北九州市の成人式といえば、ド派手衣装を身にまとったウルトラリーゼント軍団が大集結する式典として知られている。おかげで「修羅の国」「スラム街」「地獄」などと呼ばれていたのだが、今後は「芸術の街」「ファッションの街」として認知されるだろう。

というのも、成人式でおなじみの超ギラギラ鬼ヤンキー衣装が2023年9月にニューヨークで開催されたファッションショーで「芸術」と絶賛されたからだ。ついに市長も「北九州のスピリッツが衣装の中にあると感じる」と発言したらしい。市長マジかよォォオオオ!

そんなわけで、毎年恒例となった成人式会場へ。ってか、つい先程まで現場にいたのだが……北九州のスピリッツがヤバ過ぎて笑った。ただの魔界村じゃねえか。

・北九州メディアドームへ

「令和6年北九州市二十歳の記念式典」の会場となるのは、北九州メディアドーム。天気は曇り。日頃の行いがアレなのだろう。周辺には警備員が配置され、入場ゲートでは手荷物チェックが行われていた……さすが聖地。不吉極まりない雰囲気を醸し出している。

いずれ海外の空港の保安検査のように、上着を脱ぎ、ベルトを外し、靴を脱いだ状態で全身スキャンまでされるかもしれない。そんなゲートを通過せずに会場の外で騒ぐ成人の姿も……ゲートが「結界」の役割を果たしていた。まさに魔境。

式典は例年通り11時30分から。ヤバそうな奴ほど時間は厳守。式典が行われているメディアドームには入らず、敷地内で「小倉!」「戸畑!」「門司!」などと地元の名前を永遠に連呼……北九州市のスピリッツを感じざるを得ない。

今年はついに「ロケットニュース読んでます。せんべろが好きです」と語る優等生も発見。彼はきっと素晴らしい人生を歩むだろう。



・海外も大注目

ニューヨークのファッションショーで大絶賛されたド派手衣装に身を包む若者たち。ちなみに2024年はパリやミラノからも声をかけられているらしい。貸衣装店「みやび」が世界を代表する着物メーカーになるのも時間の問題である!




なかでも目立っていたのは……



西洋の甲冑(プレートアーマー)を装着した防御力MAXの男性。ここまで意味不明だと逆にクール。見事に浮いていました。優勝おめでとうございます。




・レジェンド集結

いやむしろ北九州市以外なら「町の伝説」として未来永劫語り継がれる若者ばかりだったことは記述しておきたい。全員レジェンド。こういうテーマパークがあってもいいかも。世界が注目する今こそ「修羅の国」が観光資源になるのではなかろうか。

もちろんスーツ姿の男性や振袖姿の女性がほとんど。とても爽やかな式典であった。暗い世の中に愛と勇気と希望を与える北九州市の若者たちよ、持ち前のパワーで明るい未来を切り開いてほしい。みんなアートだったぞ。本当におめでとう!


執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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▼ニューヨークも注目!



















▼中間と小倉が1つになった瞬間

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