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取材NGの「JASRAC社員総会」に正会員になって潜入してみた結果 → 現場で衝撃の光景が……!

2024年7月3日

何かを隠している雰囲気のあるJASRAC。火があるのかないのかは分からないが、とりあえず煙は立ちまくり。面白そうだから、ミュージシャンであることを生かしJASRACの正会員になってみたことは以前の記事でお伝えした通りだ。別にクビになっても問題ない私(中澤)。潜るチャンスを伺っていたところ……

社員総会があることを知った。メディアの取材はNGで一般には公開されていないJASRACの社員総会。しかし、私は正会員だから中に入れる。売れてないとは言えミュージシャンの私だからこそできることなので、潜入して謎を暴こうと思う

・社員総会とは

1年に1回開催されているというJASRACの社員総会。招集が来た記事でお伝えした通り、正会員は法律上、社員扱いになるため、言い換えるとこれは正会員総会。ただ、私は今年正会員になったところなので、何が行われるものなのかは知らない。あと、総会って響きがなんか怖い

スターウォーズの帝国元老院みたいになってたらどうしよう。そんな不安を覚えつつ、事前に送られてきた資料に記載されている開催場所へと向かった。



・衝撃の光景

受付には確かにメディア受付はない。そこで正会員に送られてくる招集通知に入っていた出席カードを出すと、入場パスみたいなのをもらえた。自分の場違い感が半端じゃないので、無事受付を通れて良かった。なにせ、やってきたことを考えると出禁と言われてもおかしくない気がするから。

むしろどうやったら出禁になるのか。それはそれでひと笑いになるからアリだけどね。しかし、入れてホッとしたのも束の間、その先のホールの入り口にて衝撃が私を襲った! ホゲエエエエエエ!!


フォトスポットがある……!

意味不明すぎる。一般来場者がゼロの社員総会にフォトスポットを作って何を企んでいるのか? 写真を撮ってくれた職員さんに聞いたところ、昨今の風当たりに発信することの大切さを考えての新しい試みなのだとか。



・誤解も多い

やり方はともかく、JASRACも変わろうとしているのかもしれない。確かに、会員になってみると、著作権管理団体はミュージシャンの収入にとって凄い重要なものであることが分かる。私もJASRACに入らなければ、2年で40万円も印税もらえてない。

だが、私の友達の作家志望のミュージシャンですら印税がどうやって入るのか調べすらせずに「印税もらえたことがない」と発信している

シンプルに損してるから教えようとしても、一回思い込んじゃったら友達ほど話を聞かないんだよな。2024年のJASRAC賞(JASRACからの著作物使用料の分配額が多かった作品)の金賞がYOASOBIの「アイドル」である意味をもう少しよく考えた方がいい。

とは言え、個人的にはそれで本人が納得しているなら良いと思う。または、全部知った上で、自分の音楽の信念とは違うという判断であればそれはむしろリスペクトすべきことだ。音楽家の信念には色んな形があるからな。



・社員総会での衝撃

私も別にガチで音楽一本で生活していこうという勢力ではないので、必ずしもJASRACが必要とは思わない。ゆえに、潜入レポ自体にビビることはないわけだが、社員総会が始まったら別の意味でビビらずにはいられなかった。ホゲエエエエエエエ!


撮影タイムがある……!!

これも初めての試みとのことだが、理事長の伊澤一雅(いざわ かずまさ)さんが事業報告している間は写真撮影OKだった。あれがJASRACの理事長か。初めて生で見たぜ。

なお、事業報告というので分かったかもしれないが、社員総会は株主総会みたいなものであった。報告メインで正会員からの質疑応答タイムがある感じ。わざわざ出席してこういう場で質問する人、凄い意識高いと思う。



・ミュージシャンは知ってても良いのでは

そんな質疑応答を聞いていて感じたのは、みんなJASRACを良くしたいという気持ちでは一致しているということ。前述の変化のため、今年の社員総会はネットで発信している人も多いと思うので、私の視点からだけのレポに信用が置けない方は「JASRAC 社員総会」でネット検索してみてくれ。色んな声が見られるはずだ。

発信していたとしても、その情報自体が埋もれる世の中。見たいものだけを見るネット社会である。この記事も多くの人の想像と違うと思われるため、届かない人も多いかもしれない。

ただ、前述の友達のように、作家として食べていくことを目標にするミュージシャンには届いたら良いなあと思う。知ってからでも遅くない。私もこの先もっとJASRACを知ったらアンチになるかもしれないが、それもまた遅くないのである。

参考リンク:JASRAC「新役員人事のお知らせ」「2024年JASRAC賞
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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