ロケットニュース24

ニチレイの新商品「Wキムチ炒飯」はもっと評価されていい / 冷凍食品界の厳しい現実がそこにはあった

2024年2月8日

春は出会いと別れの季節だというが、それは冷凍食品界でもそう。冬から春という季節の変わり目とあって、新商品が出されることも珍しくないのだ。

そしてこの春、2024年2月1日よりニチレイの「Wキムチ炒飯」が販売された。なんでも、炒め工程で旨みを引き立てた「炒めキムチ」と後工程で加えて食感を出した「追いキムチ」の “Wキムチ” という独自製法が特徴らしい。ほほぉ……!

・簡単調理

炒めキムチと追いキムチとな──。そして何より、キムチ炒飯は冷凍食品であまり見かけないタイプなので興味ある!!

ということでゲットして食べてみた。冷凍食品らしく、レンジでチンするだけ(フライパンでも調理可)と調理はとにかく簡単。

今回は皿に移してレンチンで作ってみた。10分もあれば本格的なキムチ炒飯が自宅でも食べられるのだから、イイ時代になったものである。

それにしても、大きめのキムチがゴロゴロと入っていてウマそう!



・食べやすいタイプ

さて、まずはそのキムチに注目して食べてみる。

シャキッとしつつも、食べやすさも兼ね備えていて食が進むといえば伝わるだろうか。キムチはキムチでもいろいろあるが、多くの人のストライクゾーンに入ってそうな気がした。

んで、辛さはちょうどよく平均的なイメージ。先ほどの食感と同じく、食べやすさに重きを置いている印象を受けた。(逆に辛いのが好きな人は物足りないかも?)


その他のポイントとしては4種の醤(ジャン)──蝦醤(シャージャン)、豆板醤、XO醤、コチュジャンを使用しているところ。

濃厚な旨味が食欲を掻き立てるとのことだが、ついつい箸が進む味に仕上がっていた。濃すぎず薄すぎず。絶妙な味付けのラインをついているのではないだろうか。



・ヒット待ったなしか

加えて、ニチレイの看板商品である「本格炒め炒飯」と同様に「三段階炒め製法」が使われているからまた強い。つまり、全体的にパラッとしているのだ。

一言で表すならまるで店で出されるようなキムチ炒飯。この時点で早くも個人的にはリピありだったのだが、もっと評価したいところがあった。ズバリその量!

この景気がよろしくない時代のなか、なんと420gも入っているのはデカい。「1袋は約2人前です」とは書かれていたものの、そんなのはガン無視であろう。むしろ1人でペロリとイケるレベルだ。


それから値段も今回買った店舗(オーケー)だと306円と安い。これはヒット待ったなしな冷凍食品が出てきたな……と思いきや!



・厳しい現実

1つだけ問題があって、なかなかどうして見当たらないのだ。たまたま私のテリトリーで扱っていなかった可能性もゼロではないが、約20店舗のスーパーを見回って置いていたのはまさかの1店舗のみ

ここで思ったのが冷凍食品の厳しい世界である。すでに不動の人気を獲得している冷凍食品があるだけに、いくらいい新作といえども熾烈なポジション争いに勝つ必要があるのだ。

「Wキムチ炒飯」は他の人気商品に比べるとクセがある方かもしれないものの、その実力は折り紙付き。個人的にはかなりアリだと感じたので、興味のある人は見つけたら試してみてほしい。

参考リンク:ニチレイ「W(ダブル)キムチ炒飯」
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼原材料はこんな感じ

▼2人で分けるとちょい少ないかな

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