静岡県で40度という災害級の暑さを記録するなど兆候はあったが、どうやら今年は10年に一度の猛暑らしい。そうなってくると気をつけないといけないのが熱中症で、早め早めの対策をしたいものだ。
気がついたときには “なっている” 可能性もあるのが熱中症の怖いところだが、リスクを検知してくれるグッズが存在するのをご存じだろうか。今回、いろいろある中からワークマンが出している暑熱バンドを買ってみた。
・今年発売の暑さ対策グッズ
6月から売られている暑熱バンドはお値段1900円。なんでも、腕に巻くだけで暑熱下での熱中リスクを検知してくれるという。
どこの店舗にでも置いてあるわけではなく、私は3店舗目でゲット。そして中身はこんな感じで本体、バンド、充電器(USB)、それから取扱説明書が入っていた。
使い方は簡単で、充電した本体をバンドにはめ込めば準備完了。あとはセンサー部を肌に密着させるよう手首に装着したらOKだ。なお、1回の充電で約12時間稼働できるらしい。
装着してみると、まるでスマートウォッチみたい。本体重量も7.5gと軽いから重さがストレスになることもなさそうだ。
あとはバンドが深部体温(内臓などの体の内部の温度)上昇の変化を独自のアルゴリズムで測定。9分ごとに4分間リスク計測してくれ、起動時・測定中はブルー、そしてリスク低だとグリーン、中だとイエロー、高になるとレッドに色が変化する。
熱中リスクを察知したらLED点灯とバイブレーションで注意。その後もリスク計算を繰り返して警告してくれる。LEDだけでなく、バイブレーションでも知らせてくれるのはありがたい。
ちなみに注意の場合はタッチスイッチをタップ、警告のレッドは長押しして電源オフするまで解除できないという。
・実戦投入
さて、基本情報を覚えたところで実際に使ってみるとしよう。個人差もあるだろうが、1つの目安としてご覧いただきたい。
まずは一発目。この日は曇りで最高気温30度と比較的穏やかだった。歩くとじんわりと汗をかく程度の暑さだったからだろうか、屋外を30分ほど歩いて熱暑バンドがリスクを検知することはなかった。
きちんと作動しているか何度かバンドをタップしたが、リスク低のグリーンか測定中のブルーと問題なし。使い心地としては汗でズレることもなく不満はなかった。
・晴れの日に外で使用したケース
続いては熱中症の危険を感じるような状況で使ってみた。梅雨明けしたこの日は快晴で最高気温34度。
15時から外を歩いたのだが、暑さがまだまだ残っていてすぐに汗が吹き出してくる。帽子で後頭部を守りつつ歩くこと30分……
シャツはこの通り結構デカめの汗シミ発生──するも、この時点でバンドは通常運転でリスク検知なし。マジで危ないゾーンに入ってからが出番な感じなのだろうか。
どんな状況になって警告が来るのか知りたいので、無理ない範囲でウォーキングを続行。結果として1時間15分ほど歩いたのだが……
警告が発生することはなかった
もしかしたら私が普段からサウナや運動で汗を流しているから、体が暑さに適応できているとかあるのかも。また、警告が出るまで外を歩くことも考えたが、私がぶっ倒れるという本末転倒の可能性もあるのでやめておいた。
・使用した感想
使用した感想としてはつけていることで熱中症を自然と警戒する自分がいたし、お守り的な役割でも使えそう。あとは真夏日というよりも猛暑日(35度以上)で活躍してくれそうな感じがした。つまりこれから。
今回はリスク検知なしだったが、屋外で仕事をする人、それから高齢者などは使うことで熱中症を意識した対策ができるはず。
こまめに水分と塩分を補給することで、より安心感が得られるだろう。値段もそんなにしないことだし、気になる人はお試しとしてちょうどいいかも。
参考リンク:ワークマン「暑熱バンド」
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
▼充電はUSB
▼結構汗はかいたけどリスク検知はなし