アッチィィィーーーーー!! 照りつける太陽は狂気の沙汰。チンチンに熱されたアスファルトから立ち上るむわむわした熱気でもはや息がしづらい。
と思っていたら、ウェザーニュース(tenki.jp)によると、2024年7月29日の東京の予想最高気温は37度だって!? バカか! 日本列島ええ加減にせえよ!! お前の思い通りにはさせねェェェエエエ!
・暑い
暑い!
暑い暑い暑い!!
クッッッソ暑い!
アッチィィィイイイ!!!!
テンションのままにやって来たのは千葉県の木更津。あまりにも暑いから寒暖計で駅前の気温を計ってみると38度だった。1度高くなっている。どこに行っても暑い!
・熱さを以て暑さを制す
そこで逆にもっと暑くなってみることにした。毒を以て毒を制すではないけれど、128度のサウナに入ったら、38度くらい涼しく感じるのではないだろうか。
そう、一般的なサウナは普通100度前後だが、木更津にある『サウナきさらづ つぼや』のサウナは128度と激アツなことで一部では有名なのである。歩いて行ってみたところ、場所は海側のJR木更津駅と君津駅のちょうど中間地点。駅から30分くらい歩いたと思う。暑すぎて計るの忘れた。
っていうか、さっきからスマホのカメラが高温のためシャットダウンしまくっている。38度とかになるとこうなるんだなあ。シャットダウンするまでに「あと2秒」みたいなカウントダウンが入るのだが、スクショを撮ろうとしてもスマホが反応しない。「限界っす」とスマホに言われているようだった。
・ノスタルジック
そんなスマホのためにも、いち早くつぼやに入るべきだろう。友よ、お前の頑張りは無駄にはしない。行こうぜ! 暑さの向こう側へ!!
外観と同じく、昭和のノスタルジックな雰囲気が漂うつぼやの内装。サウナブームが来てととのうが科学されだすずっと前からあったことは見れば分かる。入館料は税込1480円だった。
初めてか聞かれたので、初めてであることを答えると、旅館っぽい雰囲気の女性店員さんが説明をしてくれた。フェイスタオルを渡してくれ、脱衣所にバスタオルと館内着のガウンがあるとのこと。
・ガチ
飲食物の持ち込みが割と厳重にNGで、ここまでの道のりで買った飲みかけの水はフロントに預けることになった。サウナ用の水も持ち込みNGらしいので注意しよう。ところで、気になるのは本当にサウナ室が128度なのかということだが……
これはガチだった。サウナ室内は入って右手に2段、左手に1段の段がある細長い形で、2段目の上に設置された温度計は128度を指している。
・入ってみたところ
以前、110度の鬼サウナに入ったことがある私(中澤)。128度なんてもう息できないんじゃないかと思っていたのだが、入った時の肌感としては、そこまで限界感はなかった。むしろ、鬼サウナとか「楽天地天然温泉 法典の湯」の5段目とかの方が熱く感じたくらい。意外とイケる?
と思いきや、2段目は世界が違う。熱すぎてもはや痛い! 肌が針にでも刺されてるみたいだ。これが128度……!!
・温度差100度超え
一方で水風呂は20度と冷たさより心地良さを感じる程度なのだが、それでも温度差100度超え。露天はないけど、ととのいスペースはしっかり作られている。
浴場に6席椅子があるのと別に、ヒノキの部屋でクーラーがかかっている「クールダウンルーム」が設置されているのは珍しい。ちなみに、クールダウンルームのクーラーの気温も20度に設定されていた。
外気浴で言うと、風は若干足りない気もしなくもないが、サウナのエクストリームさは間違いなくここだけのもの。湯舟は2つあって、そちらを楽しんでいる人もいる。また、マンガがあって旅館っぽい雰囲気の休憩スペースもくつろげそうでいい。時間に置いていかれたような雰囲気といい、日常を忘れるにはとてもいい空間と言える。
・検証
それにしても、実際128度を味わうと、38度なんてぬるい。なにせ90度も下だからな。むしろ、128度から見たら、20度と38度はそんなに変わらない。あれ? 38度って水風呂みたいなもんじゃない? これいけんじゃね? 酷暑の向こう側行けちゃうんじゃね?
そこで外に出てみたところ……
……。
\クソ暑ィィィイイイ!/
【完】
・今回紹介した店舗の情報
店名 サウナきさらづ つぼや
住所 千葉県木更津市潮見7丁目3−2
営業時間 11:00~24:00
定休日 木曜日(祭日等の場合は営業)
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.