ネット検索とは人の本性である。発信が「こう見られたい」という外向きの自分であるならば、検索は内に秘めた自分。本当の欲求がそこにある。
そんな検索数において、サウナ施設ランキングで2位になったのが「神戸サウナ&スパ」だ。関西で言うとぶっちぎりの1位。一体どんなところなのか? というわけで行ってみることにした。
・Yahoo!JAPAN直近1年の検索ランキング
その検索数ランキングとはヤフー・データソリューションが発表したもの。Yahoo! JAPANで2023年2月から2024年2月にかけて検索されたサウナ施設のランキングで、2位が『神戸サウナ&スパ』だったのである。ちなみに、3位が聖地として有名な静岡の「サウナしきじ」で1位は「サウナ東京」とのこと。
温泉、サウナが売りのカプセルホテルである『神戸サウナ&スパ』。JR三ノ宮駅から徒歩数分の好立地らしいから、里帰りのついでに行ってみることにしたわけだ。
・アクセス抜群
大阪から神戸は東京から横浜みたいなもんで、どことなくハイカラな空気を感じる。ただ、近いゆえに泊まる機会もなかったので、全国に名だたるスパがあるというのが意外だった。
と、そんな感じで歩いているうちに『神戸サウナ&スパ』が見えてきた。8階建てのビルは下部分が石造りのアーチのデザインになっていてどことなくレトロ。神戸の街並みの雰囲気にもあっている。
創業は1954年らしいけど古臭さはない。むしろ、とても綺麗だ。さらには、受付へ通じるエレベーターの周りが石で縁取られている。1階エレベーターの入り口からすでに世界観があった。
・開放的
6階のメンズフロア受付もホテルの受付という感じ。入館料は平日フリータイムで3100円。まず、6階のロッカーで館内着に着替えて7階の大浴場に行くシステムで、タオルなど一式は大浴場の前の脱衣所に揃っている。
大浴場は円形の大きいバンガリアンバスを中心に、サウナ、ジャグジー、ハマーム(岩盤浴)、塩サウナなどがあって、さらに、露天風呂との間の壁が開いているため開放的。室内にいても風通しの良さを感じることができる。
・サウナは
そんな露天エリアにはフィンランドサウナと11.7度と看板が立った水風呂と露天風呂があった。水風呂の温度が看板で立っていることにこだわりを感じずにはいられない。
なお、隙間のスペースには椅子が並べられており、壁沿いも長椅子になっているので外気浴のスペースは充分。そこでサウナに入ってみたところ、室内にあるメインのドライサウナは広くて、温度も95度あり、おまけに頻繁にスタッフによるロウリュが行われている。
また、露天にあるフィンランドサウナは82度なんだけど、自分で水がかけられるようになっていて、メインサウナほど広くないのでしっかり肌にビリビリくる体感の熱さがあった。サウナ、水風呂、外気浴が露天エリアでスムーズに完結できるのが良い。
・ボーナスタイム
水風呂に入った後、外気浴の椅子に座ってみると、梁に風鈴が無数につるされていることに気づいた。風が吹くたびにチリンチリン鳴る音が涼しさを際立たせる。
さらに、時おりそんな風鈴が一斉に鳴るくらいの風が吹く。7階という高さとビル風のおかげなのか、この瞬間はボーナスタイム。サウナはさすが話題になるだけあって随所にこだわりを感じる。ただ、「へー!」と思ったのは最後に入った露天風呂だった。
・神すぎる
湯舟のところに「神乃湯」と書かれていたのだが、説明を読むと神すぎたのである。どういうことかと言うと……
なんでも、この源泉が湧き出している場所は、元生田神社の神域なのだそうな。ガチで神やんけ!
お湯はお湯でやんごとなきレアさがある『神戸サウナ&スパ』。その銭湯力は確かに関西屈指と言えるかもしれない。
というわけで、神戸に行くことがあったら寄ってみるのもいいだろう。メンズ・レディスフロア両方あって、歩いた後にフラッと寄れるくらいの立地だし、綺麗だしな。疲れを落とせると思う。
・今回紹介した店舗の情報
店名 神戸サウナ&スパ
住所 神戸市中央区下山手通2丁目2-10
営業時間 24時間
定休日 無休
参考リンク:神戸サウナ&スパ、PRTimes
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.