元気ですかーーー! 元気があれば何でもできる。元気があればバーミヤンにも行ける。そして1000円あればバーミヤンで大満足できる!! シリーズ『最高な1000円の使い方』の第19回は、中華ファミレス「バーミヤン」が登場だ。

物価高が続く日本列島だが、きっとバーミヤンなら……バーミヤンならイケるハズ! 参加者10人がお届けする『最高な1000円の使い方 バーミヤン編』を以下でご確認いただきたい。

・1000円を使い倒せ

まずは本企画の概要を説明しておこう。『最高な1000円の使い方』はその名の通り、最も有効的な1000円の使い方を模索する企画である。

当然ながら1001円になった時点で即失格! センスや知識はもちろんこと「1000円のポテンシャルをどう引き出すか?」が試される企画といえよう。

さて、中華系ファミリーレストランとして知られる「バーミヤン」は、ガストなどと同じすかいらーく系。ガストもそれなりに値上がりしていた印象だが、バーミヤンにもその波が押し寄せていた。

普通に注文したらあっという間に1000円を超えてしまう中、参加者たちはどんな組み立てを見せたのか? 個人的には「過去最高レベルに1000円の壁がキツかった」と感じた次第だ。

それにも負けず導き出した「バーミヤンで最高な1000円の使い方」とは? いずれも気合い入りまくりの渾身のオーダーは以下の通りである!


・原田たかし「ファミレスのレベルをぶち抜いた中華セット」

黒酢の酢豚定食: 989円 …… 合計989円

「正直に告白すると、これまでほとんどバミってこなかったのでどれがイイとかよく分からない。そんな初心者とも言える私だが、どこかで「バーミヤンの酢豚はイイぞ」と聞いた記憶がある。

なので今回とりあえず……的な感じで頼んだら、想像していた以上にウマくてビックリした。野菜シャキシャキ、肉もしっかり入っているし味付けもいいではないか!!

そして重要な酢の加減も絶妙。さらには見た目以上にボリュームあって……って、これはもうファミレスのレベルをぶち抜いている。メニューにある他の料理もウマそうだったし、また近いうちにバミりたい」


黒酢定食のみで勝負した原田たかし。本人が言っている通り “バーミヤン初心者感” は否めないが、それでも定食は強い。酢豚パワーで上位進出はなるか?


・中澤星児「漢のバーミヤンわんぱく祭」

本格餃子(6個): 397円
小ラーメン: 374円
アジフライ・ごはんセット: 297円
大盛ごはん0円 …… 合計 978円

「さすがにバーミヤンの1000円縛りでわんぱく祭りを開催するのは無理だろうと思っていた。なにせ、普通にご飯と一品+スープの定食を注文するだけで800円後半から1000円するのである。だが私は見つけてしまった。ランチの麺セットの項目にアジフライ・ごはんがあるのを!

餃子3個とご飯のセットは税込308円なのに、大きいアジフライが2個もついて税込297円はバーミヤンのシステムのバグとしか思えない。ミニラーメンにこれをつけて餃子6個を注文したら、無事わんぱく祭が爆誕。ラーメン、餃子、白ごはんだけでなく、アジフライ、キャベツ、スープバーまでついてきてずっと俺のターン」


漢・中澤は1000円で「ラーメン・ごはん・揚げ物」を揃えてきた。さり気なく「大盛りごはん0円」とアピールするあたりも、いかにもワンパクな中澤らしい。男たちの票を掴めるか?



・古沢崇道「元バイトが選ぶミニ中華セット」

アンニンドウフ: 230円
本格焼餃子(3コ): 219円
小ラーメン(醤油): 374円
スープバー(卵): 110円 …… 合計 933円

「バーミヤンを訪れたのは高校時代にバイトしていた以来で、実に22年ぶり。久しぶりすぎてテンションが上がったが、なにを注文しようか結構迷ってしまった。

思い出せば昔は杏仁豆腐や焼餃子のオーダーをよく受けていたので、その2つはマスト。焼餃子を頼んだらラーメンもセットで味わいたいところだ。流れでビールも追加しようとしたが、残念ながら予算オーバー。

