最近、冷凍食品コーナーで「本当に旨い担々麺はレンジでできる」という自信しかない商品をよく見かける。調べてみると2024年9月1日から発売されたもので、製造しているのはニチレイらしい。

大手のニチレイだから仕上げてきているのはすでに予想できるが、一体どれほどのポテンシャルを持っているのだろうか。ここはライバル商品と比べて調査してみるとしよう。

・汁ありなしどちらでも作れる

「本当に旨い担々麺」の大きな特徴としては、汁なしと汁ありのどちらでも作れること。


コレ何気に珍しいタイプなのだが、作り方は簡単でそのまま温めたら汁なし、水を入れてチンしたら汁ありになるという(今回は汁なしで調理)。


袋から取り出すと中身はこんな感じ。トレイつきで、食後はそのまま捨てられるのがありがたい。

なお、内容量は300g。気になるであろう値段は、スーパー数店舗を覗いたところ320〜360円あたり(購入価格は355円)であった。

・vs日清の担々麺

さて、そんな「本当に旨い担々麺」にぶつけてみるのは、スーパーなどでよく見かける……


王道中の王道である日清の汁なし担々麺だ。お店によって価格は異なるが、220〜300円くらいで売られているのをよく目撃する(購入価格は258円)。


内容量は360gとたっぷり仕様。「本当に旨い担々麺」がトレイだったのに対して、こちらは袋タイプで皿を用意しなくちゃいけない。


全部トレイにしてほしいと思ってしまうのはさておき、それぞれレンジに入れて加熱すること5分ほどで完成したのがこちら。まずはニチレイの「本当に旨い担々麺」から味わってみると……なるほど!


辛さにビビって恐る恐る口に入れたが、かなり食べやすい部類に入る担々麺である。味はゴマ感強めで全体的にネットリしており、たまに顔を出すちょっとした甘さがクセになる。

具材は程よく、麺も派手なことはせずに食べやすく、まとまっている印象を受けて一言で表すならスマートな担々麺……なのだが、特徴らしい特徴はあまり見当たらなかったかも。

というのも、やはり辛さである。内に秘めたものはあってジンワリと汗をかくものの、抑えるところは抑えているように感じたのだ。きっと幅広い層に食べられることを想定しているのだろう。

しかし、このレベルの担々麺がレンチン5分くらいで出来上がるのは さすがでもある。「本当に旨い担々麺はレンジでできる」のは別に過言じゃなかった。

・日清の担々麺

続いて日清の担々麺を食べてみよう。


味に関してはこちらの方がちょっと甘めに感じ、辛さもそうでもないのだが……


味変ならぬ辛変。付属の花椒入り唐辛子パックの存在を忘れちゃいけない。少し加えるだけでも舌がピリッとして、気づけば汗がダラダラ状態。辛さがあってこその担々麺って人はこちらの方を好みそうだ。

麺もワシワシしていて食べ応えあるし、「本当に旨い担々麺」に比べたら各方面で尖りを見せていた日清。皿を洗うのは面倒だけど、正直これはお値段以上で個人的にはこっちかなぁ……!

・食べ比べた結論

てな感じで、同じジャンルでありながらそれぞれ特徴があった冷凍食品の汁なし担々麺。辛さに注目すると自分好みの担々麺に近づけるように感じた。

今回の2種類だと、できるだけ辛い担々麺、食べ応えのある担々麺が食べたいって人は日清。洗い物なんてしたくない、辛すぎない担々麺が好きって人はニチレイの「本当に旨い担々麺」てなところだろうか。

いずれにしても、冷凍食品の担々麺にいい選択肢が加わったのは間違いない。これから気温が下がっていく季節、どこかで担々麺を選ぶ際の参考になれば幸いだ。

参考リンク:ニチレイ「本当に旨い担々麺」
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼「本当に旨い担々麺」の詳細

▼こちらは日清の担々麺