ファスト・ステーキ・チェーンの先がけ「ペッパーランチ」がブランド創設30周年を迎えたらしい。「いきなり!ステーキ」の躍進から事業売却まで紆余曲折あったが、1000円前後で牛肉が食べられる気楽なスタイルは健在だ。

なかでも「ペッパーライス」は、鉄皿の上でジュウジュウと音を立てる肉と白米を豪快にかき混ぜて食べる代表メニュー。現在30周年を記念して、いつもの2倍量となる「MEGAペッパーライス」を期間限定で展開中だ。


・「MEGAペッパーライス」(税込1390円)

「MEGAペッパーライス」は、通常メニューの「ビーフペッパーライス(M)」をおよそ2倍サイズにした特別メニュー。総重量1.6ポンドオーバー、つまり700g以上あることに!

一例として茶碗1杯のご飯がおよそ150g、1合がおよそ350gなので、どれくらいのボリュームかわかると思う。これは同店の史上最重量だそう。

ご存じ、ペッパーランチは熱々の鉄皿で肉を仕上げる半セルフのスタイル。こうしている今ももくもくと煙を上げている。カメラのレンズが曇るほどだ。

こんもりと盛り上がった白米! 高さ10cm近くはあるだろうか。普段のペッパーライスが丘だとすれば、MEGAは山!



どんぶりを逆さにしたような美しいシルエットを描いており、地元にあったら「すりばち山」とか呼ばれる名所になること間違いなし。

鉄皿が冷めないうちに肉を焼くぞ。急げ急げ。


いい感じに焼けた。


後は白米の山を崩して……


まんべんなく広げる。


このままでも十分食べられるが、お好みに応じて「足しソース」をしてもよい。辛口と甘口がある。

「パエリアひと鍋作りました」とでも言うように、鉄皿のすみずみまで広がったコーンとライス。圧巻だ。



肉を掘り出しながら食べていく。店の名前にもなっているとおり、大粒のスパイシーな黒胡椒がきいている。ソースなしでもビシッと締まった味付けで旨い!

そこにプチプチと弾けるコーンの甘みが加わり、シンプルなのに病みつきになる味わい。大量に載せられているから、何度スプーンを口に運んでも必ずコーンがコンニチハする。なんならコーンだけで白米が食べられる。

おこげ発見! こいつがたまらない。


途中で飽きるかな、と思っていたが意外にもどんどんイケる。というかスプーンが止まらない。

磨き込まれた鉄皿からは肉も米もするりとはがれるので、焦げつきの心配は無用。

肉と米とコーンを炒めて、ペッパーやガーリックでざっくり味付けする……言ってしまえば「ただそれだけ」だし、作ろうと思えばたぶん自宅でも簡単に作れるだろう。

しかしジュワジュワと跳ね飛ぶ油、火傷しそうな熱さ、フライパンからそのまま食べているようなワイルドな感覚、すべてが相まって究極のジャンクフードを生みだしている。余計なことを一切考えなくていい。ただハフハフと頬張るだけ!

ぷっはぁぁぁ、美味しかった! 筆者は下戸だが、ビールとかあったら旨そう!!



・9月10日(火)までの期間限定

「マシマシ大作戦」と題した特別メニューは期間限定で、9月10日(火)まで提供予定。

「ライスなんて軟弱なものはいらねぇ!」という猛者にはワイルドジューシーステーキ&牛焼肉&ハンバーグだけで構成された「肉だけPEPPER’S」(税込2490円)もあるぞ。

たまにムショ~に食べたくなるペッパーランチ。しばらく食べていない、という人はカムバックのベストタイミングだ。


参考リンク:ペッパーランチ
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.