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【マクドナルド検証】490円の「月見バーガー」と240円の「エグチ」は何がどう違うのか? 分解して調べてみた

2024年9月6日

今年も飲食業界にこの季節がやってきた。そう「月見シーズン」の到来である。ハンバーガーチェーン店を筆頭に、各社とも次々と月見商品を展開しているが、その火付け役であり絶対王者が「マクドナルド」だ。

月見バーガーはマクドナルドの中でも指折りの人気商品と思われるが、かねてから私はこう思っていた……「月見とエグチってそんなに違うの?」と。いやらしい話、価格差ほどの違いがあるとは思えないが……。

・月見人気爆発

これはマクドナルドの月見バーガーに限った話ではないが、ぶっちゃけ「月見」は過大評価されているのではないだろうか? バーガー店のみならず、すき家ドミノピザまでが参戦する様子を見ていると「月見人気は異常」と言わざるを得ない。

飲食業界がこぞって月見商戦に乗り出すのは、ズバリ「売れるから」であろう。つまり、一般消費者の「月見大好きっぷり」がヤバいのである。……みなさん、どうか落ち着いて欲しい。

・過小評価されすぎ

さて、中でも特に気になっていたのが「月見バーガー」と比較するとあまりにもやるせない「エグチの過小評価」である。スター街道を突っ走る「月見バーガー」と比較して、エグチの存在感が薄すぎるのではないだろうか?

エグチとは「エッグチーズバーガー」の略称で、かつてお得な「200円バーガー」の1つとして誕生。現在では240円に値上がりしているものの、それでもマックの中では「コスパ最強」の呼び声も高いレギュラー商品である。

その内容は「バンズ」「パティ」「目玉焼き」「チーズ」……と、月見バーガーとほぼ変わらない構成。であるにもかかわらず、月見バーガーの都心価格「490円」の半額以下なのだ。

・分解してみた

味に関しては個人の味覚差があるため「どちらが美味しい」とはお伝えしづらい。そこで今回は「月見バーガー」と「エグチ」を分解し、純粋な内容で両者を比較してみることにした。まず重さはというと……


月見バーガーの重量: 151グラム


エグチの重量: 166グラム


なんと、エグチの方がやや重いという結果に。ふわっと「月見バーガーはヘビー系バーガー」と思っていたが、そういうことでは無いらしい。

お次にバンズは「月見バーガー」がセサミ付きに対し「エグチ」にはゴマがない。またソースは月見バーガーが「トマトクリーミーソース」で、エグチは「ケチャップ」であった。

つまりバンズ及びソースに関しては「月見バーガーの方が原価は高そう」と思える。またシンプルなケチャップよりはトマトクリーミーソースの方が「開発費等もかかっている」と考えるのは自然だ。

・違いはある

ただし、パティに関しては全く同じであることが判明した。素人考えではあるが、原価が最も高いのはパティではないだろうか? パティについて「月見だから大きい」「エグチだから小さい」ということは無かった。

また「目玉焼き」も同じであることは予想通り。もしかしたら月見バーガーに高級タマゴが使用されている可能性もゼロではないが、公式発表を見る限りタマゴの産地などに関する記載は見当たらない。

最後に大きく違ったのは、月見バーガーが「ベーコン」であることに対し、エグチは「チーズとピクルス(とオニオン)」ということ。合わせ技なので評価は難しいが、それでもベーコンの方が原価は高いと思われる。

つまり全く同じだったのは「パティ」と「目玉焼き」で、バンズはゴマの分だけ月見。さらに「ソース」と「具材(ベーコン)」に関しては月見の方が原価がかかっていそうな内容であった。

・エグチは優秀

結果的に月見バーガーの方が高いことは当然である一方で、あとは「倍以上の価格差」をどう考えるかだろう。それについては読者の方に委ねるが、少なくとも「エグチのコスパがヤバい」とは言えるのではないだろうか?

言うまでもなく「月見シーズン」はいずれ終わりが来る。ただ俺たちにはエグチがある……! 月見ロスに襲われた場合に備えて「振り向けばエグチがいる」とだけご記憶いただければ幸いだ。

参考リンク:マクドナルド
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.
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