基本的に、メニュー写真は実物より盛られがち。むしろ多少の “盛り” は当たり前であるが、中には「さすがにそれは盛りすぎだろ」という気持ちになってしまう商品もある。
つい先日見つけたレトルトカレーもそうだ。池袋のレトルトカレー展示イベント(現在は終了)で発見したものなのだが、具のステーキがあまりにもデカいのである。
いやいやいや、それはない。いくらなんでも誇張しすぎ。ハリウッドザコシショウが過ぎる。そう思って開封してみたら……
最初にそのレトルトカレーを紹介しておこう。『どーんと丸ごとステーキカレー』というもので、有楽町の老舗カレー店「ふくてい」のカレーをレトルトにしたものらしい。
「ふくてい」のステーキカレーは以前に当サイトでも紹介しているが、レトルトがあるとは知らなかった。ちなみに会場での販売価格は1つ1188円。
つーか……
メニュー写真のステーキ、デカすぎだろ。「こんなに大きなステーキがドーン!!!」と書かれているが、にわかに信じられない。なにせレトルトですから。パウチの容量を考えたら、物理的にありえないですから。
疑念を抱きながらも購入。パッケージを確認するとこんな感じ。
裏を見たところ……
いやいや、さすがにそれはないってと再びツッコミながらパウチを温める。お皿にご飯をよそい、カレーを流し込んだら……
え?
カレーにまみれてよくわからない。慌てて肉をサルベージすると……
たしかにデカいね〜! コレ、レトルトカレーの中で最大規模の面積を誇るステーキなのでは? メニュー写真と比較してもそんなに変わらない。
ただ、あらを探すつもりはないが、ステーキ自体は分厚くないかも……というのが率直な感想。
ゆえに、「ステーキは分厚くてなんぼ」と考えている人にはちょっと物足りないかもしれない。まぁ、個体差かもしれないが。
あと、メニュー写真自体が “寄り” で撮られていたからステーキが余計にデカく見えるってのもあるかと思う。このあたりは撮影のテクニックなので、詐欺と言えるものではないだろうが。
・どうやって食べる?
それにしても、どうやって食べるのだろう? ステーキだからナイフとフォークを用意した方がいいのだろうか? でも面倒くさいな。そう思って横着にスプーンでカットしてみると、余裕で切れた。
つまり、スプーンで切れるほどお肉が柔らかい。ホロッホロッ! むしろ、このレトルトカレーはステーキのサイズよりも柔らかさこそ最大のポイントな気がする。
味的にはいわゆる日本のカレーライスで、レトルトだと言われなければわからないレベル。お値段は結構なものだが、食べたあとは「高い」と感じなかった。
・オンラインでも買える
ちなみに、このレトルトカレーはオンラインでも購入可。ふくていの公式サイトを確認すると、ステーキカレーの2食セットが2200円だった。
では、ほかに何があるのかというと……
なんと、「ふくていカレー」の90食セット(4万500円)まであるではないか。さらに、「まるごとステーキカレー(240g)」の50食セット(5万5000円)や「ダブルのステーキカレー(360g)」の40食セット(6万4000円)まで。給食かよ。
これはつまり、何十食もまとめて買いたくなるほど、同店のレトルトカレーは中毒性が高い……ということかもしれない。購入の際はドハマリすることを覚悟の上でどうぞ。
参考リンク:ふくてい(公式)
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.