧れの光は夜空の星のようだ。
地球に届く星の光は遥か過去に星が放った光。その存在は幻想めいたものがある。20年越しに『美しの湯』に来てみたらそんなロマンを感じたのであった。
一方で、20年前に来ていたらここの良さは分からなかったかもしれない。京王井の頭線の景色みたいに全部まとめてトラウマの一部になっていたかも。
東京を知り色んなスーパー銭湯を知った今だからこそ分かるその輝き。むしろ、今出会えてよかった。めぐり合わせを感じた『美しの湯』。まるで自分の東京での年輪を振り返るかのような良いお湯であった。
・今回紹介した店舗の情報
店名 高井戸天然温泉 美しの湯
住所 東京都杉並区高井戸西2-3-45
営業時間 9:30~23:30(最終受付23:00)
定休日 不定休
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼地下に食堂とリラックススペースがある
▼こういう感じ。リクライニングチェアやマッサージチェアもあった
▼食堂のメニュー
中澤星児












20年越しに憧れのスーパー銭湯「美しの湯」に行ってみた結果 → 今まで来なくて良かった……
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