代わりに飲み放題のスープバーをプラスして、ミニ中華セットのできあがり。バラエティ豊かなラインナップで舌が喜ぶこと間違いなし。ぜひお試しあれッ!」


バーミヤンでバイトしていたという古沢は、メインと副菜、そしてデザートまでをオーダー。さすがバイト経験者だけあり、1000円を十分に活かしてきた印象だ。初のタイトル奪取を決めたい。


・佐藤英典「平日ランチの最適解はコレ! セット」

日替わりランチ(ライス大盛り・スープ付き)麻婆茄子(木曜): 659円
焼き餃子(6個): 307円 …… 合計 966円

「近頃並みいる物価高の影響で、もはやこの1000円シリーズの継続も限界に来ているのではないだろうか。今回のバーミヤンにおいてもやはり1000円でセットを組むのは難しかった。そんななかでも、量と満足度の両方を満たすセットがコレである。

平日ランチに餃子を合わせたものである。ありがたいことにランチはご飯大盛り無料。それに中華では外すことのできない餃子を6個で頼むことができてしまった。コレがギリにして最高の選択だ。量にも満足度にも妥協したくない方は、コレを選ぶべし!」


泣き言を言いつつも、量と質を両立させてくるあたり、さすがは年長者である。定食プラス餃子の破壊力で久々の王座奪還を狙いたい。


・砂子間正貫「大盛りサービスをするならコレ! セット」

マーボー飯(17時までご飯大盛り無料・スープバー付き): 769円
本格焼餃子(3個): 219円 …… 合計 988円

「バーミヤンの「飯メニュー」の中には「ご飯大盛り無料(17時まで)」となるお得メニューが存在する。とくにオススメなのが今回頼んだマーボー飯。バーミヤンのコク深い絶品麻婆豆腐ほどのメシ泥棒はこの世に存在しないだろう。

ご覧の通り、見た目のインパクトはかなり強烈。焼餃子を3個追加しても1000円以内である。さすがに餃子を6個も食べたら、ニオイがきつくて午後からの仕事に影響が出るだろう。3個までにしておくのが大人のエチケットなのだ」


餃子6個をオーダーした佐藤パイセンへの当てつけなのか「餃子は3個までにしておくのが大人のエチケット」という砂子間。餃子を6個に出来なかった説もささやかれるが、確かに安定感は抜群だ。



・あひるねこ「意地でも2杯飲みたいミヤンセット」

晩酌セット: 550円
100日発酵紹興酒5年熟成(ロック): 219円
海老春巻(1本): 197円 …… 合計 966円

「こんなに暑いのだからビールは外せないが、せっかくバーミヤンに来たからには紹興酒も飲んでおきたいミヤン。1000円以内でつまみを頼みつつ、意地でも2杯飲みたいと思ったら、この組み合わせ以外ないミヤン。

生ビールと焼餃子(3個)がセットになった『晩酌セット』は、晩酌と言いつつ実は何時でも注文が可能ミヤン。ハッピーアワー(平日限定)を利用した場合とほぼ同じ値段になるので、積極的に使っていきたいミヤンね」


酒をこよなく愛するあひるねこは、1000円で酒を2杯飲むという欲張りオーダー。晩酌セットのコスパの良さを如何なく発揮したオーダーと言えよう。酒票を確実に押さえたいミヤン。


・Yoshio「やっぱりド定番がコスパ最強」

日替わりランチ(豚肉と野菜のカレー炒めランチ): 659円
ごはん大盛り: 無料
醤油小ラーメン: 286円 …… 合計 945円

「コスパ最強で腹いっぱい食べたいなら王道の「日替わりランチ」がベスト。ごはん大盛りも無料だしな! しかもプラス286円で醤油小ラーメンを追加できる。もちろんスープバーも付いているからスープ飲み放題!

