今年もやってきた、LABI ヤマダデンキの福袋の時間。毎回中身全てが店の外に貼り出されるので、サプライズ的な要素は無い。

予算は1万円で、新宿の編集部まで運べるものという条件。さて、どれを選ぶべきか? 歯ブラシやお菓子のセットは過去にレビュー済み。ガンプラに至っては2回もこすっている。

予算的に、そろそろ買えるもの自体がなくなりそうだ。ノータッチなのはもうリカちゃんくらい。渋い、渋すぎる。とりあえず、例のフロアに行くか

・自由か、正義か

今年のLABI池袋の福袋はこんな感じ。

人気のゲームハード等は最初から予算的に対象外で、その他大きなものも、新宿まで持ち運べないので除外。となると、買えるのは毎年おもちゃ系か、歯ブラシかお菓子か、小さい家電かというところになる。

いちおう今年のガンプラをチェックしたところ、「プラモデル福袋」は4000円。AとBがあり、Aの中身は「RGフリーダムガンダム」、「Figure-rise Standard 仮面ライダーカブト」、ピカチュウ、「タミヤ 1/32 レーザーミニ四駆シリーズ No.3 ロードナイト VZシャーシ」。

Bの中身は「RGジャスティスガンダム」、「Figure-rise Standard 仮面ライダーファイズ」、イーブイ、「タミヤ 1/32 レーザーミニ四駆シリーズ No.3 ロードナイト VZシャーシ」。

メインはどちらも、単価的にガンプラと仮面ライダーだと思われる。それ等だけでも定価で買えば6000円ほどになるはずなので、4000円で買えるのはお得と言える。ポケモンとミニ四駆は実質無料。

2024年の福袋にカブトとファイズが選ばれた理由は、昭和のライダーまでしか知らない私にはよくわからない。しかしガンプラでフリーダムとジャスティスが選ばれた理由はわかる。

26日に公開予定の『劇場版ガンダムSEED FREEDOM』を意識したのだろう。2022年に「閃光のハサウェイ」系をスルーし、2023年には「水星の魔女」系をスルーしたLABIヤマダデンキだが、2024年は話題性を的確にエイムしてきた。


・リカちゃん

しかし3年連続でガンプラレビューは不味い。マジでもうリカちゃんしか残っていない。ということで「リカちゃん・メイキングトイ福袋(4000円)」をセレクト。

おもちゃ系福袋は、毎年例のGUNDAMのフロアに売られている。


しかし何でリカちゃんなんだ? 今の女児のトレンドは「ひろがるスカイ!プリキュア」じゃないのか? 話題性を狙うなら、バーベンハイマーで炎上したバービーだろうし。まあいいや、リカちゃんを1つゲットしよう。

支払いは現金のみで4000円か。あっ、3000円しか入ってねぇ。どこかATM探しておろしてくるか……という感じで戻ってきたら、リカちゃんは売り切れていた。


・エピオンと櫻木真乃

そんなわけで今年の福袋は無しだ。しかたが無いので、新春のプラモ事情でも見て帰るかと売り場をチェック。するとそこには、大量の「RGガンダムエピオン」が!


いちおうスレッタとミオリネ、ガンダム・ルブリス・ソーンなどもタワーに積まれていたが、エピオンは一般の棚にもぎっしりと並んでいる状態。これは年末に在庫が復活……したのではないと思う

「RGガンダムエピオン」の発売は2023年9月30日。私の知る限り、エピオンは他の多くの新作ガンプラ同様に、転売ヤーのターゲットにされた

販売直後には定価が4620円のところ、6000円くらいでメルカリ辺りに並んでいたと記憶している。

しかしバンダイがたくさん出荷したのかなんなのか、少なくとも都内では、どこかで売り切れても探せばなんとか定価で買える感じだった。

結果、転売価格は暴落。今でもフリマサイトでは4000円弱くらいで売られているが、その辺の店舗で新品を買えるので、わざわざフリマサイトで買う人はいないと思われる。

この大量のエピオンも、恐らく発売当初からの豊富な供給の流れで残っているものではなかろうか?

店舗に行けば定価で買える状態が長く続いているというのは、一般人目線だと喜ばしいことだと思う。しかし、目立って大量の在庫が並んでいるといるのはそうでもない。哀しみのエピオン。


他に気になったアイテムは「30MS 櫻木真乃」。10月21日に発売され、エピオンよりも品薄だったイメージのこちら。年始のLABIヤマダデンキでは、そこそこな数売られていた。

こちらはほぼ定価という良心的な出品もあるが、風野灯織や八宮めぐるのオプションパーツ等と抱き合わせで1万超えで売られているケースも目立つ。


ちょっと盛った値段で売る抱き合わせスタイルは、在庫がはけなくなった転売ヤーたちがやりがちだ。

私はシャニマスがよくわからないのでスルーしているが、Pたちからすれば忌々しい話だろう。ちなみにクオリティが美少女フィギュアに迫る出来で非常に良いらしく、私もちょっと気になっている。

ということで、今年のLABI ヤマダデンキの福袋。ついに購入せずという結果になったが、まあそういうこともあるだろう。来年は……また出たところ勝負だ。

執筆・写真・イラスト:江川資具
Screenshot:メルカリ