普段は見過ごしがちな商品を比較してみたら、商品の持つ魅力を再発見した。なんてことはよくあるものだ。以前、甘栗の食べ比べをした時に、甘栗の奥深さを垣間見た。

久しぶりに品評会形式で商品の個性や魅力を発掘してみたいと思う。今回はコンビニ等でよく見かける、「ひと口羊羹(ようかん)」を比べてみよう。セブン・ファミマ・ローソンのひと口羊羹には、大きな違いはあるのか? 厳しい審査員4名がジャッジを行った!

・ひと口羊羹を食べ比べ

コンビニ和菓子といえば、大福やだんご、どら焼きなどと並んで、ひと口羊羹も定番である。サイズが小さく見た目も地味なので、見落としがちではあるものの、コレを置いていないコンビニを、私(佐藤)は見たことがない。つまり、手堅い人気商品のひとつと見て間違いないだろう。

購入商品を順番に紹介していこう。


まずはセブンに商品「煉羊羹(ねりようかん)」税込95円、重量58グラム。製造者は井村屋株式会社。原材料は国内製造の砂糖・生あん(小豆)・寒天である。


続いてファミマの「煉羊羹」税込98円、重量58グラム、製造者は米屋株式会社。原材料は国内製造の砂糖・小豆・寒天 / トレハロースである。


最後にローソンの「小倉羊羹」税込103円、重量45グラム、製造者は株式会社中村屋。原材料は国内製造の砂糖・小豆・水飴・寒天である。


パッと見た感じ、全部同じような印象を受けるが、色艶・形ともに微妙に異なっている。セブン・ファミマが同量の58グラムに対して、ローソンはひとまわり小さい45グラム。わずか13グラムの違いではあるけど、並べてみると明らかに小さい。


そして厳正なる審査を行うのはコイツらだ!


まずは言い出しっぺの私、佐藤英典!!

佐藤「どーーーーん!!!!」


常人離れした食へのこだわりを持つ男、中澤星児!!

中澤「ずどーーーーん!!!!」


ひとつにこだわったら、果てしなく追求するマニア気質、GO羽鳥!!!!

羽鳥「すぽぽぽーーーーーん!!!!」


くどいのは顔だけじゃない! こだわりもくどいのだ、砂子間正貫!!!!

砂子間「チョエーーーーーーーッス!!」


!!!! 俺たち、羊羹四天王 !!!!


この4人でジャッジしちゃうぞ!



・ジャッジタイム

佐藤「じゃあ、さっそく羊羹食うぞ」


中澤「早く食わせろ」


羽鳥「早く食わせろ」


砂子間「そうだ、早く食わせろ」


佐藤「まずはセブンのを食べてみよう」


中澤「いきなりセブンか。これは意外とあっさりしてるっすね」


羽鳥「淡い色した見た目通りにあっさりしてる」


砂子間「甘いけど、軽いっすね」


佐藤「じゃあ、次はコレ。ファミマの羊羹。セブンよりねっとりかな?」


中澤「これは重い甘さっすねえ」


羽鳥「ねっちゃりしてるね」


砂子間「これぞ羊羹ってところを狙ってる感じがします」


佐藤「最後はコレ、ローソンだね。3つの中で1番硬い」


中澤「あ、食感が全然違いますね」


羽鳥「甘さは意外と控えめだね」


砂子間「小豆の豆感もあるっすね」



ということで、4人で食べ比べてそれぞれ1番気に入ったものを挙げてもらう。結果はこうだ!


佐藤「セブンの羊羹どえ~す! 品のある甘さ!!」


中澤「セブンっしょ! これが1番っしょ!!」


羽鳥「セブンがいいんじゃな~い! 品があっていいんじゃな~い!」


砂子間「オイラはローソンだっぺ! 豆感の強さがいいんだっぺよ!」


ということで、セブンが3票、ローソンが1票という結果となった。今後買う時の参考にして頂きたい。皆さんもコンビニやスーパーでひと口羊羹を購入して、食べ比べをしてはいかがだろうか。意外な発見があるかもよ!

執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24