ローソンで一年ほど前から売られている「じゅわバタ塩メロンパン」をご存知か。かつて一世を風靡した「塩パン」のメロンパンバージョンといった感じなのだが、それが想像に違わずハチャメチャに美味い。

軽い気持ちで初実食し衝撃を受けて以来、筆者はこの商品の熱烈なファンを貫いてきた。その甲斐あってか、どうやらレギュラー化したようで有り難い限りである。


──んで、最近。

ローソンのスイーツコーナーに「じゅわバタ塩メロンパンみたいなシュー(カスタード)」という商品が並んだ。


……へえ?

・ホントか

この商品、案の定というか何というか「『じゅわバタ塩メロンパン』をイメージしたシュークリーム」とのこと。

ふうん、そうなんだ。その名前を背負う覚悟があるのなら、この私が確かめてやろうじゃないの。



……というめんどくさい古参オタクみたいなムーブをかまし、二つとも買ってきてやった。



本家が税込160円で「シュー」は税込235円。袋から出した大きさはこんな感じ。


・じゅわバタメロンパンみたいなシュー(カスタード)


まずはコイツからだ。見た目は似てなくもないものの、気になるのは(カスタード)の文字。中身カスタードだったらもうそれただのシューやんけ。

というわけでいただきます。


あー……


そうか……???


確かに、しっとりしたクッキーみたいな皮の質感とか、塩気強めの生地とか、じゅわバタ塩メロンパンのDNAは感じる。案じていたカスタードの主張も強すぎず、文句なしに美味い。が、「みたい」かと言われると正直「そこまでか……?」と思わなくもない。



とはいえ「ではこれは何なのか」と問われると紛れもなく「じゅわバタ塩メロンパンみたいなシュー」と言うしかないので始末に悪い。

「別物として美味い」とかでもない、たしかに「じゅわバタ塩メロンパンみたい」なんだけど、「みたい」パーセンテージが想像より低いのである。


・本家じゅわバタ塩メロンパン


なんだか混乱してきたので原点回帰することにした。



うむ、これだ。安定に美味い。甘しょっぱい皮が口の中で溶け出してパン生地と融合する。



パン部分の中の空洞は「発酵バター入りマーガリン」が溶け出したもの。この空洞に背徳感が詰め込まれている。

ちなみにこの個体では発見できなかったが、たまにマーガリンが溶け残って塊になっていることがある。じゅわバタ塩メロンパンにおける「トロ」部分である。


・似てたのかも

……と、双方八割がた食べ終わったあたりでふと思った。


なんか思ったより似てるな?


いや、先程の感想は変わらない。変わらないが、改めて本家を食べてみると「口の中で感じる味」がなんとなく似通っているのだ。

濃厚な質感に、バター風味の程よい塩気。紛れもなく両者には血縁がある。王者たる本家のDNAを、その子は確実に受け継いでいた。


参考リンク:じゅわバタ塩メロンパンみたいなシュー(カスタード)
執筆:砂付近
Photo:Rocketnews24.

▼ちなみに強いて言うならどっちがオススメかって言うと、余裕で本家「じゅわバタ塩メロンパン」である。マジで美味い。塩パン好きな人は好きだと思うのでぜひ。