有名店のハッピーアワーを比較・検証する……という名目で、昼から合法的に酒を飲むことに成功したこのシリーズ「ハッピーアワー検証」。最後に検証したのは……なんと2023年1月である。マジかよ、久々ってレベルじゃないぞ!

そこで今回は、思い切って超高級店「ウルフギャング・ステーキハウス」のハッピーアワーに突撃してみることにした。果たしてウルフギャングのハッピーアワーはハッピーなのか? 命懸けの検証スタート!

・高級店のハッピーアワー

10月某日。とある仕事で六本木に来ていた私(あひるねこ)は、同行したアホの上司・Yoshioにウルフギャングのハッピーアワーについて切り出してみた。


──Yoshioさん、知ってますか? 実はウルフギャングってハッピーアワーをやってるんですよ。僕と一緒にハッピーになりませんか? たまにはハッピーになりたいんだよ、僕ぁ。


Yoshio「マジで? ハッピーアワーなんてあるの? でもなんか……高そうだな。いくら位なのか想像がつかない」


さすがのYoshioも警戒している様子だが、無理やり連れて行くことにした。目指すはウルフギャング。しかも六本木店だ。もはや息を吸うだけで金を取られそうだが……


やってる! 本当にハッピーアワーやってるーー!!


なんとウルフギャングでは15時から18時までがハッピーアワーになっているという。すかいらーく系列かよ! 長すぎるだろ!! しかも平日だけではなく、土日も実施しているそうだ。嘘だろ、すかいらーくより凄いんだが。


しかし、重要なのは時間よりも値段。ハッピーアワーなのにビール1杯1500円とかだったら即アンハッピー確定。「すいません、間違えました」と店を出る可能性もゼロではないが……


ドラフトビール:600円


え!? 意外と普通!


会計時にサービス料10%が加算されるとはいえ、世界的に有名な高級ステーキハウスと考えるとかなりお手頃な価格ではないか。しかもしかも……


まさかのジョッキ!


てっきり上品なグラスで来るかと思いきや、キンキンに冷えてやがるぞ。居酒屋かここは。先ほどまで小鹿のようにプルプル震えていたYoshioもこれにはご満悦で、今やすっかりウルフYoshioである。このお調子ウルフめ!


通常のドリンクメニューを見ると1200円と書いてあるので、ビールに関してはほぼ半額と言っていいだろう。



・ウルフの料理たち

こちらは無料で提供されるポテトチップス。見ての通り厚切りで、おつまみにピッタリだ。


ただ、さすがウルフギャング。『ジャンボシュリンプカクテル』は2ピースで2200円だった。こういう時、「サイゼだったら」と考えてしまうのは私の悪い癖である。


いやぁ、ウルフだな~。


せっかくウルフギャングに来たんだからステーキも食べたいよね。というワケで『ステーキスライダー』とやらも注文した(2640円)。牛肉のウォータースライダーみたいなものを想像していると、そこへいよいよ実物が到着……


でもポテトで何も見えねぇ!


『ステーキスライダー』とは、小さなバンズにステーキを挟んだ一口サイズのミニバーガー的なメニューとのこと。豪快にかぶりつくと、柔らかくジューシーなステーキの旨みで頭をガツンと殴られたような衝撃に襲われる。

肉自体は薄切りなのに、味の密度が異様に高いというか……何だよこれ、うっま!


こうなったら『ビーフクロスティーニ』(1760円)とかいうのも頼んだれ! もうビーフってことしか分かんねぇよ!!

と思ったらこれが来た! セレブだらけの立食パーティーで出るヤツか!! 行ったことないけど!


クロスティーニとは、小さくカリカリに焼いたパンのことらしい。だったら最初から「パン」でええ! その上に薄くスライスしたビーフがのっている。『ステーキスライダー』よりもレア気味かな? とにかくウマい!! もうそれしか言えん!


よし、こうなったら赤ワインだ(1000円)!


ハーッハッハッハッハッハ!!


一方、ウルフYoshioも……




ウマすぎてウルフに拍車がかかっていた。


・ウルフを超えてゆけ

俺は昔、本場ニューヨークのウルフギャングに行ったことがあるという、謎のウルフイキリを見せるウルフYoshio。


家の近くにあったら絶対通うと予告ウルフを宣言するウルフYoshio。そして……


喫煙所に行くフリして帰ろうとするウルフYoshio。


・ウルフエスケープ

すぐに首根っこをつかんで伝票を渡した。まったく油断も隙もないウルフだ。さあ、2人で計4杯&3品頼んだ合計金額は……!? ハッピーアワーの結果はァァァァァァァアアアアア!


税込1万780円!!!!



これは安い……のか? それとも高いのか? どっちなんだ!? 相場が分からなすぎて判断に迷うが、間違いなくこれだけは言える。


我々はかつてないほどハッピーだったと。


・サンキューウルフ

本能のまま酒を食らい、本能のまま肉を食らう……。ウルフギャングのハッピーアワーの前では、どんな人間でもただのウルフにならざるを得ないようだ。高級店の味を少しでも安く味わいたい人は、ぜひウルフしてみてほしい。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 ウルフギャング・ステーキハウス 六本木店
住所 東京都港区六本木5-16-50 六本木デュープレックスM’s 1F
時間 11:30~23:30
休日 無休

参考リンク:ウルフギャング・ステーキハウス
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼ハッピーアワーのメニュー。