
「焼くと塩をふく」「ひとカケラでエンドレスに白米が食べられる」など、ときおりSNSで話題になる秋田名物ぼだっこ。お弁当やおにぎりでお馴染みの「塩鮭」のことだが、塩分濃度高めの激辛な味が特徴だという。
ファミリーマートでは秋田県限定で「ぼだっこおにぎり」が販売されていたり、魚をブロック状に切り分ける「秋田切り」「ぼだっこ切り」というさばき方があったりと、地域に深く根づいた食べ物らしい。恥ずかしながら初めて知った。
本当にそんなにしょっぱいのか。そしてなぜ、そんなにしょっぱいものがウケているのか。エンドレス白米とか大げさじゃないのか。真相を知りたいと、実際に現地で買って食べてみた。
・秋田市民市場でぼだっこをゲット
購入したのはこちら「秋田市民市場」だ。JR秋田駅から徒歩で10分足らず、昭和20年代から50年以上にわたって市民の胃袋を支えている。
ぼだっこの切り身や惣菜は県内のスーパーでも普通に売っていると聞いたが、日によって違うだろうし、確実性を求めるなら市場がよいと思う。全国に発送してくれる通販サイトもあり!
全国的に名の知れた観光市場とはまた違い、のんびりしたローカルな雰囲気。すべての店でぼだっこを扱っているわけではないものの、いくつか家庭向けの小売りパックも発見した。
「甘口」「中辛」「激辛」とレベルがあるらしいが、二幸カマタ食品にて「超激辛」と書かれた小売りパックをゲット。1パック700円ほどだった。
さっそく焼いてみよう! 見た目はごく普通の鮭の切り身だ。ブロック状のブツ切りにされていて、ツヤツヤした皮が美しい。
クッキングシートで包んで、レンジで2分ほどチン。ここは魚焼きグリルでもフライパンでもお好みで。
おわかりいただけるだろうか? まるでパーティー料理の塩釜焼きのように、シートにパラパラと塩のかたまりが落ちる。
皮を見ても、ざらりと塩をふいているのがわかる。全体的に白い粉のようなもので覆われ、汗をかきすぎた夏の肌のよう。
「少しずつ食べること」「一気に口に入れない」などと各所で注意喚起されているので、ちょびっとだけ削って口にしてみる。
…………!
………………!!!
ごはっ、ごはっ、ごはん!
しかしこのとき、筆者はフライングしていた。ごはんが炊けるまであと(たぶん)20分くらい。思いのほか鮭が早く焼けたのだが、「まぁいっか」と考えなしに味見をしてしまったのだ……! 死ぬ、今すぐごはんがないと死ぬ……!!
脳天を突き抜けるようなしょっぱさ! 思わずテーブルをバンバン叩いてしまうほど味が濃い。ほんの数ミリのカケラなのに、大の大人を悶絶させる破壊力だ。塩の結晶のような、シャリッとした食感が歯に伝わる。
しかも……嘘だと思うだろうが、よく聞いて欲しい。
このカケラ、「しょっぱいだけじゃない」のだ……
塩分とともに、ジュワッと口中にあふれ出る旨み! 鮭の滋味で脳内がいっぱいになる。ゆえに欲しいのは「水」ではなく「白米」なのだ。オーバーに聞こえるかもしれないが、これまでの人生で食べた塩鮭のなかで一番美味しい。
飲食店で濃く煮詰まった味噌汁を口に含んでしまったときの、飲み込みづらいような、本能的に身体が拒絶するような、あの違和感がまったくない。むしろ「もっと!」「もっと!」と舌が求めてしまう。一度食べ始めると止まらなくなるような中毒性がある。
待望のごはんが炊けた。米の美味さを何倍にも引き立てるような完璧なマリアージュ。ひとカケラでどんぶり一杯は嘘ではない。
どんどん米が消える。大げさではなく、茶碗一杯のごはんを食べるのに、ぼだっこは2cm四方くらいで十分な感じ。どんだけコスパいいんだ!
秋田県は全国的にも食塩摂取量が多く、生活習慣病につながるということで、県をあげて減塩に取り組んでいる。しかし、こんなものあったら無限に食べちまうだろう!
