筆者の家の周りでは、最近なすが豊作だ。

この季節はありがたいことに毎日のようになすが届くので、心行くまで堪能できる。

そんなある日「どんな料理でなすを消費しようかな……」と検索をしていたところ、気になるレシピを発見した。

その名も「なすのフリット」。

なんと、なすの実の部分だけでなくむいたあとの皮も一緒に食べることができ、2種類の食感を楽しめるレシピなのだという。

いったいどんな仕上がりになるのか、実際に作って確かめてみたところ……まさかの疑いが発生した。


・作ってみた

このレシピが掲載されていたのは、関東地方や関西地方に店舗を展開しているスーパー「ダイエー」の公式ホームページ。

詳しい作り方や材料などはこちらに掲載されているので、気になった方は是非見てみてほしい。


それではさっそく作っていこう。最初に、なすを皮と実の部分に分ける。


次に実の部分にをまぶし……


こんなふうに茶色いアクが出てきたら、水にさらして水分を拭き、薄力粉を全体にまぶす。


これでなすを揚げる準備は完了! 油を熱して、まずは皮を素揚げにしていく。


続いて実の部分も全体が色づくまで揚げ、両方を器に盛り付けたら……


完成!!


ツヤツヤサクサクの見た目に仕上がった皮と実からは、揚げたての香ばしい香りが漂ってくる。

これは食べる前から分かる。絶対おいしいやつだ。


レシピによると、このフリットにははちみつ、レモン汁をかけて食べるのがおすすめらしい。

本来はお皿にレモンも添えるのだが、これはおそらく唐揚げと同じようにレモン汁をかけるためだろうと判断してポッカレモンで代用させてもらうことにした。


調味料は全て揃った。それではいよいよ実食といってみよう!


・塩

まずは塩味から試してみる。

皮は箸で持ち上げた時には板みたいに固さをキープしていたけど、口に入れてみるとあっという間にほぐれて思ったよりしっとりとした食感だった。

ポテチのうすしお味にそっくりな、香ばしい揚げ物と塩の味がする……! おつまみにちょうどよさそうな味だと思った。


ただ、皮の部分はアク抜きをしていなかったからか、塩味の中に若干のえぐみがあった。


次に実の部分を食べてみると……

うおお、外はサクサクなのに中はとろっとろだ!! 肉汁がたっぷり入ったハンバーグみたいに中身がとろけてくる。

こちらはまんまフライドポテトみたいな味で、皮の部分のようなえぐみは一切感じない。

なすそのものの味はほぼ分からず、最初から最後まで揚げ物の香ばしい味が続いていた。


・ポッカレモン

続いてはポッカレモン味を試してみよう。

こちらは酸味が加わって、ジューシーな揚げ物のはずなのにさっぱりとした味わいになった。


レモンの酸っぱさが強いせいなのか、皮部分のえぐみも軽減されている気がする。えぐみが気になる方は、この食べ方で味わうといいかも。


・はちみつ

最後ははちみつ味。これまでに なす料理にはちみつを使ったことがあまりなかったので、「本当に合うのかな?」と恐る恐る食べてみたのだが……


優しい甘さと揚げ物の香ばしさがめちゃくちゃ合うなぁ……!! 特に実の部分は、サクサクの食感と甘さが大学芋みたいでとってもおいしかった。

個人的には今回合わせた調味料の中では、はちみつが一番好みだったかも。


・疑問発生

私は本当に野菜の揚げ物を食べていたんだろうか……? そんな疑問が頭に浮かぶくらい、揚げ物の香ばしくてジューシーな味をガッツリ堪能できる料理だった。

肉やジャガイモの揚げ物ほど重たくない上に1つ1つが小さめだから、気づかないうちに結構な量を食べちゃいそうになるし。なすのフリット、恐ろしいな……

でも、この料理のおかげで今後はなすの消費スピードを早められそうだ。

文字通りなすを味わい尽くせるこちらのレシピ。気になる方は是非試してみてはいかがだろうか!

参考リンク:ダイエー
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.