オシャレな100均といえばセリア。インテリアや食器、アクセサリーなど「これが税込110円!?」と聞きたくなることが多い。
先日も、セリアの店頭で「マジかよ!?」と驚いて声をあげてしまった。なにを見つけたかって……ガラスペンとシーリングスタンプである!
すごいな2024年、オシャレ文具の代表格とも言えるアイテムを100均で買えちゃう時代なの~~っ!?
・オシャレ文具の代表格
知らない方のためにチラッとご紹介すると、ガラスペンとは、インクをペン先の溝に補充して文字を書く、その名の通りガラス製のペンのこと。
正直 便利さで言うとボールペンの方が数段上なのだが、見た目の美しさや所有感、そして簡単にインクの色を変えられるという意外なメリットもあり、多くのファンがいるアイテムである。
一方シーリングスタンプとは、熱したワックスを垂らしてその上にスタンプを押し付け、型をつけるもの。
中世などを舞台にした映像作品で、貴族が手紙に封をする際にペタっと押している赤いスタンプと言ったらわかりやすいかもしれないな。
どちらも文具好きの間では根強い人気を持つアイテムだが、それなりに必要な道具が多く 高価なことも多いので、導入するにはハードルが高い。
そのため、まさか100均で手に入る日が来るとは思ってもいなかったのである。
・試しに使ってみた
ってなワケで、さっそく一通りの道具を揃えてみた。今回購入したのは以下の8点。
・ガラス製ペン置き
・染料インク(ダークグレー)
・ガラスペン本体
・シーリングワックス(ゴールド)
・シーリングワックス(ピンク)
・シーリングスタンプ(バラ柄)
・シーリングワックス用スプーン
・便箋
すべて税込110円の商品なので、お会計は合計880円。1000円以下で揃っちゃうなんて……う、嘘でしょっ!
まずはガラスペンを試し書きしてみる。
ビンの中にペン先を差し込むと、
ペン先に刻まれた溝にインクが吸い上げられた!
ペンを紙に滑らせてみると……
カリカリという音とともに、インクが水のように紙へ降りてくる。書き味は万年筆に似ていなくもないが、ペン先が硬いため まったくしならない。
乾くとインクの濃さにムラが出た。文字の中に表れるボヤッとしたグラデーションは、味があってイイ感じ!
セリアのガラスペンの場合、線の太さは1.5mmほどと細かい文字は書けそうにない。……が、丸っこく優しさのあふれる印象の文字が書けるので、手紙やメッセージカードにピッタリだろう。
なおインクのボトルにはゴム栓が付いていて、使っていない時にこぼれたり漏れたりしない点がユーザーフレンドリーだ。
続けてシーリングスタンプを試してみよう。
スプーンの中にワックスを4粒入れてローソクであぶると、
ゆっくり溶けてきた!
完全に溶けたら紙の上に垂らして、
スタンプをポン!
5秒ほど待ってスタンプをゆっくりと持ち上げると……
うおぉっ! シーリングスタンプができたどぉ~~~っ!!!!
片手がカメラでふさがっていたためイビツな形になったけど、コレは紛れもなく、映画や小説の中で何度も見たシーリングスタンプそのもの! こんなに簡単に押せちゃうんだ!!
ちなみに、数種類のワックスを混ぜればマーブル模様のスタンプもできちゃうのだ。
ちょっとわかりにくいが、ピンク×ゴールドのワックスを使用するとこんな感じ。
売り場には20種類ほどのワックスと10種類ほどのスタンプが並んでいたため、これらを組み合わせれば無限に夢が広がる予感がする。すごいなセリア、マジでオシャレ過ぎるよ!!
・手紙を書いてみた
練習が済んだところで実戦に移ろう。せっかくだから手紙を書いてみようかな。
便箋を用意したら、え~っと……ロケットニュース24読者の皆さま、こんにちは 高木はるかです、と。(続きはぜひ画像から読んでみてくれよな!)
ペンがカリカリと紙を引っ掻く音が心地よく、思っていた以上に筆が進む。インクが多いと文字が潰れたり、乾きにくかったりする点は気を付ける必要があるが、慣れればなんてことはないだろう。
それよりも、文字の中にできる淡いグラデーションの美しさに目が行くよね。
このやわらかい雰囲気と温かみはボールペンじゃ出せない。改めて、ガラスペンが手紙に最適であることを実感した。
手紙を折りたたんで封筒に入れたら、
ワックスを温めて、
ポン!
これにて手紙は完成。思っていた以上にクオリティが高くて大満足だ!
ガラスペン・シーリングスタンプともに、手紙以外にもたくさん使い方がある。
例えばカードとリボンを組み合わせれば、こんな感じの華やかなメッセージカードが完成!
クッキングシートやシリコンマットの上でシーリングスタンプを押せば キレイに剥がれるので、裏側に強力な両面テープを貼ってシールとして使うこともできるぞ。
これまではハードルが高いイメージがあって躊躇(ちゅうちょ)していたオシャレ文具だが、セリアのおかげで一気に身近なものに感じられたような気がする。
これを期に、インクやスタンプのコレクションを始めてみようかな?
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.
▼ペンは透明で装飾がなく、シンプルなデザイン。
▼ちゃぷっと浸けたらインクを吸い上げてくれる。使用後は水洗いでOK!
▼今回選んだのは、バラのスタンプ。他にも魔法陣や王冠、鳥など様々なデザインがあったよ!