企業や団体が発表する公式文書、それが「プレスリリース」だ。情報が入り乱れるこの世の中、今この瞬間にも何かしらのプレスリリースが発表されている。当サイトにも1日700~800件のプレスリリースが届きます。

その中からちょっと気になるプレスリリースをまとめてご紹介するのが、見切り発車で始まった「気になるプレスリリース」のコーナーだ。この記事では2024年12月2日(月)に届いたプレスリリースの中から「○○周年」にまつわる内容をお届けしよう。

・キユーピー100周年

まず気になったのが『キユーピーマヨネーズ発売100周年記念』にまつわるプレスリリースである。1925年に日本で初めてマヨネーズの製造・販売を開始したキユーピーが、2025年にめでたく発売100周年を迎えるという。

キユーピーが無かったら、今頃日本のマヨネーズ文化はどうなっていたことやら。サンキュー、キユーピー。フォーエバー、キユーピー。「キューピー」じゃなくて「キユーピー」で押し通すところも好きさ!

・はて?

だがしかし、私が気になったのは『キユーピーマヨネーズ発売100周年記念』のスローガンである。「キユーピー3分クッキング」では「愛は食卓にある」でお馴染みのキユーピーだが、100周年のスローガンはというと……


「still in progress.キユーピーマヨネーズ100年。そして、時間は止まらない」


……え? 民法の新ドラマかな? それともロールプレイングゲームかな? ちょっと「愛は食卓にある」とのギャップが激しい気がするんですけど……うむ、全然しっくり来ない。

ちなみにキユーピーによるスローガンにまつわる公式発表は以下の通り。


「still in progress」は、「(100 年たっても)いまだ進歩の途上にある」ことを示すと同時に、「さらに進歩するだろう」という未来への成長についても表しています。「キユーピーマヨネーズは、これからも進化の手を止めることはない」という思いを込めて、このスローガンを掲げました。


……ほう、言わんとしてることはわかるけど……といったところだろうか? いずれにせよ来年キユーピーマヨネーズは100周年である! 来年の今頃「スローガンが馴染んだね」と言われるよう頑張っていただきたい。


・キャンパスノートは50周年

お次に「○○周年」繋がりで発見したのが『キャンパスノート50周年』の話題である。1975年に発売をを開始したコクヨの「キャンパスノート」が、来年2025年に50周年を迎えるらしい。

ノートと言えば「ジャポニカ学習帳」と「キャンパスノート」しか知らない私からすると「逆にまだ50年なの?」という気もしなくもないが、おそらく日本のノート史に刻まれる金字塔なのだろう。

それを記念して2025年度版「キャンパスノート(限定版パックノート)」3種類が、2024年12月11日(水)より発売されるとのこと。いずれも数量限定なので、キャンパスノート好きな方はぜひチェックしていただきたい。

なお、コクヨは最近「キャンパス肉球ソフトリングノート」でバズったと、姉妹サイトの「Pouch(ポーチ)」の記者が言っていた。一見狭く見える守備範囲の中でも色々と考えるコクヨさん、流石です。


・ギネス世界記録を更新

最後にお届けするのは、来年65周年を迎えるという『ケンミン焼ビーフン』が「最も長く販売されている即席焼ビーフンブランド」としてギネス世界記録を更新したという話題である。

1960年に発売を開始した『ケンミン焼ビーフン』は、年間1600万食も売れているんだとか(世界累計)。2020年1月に上記のギネス世界記録に認定されているものの、今回さらに5年更新したとのことである。

それを記念して「旬野菜が当たるレシートキャンペーン」を実施するらしいので、気になる人はぜひチェックしてみよう。プレスリリースに当選人数は記載されていないが、4回に分けて2026年1月31日まで実施するそうだ。

ちなみに「ケンミン」の由来は創業者の「高村健民(たかくら けんみん)」さんだって知ってた? TOYOTAやニトリみたいな苗字由来はよくあるけど、名前由来の企業名って珍しいよね! サンジュン株式会社と同じや!!

……と、以上が2024年12月2日(月)に届いた気になるプレスリリースである。いずれも「〇〇周年」を迎えられるのは愛されている証拠! キユーピーもキャンパスノートもケンミンの焼ビーフンもおめでとうございます!!

参考リンク:PR TIMES「キユーピー株式会社」PR TIMES「コクヨ株式会社」PR TIMES「ケンミン食品株式会社」
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.