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【格安イヤホン探訪】100均ショップ「ワッツ」で買った165円のイヤホンは、シリーズ史上最低の音質でした

2024年9月17日

格安イヤホン探訪シリーズでは、時々読者の方からレビューのリクエストを頂いている。できるだけすべてに応えたいと思っているのだが、製品を見つけられない場合もある。Amazonや楽天で購入できる製品なら問題ないけど、100均の製品は終売しているケースもある

今回、本来はセリアで販売しているという製品を紹介したかったが、発見することができなかった。そこで、同じく100均の「ワッツ」で購入した製品をレビューしよう

この製品「ステレオイヤホンマイク付」は税込165円だ。久々の超格安製品、安いと侮ってはいけない! と自らに言い聞かせて、音を聞いたらひどすぎて笑った! これはシリーズ最低と言わざるを得ない……。

・シリーズで3番目の安さ

本来紹介したかったのは、アットキューというメーカーの「人の声が聞き取りやすいステレオイヤホン」(AT-ES11)だ。いつでも買えるくらいの気持ちでいたら全然見つからない! どうも終売しているらしい。

実はコレ、一部の界隈で「音が良い」と評判だったらしく、まとめ買いする人さえいたようだ。メーカーのページを見ると、販売開始が2020年5月なので、終わっている可能性も十分にある。また機会を見て探そう……。


で、同じくらいのものを探していたら、ワッツで今回の製品を見つけた。ダイソーなどでも製品を扱ってる「ecola」というメーカーの製品だ。


最近1000円に近い価格の製品が続いていたので、165円はうれしい。これこそ格安イヤホンだ


それでもちゃんと製品仕様が書かれていて、再生周波数帯域は20~2万ヘルツ。インピーダンスは32オームだ。165円なのにコレが書いてあるだけでスゴイ! そこは評価しよう。


中身は本体のみ。替えのイヤーピースはありません。165円だからこれでいいでしょう、むしろ十分!


それでもリモコンもマイクもついている! すごくがんばってるなあ。500円でもリモコン・マイクがないものもあるというのに。


形状は一応カナル型。若干ストレートではあるけど、耳穴に突っ込むタイプだ。


イヤーピースを外してイヤホンそのものを確認してみると……


この形状は安物独特というか、良質な音は期待できない形をしている……。でも、まだわからない! 聞いてから判断すべきだ。何事も見た目で判断してはいけないと、お世話になってた先輩が言ってた。


装着した感じは、とくに変ではない。実際装着感はイヤーピースに依存するので、気に入らなければイヤーピースを替えてしまえばいい。ただし、音が良ければだが……


・聞き比べ

では、音を聞いてみよう。今回使用する楽曲は、モトリー・クルーの「Home Sweet Home」である。まずはいつも通り「ハイユニット HSE-A1000」からだ。


この曲は、ピアノから始まるバラードである。バンドがイケイケだった時代の3rdアルバム「Theatre Of Pain」に収録されており、メンバー全員薬物・アルコール中毒という最中に制作されている。

「俺は懐かしの郷里に帰る」というセンチメンタルな歌詞が、妙に心を打つ。私が20歳くらいの頃、友達とあてもなくドライブしながら、爆音でこの曲を聞いたものだ。「行くあてがない」という自分たちの状況を、歌詞に重ね合わせていたのかも……。

余談だが、ジェームズ・ガン監督のDCコミック原作ドラマ「ピースメイカー」で、この曲を最高の使い方をしているので、機会があればぜひ見て欲しい。

さてハイユニットで聞いてみると、冒頭のピアノリフはもちろん、ドラマチックに展開する楽曲をダイナミックに再現している。気持ち良くて、聞いてて酔える


続いて、ワッツのイヤホンでも聞いてみよう。


再生ボタンを押した瞬間に私は爆笑してしまった。なんじゃコリャーッ(笑)

数十年前に録音したかセットテープを、カセットデッキに入れて、さらにそれをダンボール箱に詰めて再生したような音の遠さ、こもり具合である。とても同じ曲を聞いているとは思えない。しかも片っぽ音が出てね~~~!

接続の問題かな? と思って、2~3度ジャックを入れ直したけど、やっぱりダメだった。断線してるくさい……

でも、まあ安いし、そもそも100均イヤホンってこんな感じだったよね。って懐かしい気持ちになりました。イヤホンなしで再生している方が、よっぽど良い音です。ってことで順位の変動はなし!


1.アルペックス(Hi Unit)ハイユニット HSE-A1000(PK)」 税込712円
2.JVCケンウッドHA-FX6-T カナル型イヤホン」 税込821円
3.DENONAH-C260」 税込927円


このランクは随時更新していきたいと思う。皆さんの音楽ライフの参考になれば幸いである。


参考リンク:アットキュー
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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