「いきなり!ステーキ」を週7で利用しているほどのファンでも、「いきなり!やきにく」の存在を知らない人は結構いるに違いない。なぜなら、「いきなり!やきにく」はいわばゴーストレストラン。
デリバリーで注文できるから、ウーバーイーツなどの出前アプリを利用しない人なら知らなくても無理はない。というか、知りようがない。
ただ、やや謎めいた存在だけに実態が気になる人は多いだろう……というわけで、本記事では「いきなり!やきにく」をレポートしよう。時間がない人のために、食べた感想を5文字で言うぞ。
・「いきなり!ステーキ」監修のメニュー
最初に重要なことを言っておくと、「いきなり!ステーキ(以下、いきステ)」の運営会社が「いきなり!やきにく(以下、いきやき)」を経営しているわけではない。「いきステ」を運営しているのは株式会社ペッパーフードサービスで、「いきやき」を展開しているのは株式会社SBICという会社。
両社は別会社だが、Digital PR Platform によればライセンス契約を交わしており、一部の食材供給や商品の監修を「いきステ」が行っているとのこと。実際に、ウーバーイーツで「いきやき」のメニューを見ると、いきステ監修の文字が随所に出てくる。
ちなみに、メニューのラインナップはどんな感じかというと……
基本的に丼。それも「牛やきにく丼(1390円)」がメインで、「ねぎ盛り」「キムチ盛り」「チーズ付き」などの変化球が用意されている。「グリルチキン丼」ってのもあるが、主役は「牛やきにく丼」と言っていいだろう。
なのでそれを注文しようとしたところ、大盛りのオプションがなかなかに充実していることに気づいた。牛肉大盛り(プラス300円)をはじめ、ライス大盛り(プラス230円)、牛肉とライス大盛り(プラス530円)という具合に。
今回はもっとも迫力がありそうな牛肉特盛りライス大盛り(プラス830円)にすることに。
そこから待つこと数十分。届いた「牛やきにく丼」は……
こんな感じ。タレは別添えだったので、回しかけて口の中に運ぶ。
・感想を5文字で
食べた瞬間 真っ先に頭に浮かんだのは以下の5文字だった。食べ終えてしばらく経った今も、その5文字以上に的確かつタイトな表現は自分の中で見つかっていない。何かというと……
甘めの牛丼
乱暴な感想かもしれないが、私の中ではそれ以上でもそれ以下でもなかった。美味しいかと聞かれたら美味しい。だけど、店名の「いきなり!やきにく」から「焼肉」をイメージして注文したら、「ちょっと違う」となるかもしれない。
焼肉というより、明らかに牛丼寄り。吉野家や松屋の牛丼と違いがあるとしたら、「いきやき」の方がやや甘いってこと。細かく言えばもっと他にも違いがあるのだろうが、口に入れたときの印象としては「牛丼っぽさ」が際立っていた。
なんというか、吉野家の牛丼がノーマルのハンバーガーだとしたら、こちらの「牛やきにく丼」はてりやきバーガーだ。どっちが上とかではなく、好みの問題。吉野家の方が好きな人もいれば、「いきやき」の方が好みな人だっているだろう。
・高い? 安い?
ここで難しいのは価格。「牛やきにく丼」を「焼肉をご飯の上に載せたもの」と捉えれば、1390円という価格は安いだろう。一方で、牛丼チェーンが出す牛丼の派生形と考えたら、いくらデリバリーでもお高く感じるかもしれない。
どう捉えるかは人によるのでなんとも言えないが、私が思うに、かつて全国に100店舗以上を展開していた『東京チカラめし』が好きな方なら高確率で「アリ」というジャッジを下す……ような気がする。
なお、先述のDigital PR Platform によると、「いきやき」は100店舗を突破したとのこと(2024年12月12日時点)。店舗リストは「いきステ」のサイト上で確認できるから、気になる人はチェックしてみるのもいいだろう。
あるいは、ウーバーイーツなどの出前アプリで「いきなり!やきにく」と検索してヒットするかどうか確認するのもいい。普段からウーバーイーツを使っている人なら、そっちの方が手っ取り早いかも。
参考リンク:いきなり!ステーキ「いきなり!やきにく店舗リスト(PDF)」、Digital PR Platform[1] [2]
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:Uber Eats(iOS)
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▼商品が入っていた袋。「いきなり!ダジャレ」
▼あと、開封前から感じるほど「牛やきにく丼」はニンニク感が強い。人と会う予定がある人は気をつけた方がいい