先日、東京駅を探索していたところ、雑貨店で意外な商品を発見した。繰り返し洗えて環境にもやさしいシート製ストロー「ストロール」(税込594円)という代物だ。私(佐藤)は一瞬、ドラクエの「ボストロール」が脳裏に浮かんだ……。
それはさておき、これは丸めて使うストローらしい。果たして本当にストローとして機能するのだろうか? 気になったので購入し、スタバのフラペチーノを飲んでみた!
・自由研究から発案
これは山口県の光浦醸造工業株式会社が開発販売したものである。2019年に社長の娘さんが小学校の自由研究で閃き、後にそのアイディアを特許出願して商品化にこぎつけたそうだ。
独特な形をしたシートをくるくると丸めて円筒状にして使うらしい。図解ではその理屈がわかるのだが、本当にストローになるのかなあ。
開封してシートを出すと、思った以上にペラペラでビックリした! 私(佐藤)は柔らかい下敷きくらいの硬さがあるものだと思っていたけど、厚手のビニール袋程度の厚みしかない。
ストローとして使うには頼りない気もするけど、はたして……。
図解を見ながら筒にすることに挑むが、割と難しい。なにしろ、ペラペラなもんで上手く巻けない。2度3度とトライして、ようやくコツがわかってきた。こんな感じで良いんだよな?
で、しっかり巻き上げて、最後はループに2回通すとのこと。
こうかな? 完成図と見比べると良さそうだ。一応筒状になってるものな。
・紙ストローになっていたとは
ちゃんとストローとして機能するのか検証してみよう。ってことで買ってきました、スタバの「メラ メーラ フラペチーノ」です。久しくスタバに行っていなかったので、こんな奇抜な色合いの商品が出ているとは知らなかった。
まずはスタバの通常のストローで飲んでみよう。
これまた知らない間に、スタバも紙ストローになっていたんだね。これでちゃんとフラペチーノを飲めるのだろうか? まずはそっちをたしかめる方が先だな。「フラペチーノはストローが詰まるもの」だと私は考えているのだが、これは詰まらない?
お! ちゃんと飲める。紙でもいけるんだな。
と思ったら詰まった。逆に安心した、やっぱ紙でも詰まるんだな。詰まってこそフラペチーノみたいなところ、あるからね。
やっぱプラスチック製が飲み慣れてはいるんだけど、今のご時世を考えると、紙じゃなきゃダメだろうなあ。くわえた時の感触さえガマンすれば、これでも良いかも。
・さらに改良を重ねると
続いてストロールでも飲んでみよう。
おお、飲めるぞ、ちゃんと飲める!
けど、ちょっと頼りないんだよな。例えるとしたら、ハンドルが軽すぎる車で高速を走っている気分。ちゃんと走行できてるんだけど、ハンドルが軽いから操作に不安を覚える感じとでも言いましょうか……。
実際吸い続けていると、ストローがだんだん緩んで太くなった。
ゴミの削減に有効ではあると思うけど、飲んでて緩むのは困るなあ。できれば、ループのところに小さな切れ目でもあって、シートを絞った状態にすると緩まない設計だとさらに良いかも。
なお、これはループ式のタイプだが、テープ式のものも販売しているようだ。そっちは緩むことなく使えそう。
いずれにしても、ゴミの削減には役立ちそうなので、今後さらに商品が進化することに期待している。
参考リンク:PRTIMES、光浦醸造工業株式会社
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24