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【困窮】育休手当が出るまで生活費が足りなくて…先物取引に手を出してしまった / 初心者が一発逆転を狙って1週間トレードした結果

49分前

これまでの人生、私は5万回くらい「金がない」と言ってきたが、最近の「金がない」は重みが違う。切実なのである。状況的にマジのマジで切実なのである

今年の7月に第二子が生まれたばかりというのもあるし、長女(2才)の保育費用がボディブローのように効いているというのもあるが、何より大きいのは私が今年の7〜8月に育休を取ったことだろう。

誤解なきように言っておくと、2ヶ月間の育休は私にとって至高の時間だった。子供2人の世話にあけくれる生活は想像の5倍くらいハードではあったものの、幸福感だって想像の10倍くらいあったように思う。


なので、育休を取ったことに後悔は一切ない。ただ……ただ……育休手当(育児給付金)がなかなか出ないのだ。


・みんなどうしてるの?

育休を取った方はご存知だろうが、育休手当(育児給付金)は勤めている会社からではなく、国から支給される。つまり、給料のように毎月決まった日に振り込まれるわけではない。

ではいつ振り込まれるのか? 厚生労働省のホームページでは具体的に「何ヶ月後」という表記は見当たらない。というか、入金日に関する問い合わせには答えられないという。


そこでGoogle先生に相談すると、ヒットした『マイナビ』のホームページには「初回給付金の入金は、出産日からおよそ4~5カ月後を目安にしておくといいでしょう」と記載があった。

サイトによって多少の差はあるが、出産から給付までにかなりのタイムラグがあることは共通している。

私が実際にいつもらえるかはまだ分からない。支給スケジュールは各市町村や申請時期によって異なる可能性があるが、仮に給付日が出産日からおよそ4~5カ月後だとしたら……えーと、うちの子は7月に生まれてるから……出るのは11月か12月ってところか


うん、無理だな。


育休を取っている間は当然ながら会社からお給料が出ていない。その状況で、給付が11月か12月なんてちょっとした兵糧攻めである。


もちろん、給付金をいただけることは大変ありがたい。いろいろな人に感謝すべきだろう。

だけど現実問題、出産から給付までどうやって生活したらいいのか? というか、みんなどうしてるの? 

おそらく、多くの方が貯金でしのいでいるのだろう。が、私には取り崩すべきお金がない。


正確に言うと、現金がない。NISA口座等に積み立てている投資信託を売れば何とかなるが、今この状況で積み立て分を解約することは愚策としか思えない。

というか、給付までにタイムラグがあることは分かっていたにもかかわらず、事前に現金を準備していなかった私のやり方が何より愚策だったのだが、今それを言っても仕方がない。

うーん、どうしたらいいのか? と悩んだ挙げ句に手を出したのが、先物取引だった。



・先物取引とは?

そもそも、先物取引は証拠金と呼ばれる担保を差し入れて行う。その証拠金に対して数十倍の取引を行うことができる仕組み……と、野村證券のホームページに書いてあった。

ちなみに、私が先物取引を選んだ理由は夜でも取り引きできるから。子供が寝たあとしか自由時間がない今の私にはピッタリだ。

そして何より、少ない資金で大きな金額の取り引きができること。お金のない状況だとこれしかない……と思ったのだが、当然ながら先物取引にはリスクもある

簡単に説明すると、お金が0になるどころか、借金を背負う可能性も。株の現物取り引きに比べたらリスクが高いので、実際にやってみようと思っている方はそのあたりをしっかり把握した上で進めていただきたい。


・生まれて初めての先物取引

さて、まずは先物専門の口座を開設しなくてはいけない。私が投資信託で使っているSBI証券だと、「先物・オプション」に当たる。そこで口座開設の申し込みをしたらすぐにOKが出た。

そして、先物の口座に20万円を入れる。


念のために説明しておくが、記事にしているとはいえ完全に自腹である。なけなしの20万円。これが増えるか減るかは自分の実力次第。

いや、減るという選択肢はない。当然勝つことを考えているが、実際にトレードしてみると……



めっちゃ怖ぇぇええ!


なにせ……



これが上がるか下がるか全然わかんねぇ……!



ちなみに、私が行っているのは日経225先物というもので、日経平均株価を指数とした取り引き。ラージ、ミニ、マイクロと規模が3種類ある中で、もっとも小さいマイクロである。

しかも、少しずつチビチビ買ったり売ったりしている。だから大金が一瞬で無くなるようなリスクはそこまで負っていないはずなのだが……



あっという間に1万円以上含み損!!


ということが何度かあり、その度にビビりまくった。ただ、もう後には引けない。石にかじりついてでも生活費を稼がねば! 上がるか下がるか分からんとか言ってられる状況じゃない。


なんとか……


読むんだ!



チャートの動きを……


読むんだ……!!


──という思いで、夜のキッチンに1人座り、毎晩コツコツと短期トレードを繰り返す


その成果を発表しよう



・20万円はこうなった

私が9月6日〜13日まで先物取り引きをした結果は……


……


……


……


……


……



プラス4624円



いや、バイトしとけや!!!!


──と自分でも思う。というか、睡眠時間を削り、精神をすり減らした結果としてはあまりにも物足りない。なにやってんだ、俺! と言いたいところだが、一方でマイナスにならなかったことにホッと安堵している自分もいる

なんとかプラスで終えられた。生まれて初めて先物取引をした割にはよく頑張ったと、自分で自分を褒めたいと思う。


ただ、経済的にマズい状況はほぼ変わっていない。これから一体どうやって足りない分を補うのか? 

やっぱり、先物取引を続けるしかないだろう。せっかく始めたんだから!! ……というわけで、今後どうなるかはまた追ってお伝えしたい。では!


参考リンク:厚生労働省マイナビ、野村證券「株式先物取引」、マネックス証券「先物取引のリスク」、SBI証券「先物・オプション取引
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:厚生労働省、SBI証券(iOS)

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