「ジロウ」と聞くと山盛りを想像する人は多いだろう。ほぼラーメンを食べない私(中澤)ですらそうなのだから、90年代の小室哲哉みたいなものだ。

これまで本サイトでもうなぎ界の二郎そば界の二郎などを紹介してきたが、先日、海鮮丼界にも「ジロウ」を発見した。その名も『どんぶり次郎』。うわあああああ! この店近所に欲しィィィイイイ!!

・神戸

その『どんぶり次郎』は東京にはない。じゃあ、どこにあるのかと言うと神戸である。出会いは先日、JR三ノ宮駅前を歩いていた時のことだった。

「せっかく三宮まで来たし、なんか食べたいなあ」とブラブラしていた私。しかし、よそ者の私から見て目立つのは神戸牛の看板ばかり。でも、神戸牛ほど奮発する気持ちでもないんだよな。そう思いながら歩いていたところ……

なんかちょうど良い店があった。


・写真詐欺疑惑

どうやら、魚介系の丼屋らしいのだが、海鮮丼も天丼も丼の上に山ができている。しかも、価格がすべて990円で全品ご飯おかわり無料らしい。松屋のチャーシューエッグ定食より安い。

ただ、盛り盛りの海鮮丼でよくあるのが丼が小さいパターンだ。あれ、マジでガッカリするんだよな。また海鮮系の丼ってメニュー写真で見分けがつきにくいんだよね。


そこで海鮮丼を注文してみたところ……

写真詐欺ではなかった。丼の大きさはもちろん、底もきっちり深く、そんな丼をステージに、青魚、白身魚、赤身魚、貝類、エビ、天ぷらが舞い踊っている。



・革命的

味見してみると、ご飯は酢飯ではないようだ。「おかわり自由だし、酢飯じゃないのは手間を省いたのかな?」と思ったのだが、テーブルにあった『次郎流海鮮丼の食べ方』を見ると納得した。どうやら、この海鮮丼、まずはそのまま食べた後……


出汁茶漬けにしーの……


最後に天茶漬けでシメるものなのだ。

うおおおおお! 一杯で3度美味しい!! 茶漬けメインなら酢飯じゃないのも納得。ごはんおかわり自由なのが嬉しすぎる。海鮮丼だけで見てもコスパが良いけど、これまでこんなに茶漬けられるお店があっただろうか。手間としてはなんでもないんだけど、その発想はなかった。



・どんどん展開中

現状、『どんぶり次郎』は神戸市で3店舗が展開されているようだ。公式サイトを見ると、4店舗目の王子公園店は9月にオープン予定とされており、「どんどん展開中」とも書かれている。勢いを感じるぜ。

しかし食べてみると、その勢いも頷ける。多分、次に神戸に行く時も食べると思うし、なんなら近所に欲しい。さすが神戸。東京とも大阪ともまた違う文化がある街。そのスッキリした後味に神戸の風を感じたのであった。

参考リンク:どんぶり次郎
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.