しかもこの日替わりランチ、平日と土曜日、しかも17時まで実施中のため、早めの夕飯に「日替わりランチ」を利用するのも可能。もはやランチと言えるのか若干不明である。

ちなみに、豚肉と野菜のカレー炒めは見た目はあまり美味しそうじゃないが、味は美味しいので試す価値は十分」


ランチに加え、ラーメンまで加えてきたYoshioのセット。餃子ではなくラーメンをぶっ込んでくるとは力強い。「見た目はあまり美味しそうじゃない」は余計だが、定食の安さを活かしたオーダーは優勝候補筆頭か?


・GO羽鳥「すべてはチャーハンのために……セット」

チャーハン: 598円
小ラーメン(醤油): 374円 …… 合計 972円

「オレは半チャーハンなんて認めない。狙うは常に全チャーハン。

だが。

バーミヤンのチャーハンは、付け合わせスープが「スープバー」のスープなのだ。

ワカメが少し入ってるだけのワカメ汁。そんなのでチャーハンの相方を務められると思うな。

チャーハンのスープってのは、チャーハンに負けない、対等のパワーが必要なのだ。

なので、スープがわりに (醤油)小ラーメンをオーダー。

あくまでもスープ目的の起用であるが、麺やメンマも楽しめるのはサプライズ的にチョー嬉しい。

ちゃんとしたチャーハンを頼んだら、小さいラーメンもついてきた。

そんな感覚だ」


なぜGO羽鳥がポエムチックに想いを語っているかは謎だが、基本的にはチャーハンとラーメンの構成。シンプルなオーダーなので、王道派には刺さるかもしれない。



・御花畑マリコ「バーミヤンで台湾風アフタヌーンティー」

はちみつ揚げパン バニラアイス添え: 362円 (クーポン使用)
杏仁豆腐: 230円
レモンのオーギョーチ: 197円(クーポン使用)
ドリンクバー: 186円(クーポン使用) …… 合計 975円

「私の中でバーミヤンは飲茶屋さんなので、スイーツ系に全振り。実はファミレスの中でもバーミヤンのドリンクバーは最強。紅茶やコーヒーよりもお高い中国茶の種類が豊富で飲み放題だから……! 

それに加えて、オーギョーチなど珍しい台湾系のスイーツに強くて、一品一品が安い。中華系のスイーツが好きな自分にとっては理想的。お茶をおかわりしながら永遠にティータイムを楽しめる」


スイーツ攻めの御花畑は3品のスイーツに加え、誰も頼めなかった「ドリンクバー」を注文。「お茶をおかわりしながら永遠のティータイム」とは、あながち間違いではないのかもしれない。


・P.K.サンジュン「奇跡の台湾大からあげチャーハンセット」

台湾大からあげチャーハン: 879円 
青ネギ: 110円 …… 合計989円

「難しかった。正直、バーミヤンは難しかった。メニュー表は当然として、クーポンも隅々までチェックした。……が「これは!」と思ってもあえなく1000円オーバー。この繰り返しである。

そんな私が取った戦法は、大好きなメニューでのゴリ押し。普段からよく注文する「台湾大からあげチャーハン」のポテンシャルに賭けるしかあるまい。余った100円ちょいをどうするか……と考えていたとき、目に入ったのが「青ネギ」だ。

結果的にこれが大正解! バーミヤンの青ネギは110円とは思えないほどボリューミーで、コッテリ系のから揚げやチャーハンを浄化する役割を果たしていた。たった110円プラスするだけでこの満足度。青ネギは俺の心まで浄化してくれた


「台湾大からあげチャーハン」に全振りかと思いきや、台湾大からあげチャーハン自体が「から揚げチャーハン定食」であることを強くアピっておきたい。しかもバーミヤンの台湾からあげは激ウマ! みんな当然知ってるよな?



以上がロケットニュース24編集部がフルパワーでお届けする「最高な1000円の使い方 バーミヤン編」である。コスト的に苦しい戦いではあったものの、各自が1000円を目一杯使い切っているのではないだろうか?

というわけで、今回も勝者を決めるのは読者のみなさんです! 自分ならどれを真似したいか? どれが1番参考になったか? お気に入りのオーダーに清き1票をよろしくお願い致します!!

参考リンク:バーミヤン
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.