スーパーやドラッグストアめぐりのために三ノ輪に行ったときのこと……。都電・三ノ輪橋駅のすぐそばに妙な自販機を発見した。
その名は「表参道スパイス研究所」。自販機で「スパイスカレーの素」を販売しているのだ。
なんでも、この素にトマト缶と肉を加えて煮込むだけで本格的なスパイスカレーが完成するという。
スパイスカレーとかめっちゃ面倒そうなのに、普通のカレーを作るより10倍くらいラクじゃん! 無類のカレー好きの私は速攻で購入することにした。
・カレーの種類が多い!
まず驚いたのが、スパイスカレーの素の種類が思った以上に多いこと。
・カスリメティ香る チキンの本格スパイスカレー
・カシューナッツのコク 濃厚バターチキンカレー
・しょうがたっぷり ジンジャーポークカレー
・あごだしとワサビの 和風チキンカレー
・クローブの深み 芳醇ビーフのスパイスカレー
・サバとフェンネルのスリランカ風スパイスカレー
・疲れた身体に シビ辛薬膳カレー
・クミンが決め手 ピリ辛キーマカレー
・ハバネロ×ガーリック 激辛ヤバうまスパイスカレー
・辛さひかえめ やさしいチキンカレー
と、なんと10種類も販売されていたのだ。自販機展開でこれはすごいな。しかもどれもひとクセありそうで美味しそう……。
迷った末に1番人気だという「カスリメティ香る チキンの本格スパイスカレー」(500円)と「疲れた身体に シビ辛薬膳カレー」(500円)を購入した。
そしてスーパーでトマト缶とお肉を購入。これだけでカレーができるなら、日々の献立に悩む私にとっては願ったりかなったりである。
・コスパもいいし材料も2つだけ
スパイスカレーの素は3食分×2袋(計6食分)入っていた。
専門店で食べると一杯1000円くらいかかるし、自分で作ろうとすればスパイスを何種類もそろえなくてはいけないので、6食分で500円はかなりコスパがいいように思う。
必要な材料もトマト缶(200g)と肉(300g)だけなら、思い立った瞬間に作れるなあ。
家に帰って鍋の中に肉300g、トマト缶200g、水300mlとスパイスカレーの素を入れて火にかける。油もいらない。
ここまでの調理時間は1分。洗い物も出ていない。
あとは中火で5分煮たあと、弱火で20分煮たら完成らしい。
鍋からのぼるスパイスの複雑〜な香りの中、ただ出来上がるのをボーッと待つだけ。私はほぼ何もしていない。
・約30分でスパイスカレー完成
本当にできんのかいな……と思いながら、見てみると、しっかり美味しそうなスパイスカレーができてる!
ちょっとシャバシャバした感じがそれっぽい! そして、気づかなかったけどスパイスの中にドライ玉ねぎが入っていた。
今回は2種類のカレーを作って、お店みたいに相がけにしてみたぞ!
・実際に食べてみると……
実際に「カスリメティ香る チキンの本格スパイスカレー」と「疲れた身体に シビ辛薬膳カレー」を食べてみた。
チキンの本格スパイスカレーの方は鶏もも肉。
シビ辛薬膳カレーは豚ひき肉を使っているが、どっちもトマト缶を使っているので見た目はわりと似ている。
どっちもシャバシャバしたカレーで、さっぱりした味わい。だけど、スパイスの香りがきいていて本格的だ。レトルトっぽい味はほとんどなくて、むしろ体に良さそうな味がする……。
違いは辛さの系統って感じか。「チキンカレー」は唐辛子系の辛さの中にほんのりした苦味がある。このほろ苦さがカスリメティという香辛料の特徴らしい。
そして「シビ辛薬膳カレー」は山椒の実が入っていた。
調理に油を使ってないせいか、油っぽさがほどんどなくて食べた感じがヘルシー。
ただ、どちらもトマトベースなので酸味+肉の味で、ちょっと味の系統は似た感じになる。味が薄いので、よくいえば自分でアレンジが可能な味、悪くいえば店のカレーよりも味が薄い。
スパイスカレー革命
こだわりのスパイスカレーっぽいのに、ほぼ調理ゼロでとにかくラクに出来上がる。そして、油をほぼ使わないので、皿や鍋の洗い物がカレーとは思えないほどラクだった。
何も作りたくないけどインスタントはちょっとな〜って日の夕飯はもちろん、友達が家に集まるときにも良さそう。好みの味にするために、次回は自分で調味料を加えてみたいと思う。私は家に常備決定である。
ちなみに、こちらは通販可能。楽天でもかなり人気の商品らしいのでチェックしてみてほしい!
・今回訪問した店舗の情報
店名 表参道スパイス研究所 自販機
住所 東京都荒川区南千住1丁目10-1
時間 自販機の営業24時間
参考リンク:表参道スパイス研究所
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.