同時に購入した「中辛」のほうは、焼いても塩をふかない。一般的な塩鮭という感じの、優しくまろやかな味だった。
また、レンジではなくフライパンでも焼いてみたものの、身に厚みがあって、完全に火が通るころには硬くなってしまったので、筆者はレンジでの蒸し焼きのほうが上手くいった。
余談だが、この日は「相っ当に喉が渇くだろうな」と覚悟して寝たのに、まったく渇きを感じなかった。むしろ外食帰りの夜のほうが喉が渇くくらい。知らずに材料に混ざっているよりも、表皮に染み出てくる塩だから、むしろコントロールしやすいかもしれない。
・日本最強「ごはんのとも」
食べ過ぎは禁物だけれど、その美味しさには度肝を抜かれた。魚の旨みが凝縮されているような、アミノ酸が四方八方に飛び回っているような、破壊的な美味しさだ。お酒のともにもいいのではないかと思う。グラスのふちに塩つけたりしないで、ぼだっこ食べたらいいよ。
思い出しただけで口の中にじわりとヨダレが出てくる。この世からすべての副菜がなくなっても、ぼだっこがあれば人類は生きていける。もはや各家庭に常備しておくべきレベル。米の高騰さえ収まってくれれば、間違いなく「ごはんのとも」界のスーパーヒーローだ。
冨樫さや
















【祝ドラマ化】『きのう何食べた?』のレシピを再現してみた 「鮭とごぼうの炊き込みごはん」など…
【旬を食べる】クレソンは混ぜご飯にすると意外なほど美味しい / クレソンと鮭の混ぜごはん
【NHK「あさイチ」レシピ】電子レンジで焼き魚を作れるらしい / 3種類の魚で試した → 信じられない結果に!
生まれて初めて魚醤を食べてみたら…なんだかイメージと違った / 新潟の鮭でできた魚醤「最後の一滴」
ニチレイの公式レシピで鮭フレークを手作りしてみたら、世界には知らないほうがいいこともあると悟った
バーガーキングの無料カスタム「オールヘビー」はどれだけトッピングが増えるのか? 通常と比較して得た答えは…
タコス食べ放題で人気 “ワタミ” TEXMEX FACTORYがブリトーも食べ放題に! 平日ランチ1480円への値上げに見た経営力
都内とは思えない開放感! スーパー銭湯「国立温泉 湯楽の里」の “ほぼインフィニティ露天風呂” で空に吸い込まれてきた
外観だけで店を選ぶ! 歌舞伎町で見つけた “味” のある中華料理店で「お母さん!」と叫びまくった幸福な夜
高円寺『タブチ』が移転復活! 心に焼き付いた「移転おめでとうございます」と伝えたときのママさんの笑顔
【コメダ】注文時に一言「よく焼きで」 シロノワールのデニッシュの美味しさを最大限に引き出す頼み方
【4コマ】魔王軍はホワイト企業 1960話目「春の足音(余談③)」
【4コマ】魔王軍はホワイト企業 1961話目「再会①」
90分食べ放題導入でパンの楽園と化した『ベーカリーレストランC』 / ご覧ください! 珠玉の美味そうなパンを
【食べ放題1280円】ガチ中華の聖地にランチバイキングが新オープン! 池袋「小河帮川菜」が20種類以上のビュッフェで名店の予感
【青切符】4月から自転車新ルール! ヘルメット9種比較
【食べ放題1200円】非常階段の裏口のようなドアの先に広がるガチ中華ビュッフェ! コスパもハードルも高い新大久保「龍勝」
【ご報告】ロケットニュース24を少し離れます / 10年間ありがとうございました!
【体験談】テレビで曲が流れたら印税はいくら? ミュージシャンである私がTBSで使われた際の著作権使用料の明細を公開する
【検証】10年間ほぼ毎日飲んでる「コーヒー」を1週間断ってみたらこうだった
【雑草対策】カインズで598円「撒くだけで防草できる人工砂」の効果がヤバ過ぎた / お財布にも環境にも優しい超画期的アイテム
【検証】「スタバはどのサイズを頼んでも量は一緒」という動画が出回る → 実際に試してみた
オニヤンマのフィギュアが虫よけになるってほんと? 2週間かけて試してみた正直な感想
何も期待せず「カメムシブロック」ってスプレーを窓に吹いたら後日ヤバイことになっていた【100万円の古民家】
【レンチン6分】料理スキルゼロの人間が初めて作ったアクアパッツァvsキユーピー「アクアパッツァの素」
【吐きそう】噂の『ぷっちょ塩じゃけ味』が歴史的なマズさ! ただし白米と食べてみたらまだイケることが判明!!
【浅草の芸人御用達】メニュー100種類以上! 昭和を味わえる隠れた名店・浅草六区『水口食堂』
【キユーピー公式】豆腐でタルタルソースみたいなソースが作れるらしい / 実際に食べてみたら…予想外の味になってた
ごはんのお供でパンに合わないものってあるの? いろいろな具材を挟んで調べてみたら…意外な結果に!
【市場メシ】高級ブランドマグロ「ひがしもの」を山にした『マイ海鮮丼』! 塩釜水産物仲卸市場の至宝
【福袋2026】楽天市場の「いろんなウィンナーが詰まった福箱(5832円)」を開けてみたら…二つ賢くなった
買ってきた塩鯖がパサパサだったので、少しでもおいしくできそうな方法を4種類試してみたら…一強がいた
ネットで「兵器」「食べる催涙ガス」と話題のセコマ『山わさび 塩焼きそば』と『山わさび 塩ラーメン 改』を食べてみた / 何もかもが予想外な結果に
“勝手丼” 発祥の地「釧路和商市場」でつくるオリジナル海鮮丼が旨すぎる! 鮮魚への視線が一変した日
【衝撃】ウインナーに塩コショウをふって焼いて食べると激ウマ