先日、私(佐藤)は郷里の島根県に、寝台特急「サンライズ出雲号」で帰った。夜行列車の個室は大変快適で、ゆっくり走るからこそ味わえる旅の醍醐味を感じた。
往復でチケットが取れなかったので、東京への戻りは飛行機を利用した。久しぶりに空港に足を運んでみたら、興味深い “旅の記念” を発見した。JALオリジナルの「御翔印帳(ごしょういんちょう)」である。これがあれば、空の旅も楽しいものになるかもしれない。
・全国55の空港で販売
御翔印とは、神社仏閣でいただく「御朱印」の日本航空バージョンである。2021年6月に『JALふるさとプロジェクト』の一環で、グループの垣根を超えた『ふるさとの“わ”』という取り組みが始まり、新潟チームからアイデアが出されたという。
JTBとの共同事業により、2022年9月より羽田(東京)・新潟・伊丹(大阪)など、11の空港で取り扱いが始まり、2023年9月から全国のJALの就航地、55の空港に拡大している。
私は島根の出雲縁結び空港の売店でコレを発見した。御翔印帳は黒とえんじの2色あり、価格は税込2000円。御翔印は1枚税込350円である。
いずれも個数制限が設けられていて、帳は1人1冊、印紙は1人3枚までとなっている。人気のほどがうかがえる。
これが御翔印帳だ。背面にJALの鶴丸ロゴを金色であしらっており、高級感がある。
中は20ページのクリアポケット、印紙はもちろん搭乗券や写真なども一緒に収納できるので、旅の思い出を保管するのにちょうど良い。
そしてコレが東京で購入した、「第一番 羽田東京国際空港」の御翔印である。
左下の「ふるさとのわ」と書かれた金印は、空港ごとにその地名が刻まれている。空港名は地域のメンバーが手書きしたものをプリントしているそうだ。素材は和紙で、御朱印のような上等な質感である。
東京への帰路、出雲から搭乗したので最初のページは出雲空港だ。次が羽田。この先、JAL便に搭乗する度に購入していけば、私の空旅の記録ができる。印紙を求めて飛行機に乗るのも楽しそうだな。
ちなみに朱印には、ヒミツが隠されているという。そのヒミツ、わかるかな? 私は30分凝視して気づいたぞ。
よ~く見ると、ある文字で朱印が構成されているのがわかる。その文字とは「雲」だ。出雲の雲を崩して丸く描いている。他の空港の朱印にもヒミツが隠されているらしい。残念ながら、30分凝視したが羽田の朱印のヒミツを解読できなかった。
印紙を集めて朱印の謎解きをするのも面白いかもしれない。旅行でJALが就航する空港を訪ねる際は、売店をチェックして朱印を購入すると良いだろう。
参考リンク:OnTrip JAL、PRTIMES
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24