キーマカレーかと思ったらチャーハンだった

……つまり、そういう見た目の商品である。もう少し正確に言うと、ライスとルーをガッツリ混ぜたキーマカレーのよう。

ライスにカレーを混ぜて食べるべきか否かの論争はネット上で定期的に巻き起こるが、今回紹介するメニューはその争いに再び火をつけそうな見た目をしている。カレーじゃないのに……。

・第一印象「ふざけてる(褒め言葉)」

その名も「肉だけあんかけ漢前(おとこまえ)チャーハン」。価格は990円だ。


「肉だけ」の部分を見て「ふざけてるな〜」と思ったが、結果的にその直感は半分アタリで半分ハズレだった。

まず直感が当たった部分は見た目である。商品紹介写真の時点でヤバかったが、実物はそれを上回ってきたと言っていい。コレだ。



よくここまで茶色にしたなと言いたくなるようなビジュアル。ごく一部の熱狂的肉好きは「美味しそう〜」と言いそうだが、その他大勢は手を伸ばすのを躊躇(ちゅうちょ)してもおかしくない。

まさに、肉原理主義者のためのチャーハン。肉と米しかない!

……と思ったらそうではなかった。実はよくよく見たらチャーハンの中には卵が


詐欺なのか? と思うかもしれないが、むしろここに大阪王将の良心を感じる。「肉だけ」と言いながらも、味のバランスを考えて卵をきっちり入れてくる。

この矛盾こそが「肉だけあんかけ漢前チャーハン」のポイントな気がする。つまり、ネーミングや見た目は恐らくふざけているが、味はふざけていない

実際食べてみると、肉々しくて超コッテリというほどではなかった。肉々しいのは間違いないが、餡(あん)が思ったよりあっさりしており、そこまで重たくはない

見た目はワイルドだが、味は意外と繊細で美味しい。なんなら、そのギャップが万人受けしそうな気さえする。



・店舗限定にして

ちなみに、こちらのチャーハンは東京・神保町店の限定メニュー


ネーミングと見た目がトガっているので販売店舗が拡大されるかどうかは不明だが、もし今後お近くの店舗でも見かけることがあったら試してみて損はないと思う。

それはつまり、「味は美味しい」と判断した人が多かったってことだろうから。

参考リンク:大阪王将「神保町店
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.