美容院や理髪店で要望を伝えるのが苦手である。「いかがいたしますか?」と言われても、してほしい髪型が自分でもよく分かっていないから言葉に困ってしまう。

なので、私が髪を切るときのオーダーは「このまま短くする感じでお願いします」一択。それで何十年も通してきたのだが、先日「なんだか髪型変わってね?」となった。

・約2年間1000円カットで言い続けた

最初に言っておくと、私はここ2年ほどずっと1000円カットで髪を切っている。初めて行ったのが2022年の6月頃で、その体験があまりにも素晴らしかった。詳しくは以前の記事を参照していただきたい。

とにかく私は髪を切るとなったら1000円カット。店舗はバラバラで、価格も店によって1300円だったり1400円だったりしたが、共通しているのは「このまま短くして下さい」と言い続けたこと。


なので、毛量が減ったりクセ毛が強くなったりしない限り理論上は私の髪型は永遠に変わらないはずである。実際に、5回、6回、7回と1000円カットを利用しても、店を出る頃にはほぼいつもと同じ髪型になっていた。

あまりにも変わらないので、写真も残していない。今となっては「髪を切ったあとに毎回写真を撮っておけばよかった」と悔やまれるが、裏を返せば記事にする予定がなかったからでもある。それほど、仕上がりは毎回ほぼ同じだったのだ。


ところが……!


つい先日は違った。


店を出ると……



え?


なんだか今までと違うような??


気になって散髪直後の画像を比べて見たところ……



特にサイドの刈り上げが……



結構違う!



横と後ろが攻めまくりで、キューバの理髪店で「今この国で一番流行っている髪型にして下さい」と言ったときの髪型に近いものがある。



・オーダーがザックリしている

念のために言っておくが、私は髪を切ってくれたスタッフを責めるつもりなど1ミリもない。むしろこれはこれで気に入っているし、なんなら感謝している。

そもそも、実際にやってみると毎回「このまま短くして下さい」とだけ言い続けることは不可能だった。というのも、「わかりました」とそのまま切ってくれるスタッフもいれば、「何ミリくらいにします?」とか「トップはどうします?」と聞いてくる人だっている。


記事として考えれば、追加の質問は受け付けずに同じ条件にしたほうが良かったのかもしれないが、そうすると髪を切ってくれるスタッフが困ってしまう。

なので、質問されたら「1番短い耳の横あたりは2ミリくらいの短い感じで刈り上げてもらって大丈夫です。あとの長さは元のバランスに合わせる感じで」という風に答えると決めていた。

このように、伝え方からしてザックリしているのだ。仕上がりがザックリした形になるのは当然のことだろう。



・結論

ただ、今回のケースを1つの検証として考えるならば、1000円カットで「このまま短くして」と言い続けても1年10ヶ月で限界が来る……という結論になる。回数で言うと、14回目で大きく変わった。

では、今後も「このまま短くする感じで」と言い続けたらどうなるのか? そのあたりも個人的に気になるので、引き続き検証を継続したい。また何かおおきな変化があったら報告しよう。では!

執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.