美味しさに定評のある冷食といえば、個人的にマルハニチロのワイルディッシュがパッと思い浮かぶ。何気に登場して長い上に種類も豊富。なんなら米類だけでなく、1袋でタンパク質20gを摂取できるタイプや麺なんかも出してきた。

そしてこの秋、新しく登場したのが「ホルモン焼めし」。またウマそうなところを攻めてきたもんだが、扱いが少し難しそうではある。

・思ってた以上に美味しかったが……

こういうのもホルモンは食感、それから匂いあたりが気になるから。ひとまず原材料を見ると豚もつが使われていた。

なお、同商品のウリは食べられるまでのスピード感で当然ながら今作も健在。袋のまま指定された時間を電子レンジで加熱し、そして……

ハサミで袋を切るだけで……


もう食べられるのだ!!


袋が皿にまでなってしまう仕様で、そのまま捨てられるから洗い物も出ない。相変わらずこのスピード感は素晴らしいものがある。では肝心の味などはどうだ。

まず匂いは開封した瞬間こそ「おぅ!?」と思ったものの、よくよく嗅ぐと思っていたよりも大丈夫。それよりも思った以上に入っているホルモンに驚いた。

タレに漬け込んで焼き上げたというホルモンはサイズこそ大きくないが、プリンとしていて噛みごたえもあり。そこに柔らかい卵、シャキッとしたネギ、それから程よくパラッとした米粒と組み合わせたら……まぁ失敗なんてしないだろう。

なんでも2種類のコチュジャンを使っているらしく、ほんの少しピリッとする味噌ダレもいい仕事をしていた。うむ、うまくまとめられている。

惜しかったのが220gの内容量。246円とリーズナブルではあるものの、もっと食べたくなるような味付けだから300gは欲しいところだった。

とはいえ、これなら総合点は高い──との結論が出そうだったところ、真実を知って泣きそうになってしまった。

・リニューアルの詳細に

涙腺を刺激してきたのは、同時に買った「焼豚五目炒飯」である。実はコレ、シリーズ初期からある味なのだが……

今回はリニューアルに踏み切っていて、ラードの風味がより香り立つように仕上げられているそうな。食べてみると、パラッ&フワッとした炒飯で過度な主張はしてこないのがヒジョーによい。

焼豚、たけのこ、しいたけ、人参、ねぎなど具材も豊富。なんというかラーメン屋で出てきそう仕上がりだなぁ。


な〜んて思いながら、今からおよそ5年前の2019年に同商品をレポートした記事を読んでいたら見てはいけないものを見てしまった。


そう……



なんと内容量が270gで195円。まさかの200円切りの激安価格だったのである。それに対して今は……


250gで246円……!!


待て待て。値上げには耐性ついてきて飼い慣らされていたが、内容量も減るダブルコンボは聞いていない。20g減っているのに約50円の値上げなんてあるのか……!

昔を知っているがゆえに、思いがけずパンドラの箱を開けてしまったワイルディッシュ。これも時代……ってやつか……。

参考リンク:ニュースリリース
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.