スシローが『ベジロー』とか言い出してる……と小耳に挟んだのは昨日のこと。情報によればスシローが「ベジファーストを提案!」「食事の最初にまず野菜を食べよう」などと発表したようだ。

言いたいことは山ほどあるが、1つの言葉に集約するなら「ちょっと何を言ってるかわからない」となってしまう。どうした、スシロー。いきなり『ベジロー』とか言い出して、私はとても心配である。

・ポテロー

その昔、スシローは一部の勢力から「ポテロー」と呼ばれていた時期があった。あまりにも美味しいスシローの「フライドポテト」に魅せられた “ポテトガチ勢” が、尊敬の念を込めて呼んだのが「ポテロー」だ。

ウソつけ、そんな呼び方はロケットニュースでしか見たことが無いぞ!」という意見にはそっと耳をふさがせていただくとして、このたびスシロー自ら公言し始めたのが『ベジロー』である。

ベジローの “ベジ” は、英語で野菜を意味するベジタブルが由来らしいが、これまで寿司のみならず、揚げ物・ラーメン・うどん・スイーツなどを売り出してきたスシローが、急にどうしてしまったのだろうか?

・ベジファースト

スシローの発表を熟読したところ、どうやらターゲットは「健康志向の方」とのこと。また「健康を意識して食事の最初にまず野菜を食べる “ベジファースト” が世間でじわじわと広がる中、スシローでもそれを実践して欲しい」とあった。

で、スシローの言う “ベジファースト” 対策メニューとして投入されるのが「サラダ寿司」と「サラダパフェ」である。どちらも期間限定ではなく、グランドメニュー入りするというからスシローも本気で『ベジロー』と言っているらしい。



・食べてみた

ぶっちゃけ何の脈絡も無いように見える『ベジロー』だが、実際のところはどうなのか? ベジローを確かめるべく、ひとっ走り最寄りのスシローへと足を運んだ。で、ベジロー属性のメニューは以下の通り。


たいのサラダ寿司(150円~)


たこのサラダ寿司(150円~)


サーモンのサラダ寿司(150円~)


サーモンのカルパッチョ風サラダパフェ(250円~)


えびのカルパッチョ風サラダパフェ(250円~)


まず「サラダ寿司」はどれもネタが1枚で “漬け” になっているのが特徴。また全体のバランスを考え、シャリは「ミニしゃり」を採用している。さらに味付けは「自家製 醤油レモンドレッシング」とのことだ。

で、食べてみた感想はというと「野菜マシマシのオニオンサーモン」といったところ。当然ながら寿司感はさほど無かったが、あえて言うなら普通にウマい。頼んで後悔するクオリティではなかった。

また「サラダパフェ」はそのまんま「サラダ」としか申し上げようがない。強いて言えばコーンマヨネーズがスシローの遺伝子を感じさせるものの、あとはこれといった特徴はない「一般的なサラダ」といったところだ。


・邪魔にはならない

ただし、発売初日だったこともあるかもしれないが、いずれも野菜の鮮度が高かったことは記述しておく。飲食店の方、また主婦の方はお分かりだろうが、野菜の鮮度をキープするのは意外と大変! その点『ベジロー』は問題なくクリアしていた。

結果的に「次から絶対に食べる!」とは思わなかった一方で「あっても特に邪魔にはならない」と感じたベジロー。健康志向の方がどれほどスシローに行くのかは未知数だが、スシローなりの新たなチャレンジとして受け止めたい。

参考リンク:スシロー
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.