池袋駅から東武東上線で約10分の「成増駅」にやってきた。東武鉄道によると、紀元前から人が住んでいたエリアらしい。駅名はこの地を開発した「田中左京成益」の名前に由来するという。
そんな成増駅から歩いて1分もかからない場所にある40年以上の歴史を持つカプセルホテルが、本日予約した宿「ヒルトップ」だ……! サウナが人気の宿だから期待できそう。以下で詳しくレポートしたい。
・成増のヒルトップ
成増駅南口、線路沿いにひっそりと佇むヒルトップ。今でこそ昭和レトロな雰囲気が漂っているものの、当時としてはかなりハイカラなオーラを放っていたに違いない。ライトの感じもオシャレだ。
サウナは24時間営業(金曜10時〜13時はメンテナンス)で、先にも述べたようにサウナーから熱烈に支持されている古き良き施設である。
・フロントと脱衣所
宿泊プランは「デラックススーパーキャビン(個室)」「カプセル」「長期滞在(キッチン・調度品付き)」の3種類。ちなみに私は、楽天トラベルで「男性限定カプセルプラン(1泊4300円)」を予約した。
フロントは4階。エレベーターを降りると目の前にフロントがあって、すぐ横に脱衣所がある。
西部劇に出てくるBARの入口みたいなドア(スイングドアという名前らしい)で一応仕切られているものの、扉の奥にはカウボーイではなく丸腰全裸の男性が行き来している。
受付でロッカーの鍵・タオル・館内着を受け取ったらカウボーイ気分でドアの向こうへ。細長いロッカーに荷物を詰め込み、裸になったら大浴場へGO! という流れ。フロントからロッカー、そして大浴場への動線がシンプルで素晴らしい。
・浴室の入口
大浴場にはナイロンボディタオル・歯ブラシ・髭剃りなどが用意されていた。サウナ利用で訪れるなら手ぶらでもOKだろう。
なお、浴室のは出入口が2カ所あり、片方はロッカーからダイレクト。もう片方は自販機・パウダールーム・化粧室・冷水機とつながっている。先に冷水機の場所をチェックしておくと良い。
・メインが水風呂
驚いたのは、ジェットバス付きの大きな浴槽が水風呂だったこと。つまりメインが水風呂でサブが熱湯。
山小屋(ログハウス)風のサウナ室は居心地が良く(温度計は100度を表示していたが、ヒリヒリ感はなくてかなりマイルド)じっくり汗を流すことができる。普段は1セット7〜8分で出るところだが、気づいたら12分計が1周していた。気に入った。
・カプセルフロアへ
風呂から上がったら館内着に着替え、階段を降りて1階のカプセルフロアへ。ちなみに3階には休憩室・仮眠室があり……
2階はキャビン(個室)、1階がカプセルとキャビンといった感じ。
カプセルは昭和そのもの。歴史を感じるクリーム色のカプセルと茶色いロールカーテン。
敷布団はザラザラした肌触り。これはこれで「おばあちゃん家で昼寝をする」ような寝心地の良さ。安心感がある。
ちなみに300円でビデオを視聴できるようだ。財布を4階のロッカーに入れてしまったので内容までは確認できず。そんなこんなで朝までぐっすり。
翌日はサウナと水風呂でスタート。おかげで良い1日になりそう。駅からすぐなので使い勝手は良いぞ。皆さんも機会があればぜひ利用してみてほしい。
・今回ご紹介した施設の詳細データ
名称:ヒルトップ
住所:東京都板橋区成増2-12-13
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.