2021年に発生した『マリトッツォ』ブーム。あれから2年間で様々なスイーツが登場したが、マリトッツォほどデカいブームは起きていない気がする。なお私がわざわざ本場ローマにマリトッツォを食べに行った件に関しては以前の記事をご覧いただきたい。
周期的には、そろそろマリトッツォクラスのブームが起きる頃合いだ。ちなみに個人的に「近い将来、絶対に日本で流行る」と確信しているスイーツがある。その名は『クレムロレ』と『チムニーケーキ』。
…………な? なんか流行りそうな名前だろ?
・流行る気しかない
クレムロレは東ヨーロッパの国チェコのド定番スイーツ。まず、クレムロレとマリトッツォの類似点をいくつか挙げてみたい。
・ヨーロッパ発祥
・クリームたっぷり
・名前が変わってる
う〜む…………もはや「ほぼマリトッツォ」と言っても過言ではないかもしれん。ってか、こうして考えてみると、マリトッツォって大した特徴なくないか? なぜあんなに流行ったのだろう? 逆にそっちが気になってきた。
今回訪れたのは『ovocný světozor』というスイーツショップ兼カフェ。プラハ市内に数店舗を構えるチェーン店らしい。白と赤が基調のデザイン、とってもオシャレだね!
チェコの街並みみたいに上品でカワイらしいケーキがたくさん。
この筒状のやつがクレムロレ。1個45コルナ(約292円)。
セットでアイスティー頼んだら、ハチャメチャに甘いお茶がボトルで出てきたのには驚いた。
クレムロレのお味を一言で表現すると、「見たまんま」というのが最も伝わりやすい。サクサクのパイに生クリームをねじ込み、白砂糖をまぶした味……それがクレムロレなのだ。原材料もマリトッツォとほぼ同じに違いない。見た目のとおり、おいしゅうございます。
・こっちもアツいぞ
さてさてプラハ(チェコの首都)の街を歩いていると、クレムロレより頻繁に見かけるスイーツがある。
これは『chimney cake(チムニーケーキ)』といって、近隣の国ハンガリー発祥のパンの亜種らしい。
そこにアイスクリームをねじ込んでスイーツに昇華させたものを売るスタンドが、観光地周辺に多数点在しているのである。
店先で焼かれるねじねじパンがいい匂い〜! ここでクレムロレとマリトッツォ、さらにはチムニーケーキの類似点を挙げてみたい。
・ヨーロッパ発祥
・クリームたっぷり
・名前が変わってる
ここまでくると「マリトッツォもクレムロレもチムニーケーキもだいたい似たようなもん」と言っても過言ではなく、流行る予感以外に何の予感もない。アイスクリーム入りチムニーケーキの相場は100コルナ(約650円)ほど。歩きながら食べるのがプラハ観光の醍醐味だよ!
なおチムニーケーキそのものは冷めるとただのパンなので注意が必要。クレムロレもチムニーケーキもいつか日本で流行るポテンシャルを秘めているから、キッチンカーで一発当てたい勢のみんな、青田買いなら今のうちだぞ〜!
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.