
米も野菜も高くて手軽に食事を楽しむことができない。昼食は品数を減らすか、弁当を持参して食費を浮かせる。そんな工夫も必要だろう。あえていえば、今は「節約時代」である。おそらくバブル期の「豪遊時代」に戻ることは難しいだろう。
せめて食事だけでも「満足時代」に戻ってほしい。その願いを叶えてくれるお店が、東京・上野御徒町に存在した。
その店「串焼時代」はランチにご飯・スープ・おかず2品・フルーツまでついて、1000円以下! マジかよ、助かる! この節約時代に豪遊時代のような満足を味わえるじゃねえか! それもさることながら、店の名前のフリガナに驚いてしまった!
・そう読むのか!?
本当はこの日、別の食べ放題にお店に行ってみるつもりだった。だが、上野アメ横周辺は、浅草や築地同様に外国人メインの観光地と化してしまったので、何もかも高い。軽い気持ちで食事できない。店前でメニューを見て「いや、キツイなあ~……」と後ずさり。入ることなく店を後にした。
そうして近隣を歩いていたら、あるお店のランチ看板が目に入った。
中華満腹定食、価格は税込880円か980円で全品1000円以下。しかもライス・スープ・おつまみ(おかず)がおかわり放題だって!? いいね、ココ!
こりゃ入るしかねえ、ってことで見上げるとお店の名前は「串焼時代」とある。どっかで聞いたことのあるような名前だなあ。文字のフォントも私(佐藤)の脳裏に浮かんだお店と似ている。が、関係なさそうだ。
ランチの安さ、どこかで聞いたことある店名、それらにも驚いたが、私が1番ビックリしたのは……。
「くしやきじだい」じゃなくて「ぐしやきじだい」だったーーッ!!
ここはもともと「九年食班」という名前の中華料理のお店だったらしい。お店の食器類には今もその名前が記されている。近年名前が変わったのだとか。
・おかわりせざるを得ない
さて、オーダーは卓上の電子端末で行う。写真付きの日本語表記なので、注文しやすくて助かる。ちなみに利用客はほとんど中国人。店にいる間、店内にいる日本人は私だけだった。
注文したのは1番人気という「じゃがいもと牛バラ肉の煮込み」(税込980円)である。
オーダー後におかわりに関する説明はとくになかった。他のお客さんがセルフでご飯やおかずを取りに行っているのを見て「これ取るんですよね?」と、スタッフに尋ねたところ、「取ってください」と教えてくた。どうやら、利用客はほとんどが常連。来るお客さんは皆、勝手知ったる様子だった。戸惑ってるのも私だけ。
厨房前の小さなカウンターにジャー・スープウォーマー、それからおかず2品とフルーツの乗った皿があって、そこで自分の欲しいものを取る。
それらの品々を並べてところ、もうこれだけで、卓上はそれなりになってしまっている。
これらはすべてメインのオプションだ。だが、私はこれでも満足できる。だっておかわり自由だから、これでも満腹にはなれるもんね。
野菜だけだったらちょっと寂しいだろうけど、その心細さも解消されている。肉があるから! これは豚タンかな? の茹でたものを香辛料で和えたものだ。これでもご飯2膳はいけそう。
それらを軽くツマミながら、ウォーミングアップしていたらメインが来た。器がデカい! メスティンみたいな容器のサイズは、ラーメン丼くらいはあるだろうか。しっかり肉とじゃがいもが詰まっている。
この料理は、中国の混合香辛料「炖香粉(ドゥンシャンフェン)」を使っている。八角(スターアニス)・桂皮(シナモン)・丁香(クローブ)・花椒(ホアジャオ)などが入っており、肉の煮込み料理に使われる香辛料だ。
全体的に華やかな香りをしており、花椒が食欲をそそる。肉もさることながら、じゃがいもの食感が印象的で、ほっくりというよりももっちりとした食べ応え。ねっとりとしてほのかに甘い。
これをご飯の乗せれば、1膳はペロリである。これ自体の量が多く、それでなくてもおかずもある。メシのお供に事欠かない。
したがって、おかわりせざるを得ないわけだ。
さらにご飯の上に先のメインを乗せて、第2回戦開幕!
その気になれば、3回戦・4回戦とおかわりを重ねることも可能だ。なにしろ、おかわり放題だからね! このご時世で、1000円でたらふく飯が食えるなんて、本当に幸せ! 世はまさに串焼時代の到来である!
コストパフォーマンスでいえば、和才雄一郎の紹介していた池袋の「座・麻婆唐府」の方が上だろう。食べ放題の品数が多い上に880円だから。近頃は中華系の食堂の方が、日本のチェーンよりコスパが高いのかも。
いずれにしても、たらふく食べればそれだけで気持ちが上がるので、ムシャクシャしたら、格安食べ放題にGO!
・今回紹介した店舗の情報
店名 串焼時代(ぐしやきじだい)
住所 東京都台東区上野2-1-10
時間 12:00~15:00、17:00~00:00 土日祝12:00~0:00
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
佐藤英典












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