丸亀製麵の超ユニークな試み『わがまち釜揚げうどん47』が絶賛開催中だ。『わがまち釜揚げうどん47』とは、地域の食文化を活かした47都道府県の「ご当地つけ汁」を各都道府県ごとに展開する期間限定フェアのことである。
詳細についてはこちらの記事をご覧いただくとして、今回は東京都の『江戸前! 塩ちゃんこつけ汁』についてお知らせしたい。東京の「塩ちゃんこつけ汁」になぜか大喜びしていたのは、練馬区民のYoshio。ところが……。
・超ユニークな企画
千葉県の「辛旨肉ラー油つけ汁」をご紹介した際にも記述したが、個人的にこういう企画は大好き! 開発も広報も鬼ほど面倒くさかっただろうに、丸亀の中の人たちはよく頑張った!! トリドール万歳!
それはさておき、47種類ものご当地つけ汁の中には、やや様子がおかしいものが紛れていることも事実。正直に言うと私自身は東京都の『江戸前! 塩ちゃんこつけ汁』にピンと来ていなかった。
・ウキウキの練馬区民
ちゃんこから連想されるのは相撲部屋だが「別に相撲部屋って東京だけじゃないよね?」というのが主な理由で “江戸前” で誤魔化している感は否めない。一方、生粋の練馬区民・当サイトのYoshioは「塩ちゃんこつけ汁」に興奮を隠せないようだ。
Yoshio「かーーー! 丸亀もそう来たか!! ちゃんこに目をつけるなんて本当にセンスがあるよね。というか、むしろこれって “練馬つけ汁” じゃん? 粋だね、丸亀さんは!」
ちょっと何を言ってるのかよくわからないが、Yoshioは『塩ちゃんこつけ汁』を “練馬つけ汁” と呼んで憚(はばか)らない。急激に寒くなったせいで、頭がいっそうおかしくなってしまったのだろうか?
Yoshio「あー、元千葉県民には粋な “隠しメッセージ” がわからないか……OKOK。じゃあ俺が『塩ちゃんこつけ汁』が “練馬つけ汁” だってことを証明してあげるよ。さあ、ついて来い!」
そう言うと、事務所を飛び出して行ったYoshio。私も勢いのまま、とりあえずYoshioの後をついて行くことにした。
・トラブル発生
で、到着した丸亀製麺ではもちろん『江戸前! 塩ちゃんこつけ汁』をオーダー(並・790円)。見た目から練馬の気配を感じることは出来ないが、果たしてなぜこれが “練馬つけ汁” なのだろうか?
Yoshio「まあいいから見てなよ、元市川市民。じゃあ、いただきまーす!」
……と、勢いよくうどんをすすったかと思いきや……あれ? え? ちょちょちょ。
帰っちゃった。
表情からするとYoshioは怒っているらしいが、え……どういうこと? 取り残された私は『塩ちゃんこつけ汁』を完食し、事務所へと戻ることにした。
なお『塩ちゃんこつけ汁』はやっぱりウマい! 鶏団子が主役かと思いきや、ごぼうと舞茸の風味が最高!! 今でも東京代表であることに違和感はあるものの、味自体はかなり良かったと申し上げておく。
・怒れる練馬区民
で、戻った事務所でYoshioがキレていた理由を一応聞いてみることに。ちょっとYoshioさん、なんで一口食べただけで帰っちゃったんですか?
Yoshio「入ってなかったんだよ……練馬大根が。普通ちゃんこに大根は絶対入ってるでしょうに! むしろ準主役!! しかも11月は練馬大根の旬だからね!? ちゃんこつけ汁に大根が入ってないってどういうことーーー! どんだけーーーー!!
ハァハァ……。練馬大根は意外と高級食材だから、百歩譲って練馬大根じゃなくてもいい。普通の大根でも俺は “練馬大根だ” って思おうとしてたのよ? これは完全にいっぱい食わされた。全然 “練馬つけ汁” じゃないじゃん!」
だから初めからそう言っているのだが、Yoshioの言い分はそういうことらしい。「ちゃんこ」から「練馬」まで発展させる想像力は逆にすごいが、どうやらYoshioのアホさをまた露呈することになってしまったようだ。
とにもかくにも、丸亀製麺の『わがまち釜揚げうどん47』は非常にユニークで、なおかつ東京都の『江戸前! 塩ちゃんこつけ汁』もバッチリうまい!! ただし、練馬大根は入っていないので悪しからず。現場からは以上です!
参考リンク:丸亀製麺「わがまち釜揚げうどん47」
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.