私事だが、筆者は大学進学のために一時期京都に住んでいたことがある。

地元である新潟と京都では、文化が大きく異なっていることはなんとなく予想していた。

しかし、日常会話の中でも想像以上に地元では聞いたことのない言葉が飛び出してきて「これが関西ッ……!!」と衝撃を受けた記憶がある。

本記事では、そんな東日本の民が衝撃を受けた関西の言葉をランキング形式でご紹介していこうと思う。


・第5位 「なおす」

「なおす」という単語自体は東日本でも使われる。

しかし、東日本では「修理する」という意味で使われるのに対して関西では「片づける」という意味で使われるため、引っ越したばかりの頃は「え?」と困惑した。

周りの人の様子を見て何となく「片づけるってことか!」と察したけど、1人でいた時に「それなおしといて」と言われたら何をしたらいいか全く分からなかったと思う。

初めて聞いたのが大学で本当によかった。


・第4位 「〇回生」

これも関西で初めて聞いた単語だ。大学登校序盤のガイダンスで、急にこの単語が出てきて驚いた。

てっきり大学でも中学校や高校と同じように「〇年生」と呼ぶのが当たり前だと思っていたのだが、関西では大学の学年のことを「〇年生」ではなく「〇回生」と呼ぶらしい。

周りの人が皆当たり前のようにこの呼び方を使っていたので、しばらく「私が知らないだけで大学では〇回生って呼ぶのかな?」と思っていた。関西限定だった。


・第3位 「さら」

いつも使っている液晶タブレットの画面保護シートを新しくした時に言われた一言。

話の流れや相手の様子から「新しいもの」って意味か! と理解できたのだが、一瞬食器のお皿が頭をよぎっていった。

私が知っている新しいものを指す言葉と何1つ被っていなかったから、一瞬脳がフリーズしたなぁ。



・第2位 「遠慮の塊」

初めて聞いた時に「この人、表現のセンスが良すぎないか!?」と思ったらめちゃくちゃ方言だった。

料理を皆で分け合って食べた時に、最後に1つだけ余ったものを指す言葉だ。言われてみれば、確かにあれは皆が遠慮しているから生まれるものだもんな。状況を的確に表したすごい言葉だと思う。

そもそもあれに名前がついている、という事実も衝撃だったな。


・第1位 「茶をしばく」

友人がニコニコしながら「茶、しばきに行こうか~」と言ってきた時、笑顔と言葉の物騒さのギャップが凄すぎてちょっと怖かった。

意味は「お茶しに行く」。もちろんお茶を殴りに行くわけではなく、おいしい飲み物やスイーツを堪能しに行くことだ。

なんでそうなった……!? と間違いなく最も衝撃を受けた関西の言葉だった。

最初はびっくりしたけれど、慣れた今では筆者も使わせてもらっている。友人たちとまた茶をしばきに行くのが楽しみだ。



・日本は広かった

これは番外編だが、関西の人たちとLINEでやり取りをすると関西弁で返事が来るのも最初はびっくりしたなぁ。

関西弁は関西の人たちに とっても深く根付いているものなんだな、と実感した。

筆者は普段方言をほぼ使わずに生活しているので、どこにいても関西弁が聞こえてくる京都の環境はとっても新鮮だった。

同じ日本なのに、異文化交流をしてる感じで楽しかったな。日本も広いことを肌で感じることができた数年間だった。

執筆・イラスト:うどん粉
Photo:RocketNews24.